不定期更新です。

私が書いた、詩のような散文のようなものです。

 

蝶の徘徊(2003・3・23)

動き出す傷
疼く蝶

軟弱な力でもって
皮膚の下で動き出す

片羽を探して
疼きが止まらない

僕は眼をこらしても
滲んだ世界しか映らなくて

零さないように掬い上げた
大切なものが
キラキラ光りながら消えていった悲しみに
とらわれていた

体中の蝶が疼きだして
毒の燐粉にしびれて

窓越しに見ている世界との境界線を

無くしていく

 

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