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国民皆兵の韓国。日本の旧軍の内務班生活の現代版を見るようで面白い。厳しい訓練生活の中で培われた自律心と仲間との連帯感は、今日の日本人にはない韓国人の強さだと心底思う。(04-08)
味のある戦記ものの短編が9本そろっている。(04-08)
欧州戦線、B17による爆撃ミッションにつく兵士たちの物語。35回のミッションを遂げる途上で次々に仲間が姿を消してゆく耐えがたい日々。その日常を陽気なアメリカンジョークで乗り越えていく彼等に、日本人とは違うユーモアを感じて満足した。(04-08)
衝撃的に心つきささる作品。どこかしら文中と自分とが重なる。痛々しいが、読んでいてひきこまれる。(04-07)
応召、乙幹の楽田軍曹。いかにだらけて兵隊生活を送るかということのみを考え、実際にぐうたらしているのだが、うまくたちまわってしまう。その小気味よさがなかなか面白い。(04-07)
幹侯あがりの砲兵士官が中国、ビルマ戦線で大活躍する。内地での淡い縁のくだりもよい。(04-07)
とりたてて新しいことは書いていない。(04-07)
満州で猛訓練に励んだ戦車9連隊がサイパン戦で瞬壊。併せて軍の戦略の愚を歴史を追って描いてある。(04-07)
フィリピン戦の混乱の中で翻弄される人々。生への衝動。(04-07)
細かい。頭から歴史的事実としての戦争の憎悪がバックにあって、読むのが重い。(04-06)
太平洋戦争のガダル、コロンバンガラ、キスカの三撤退作戦を当時の作戦参謀たちが語る。細かくて間延びする所もあるが、プロXに通じる苦労話的感動もある。(04-06)
艦爆搭乗員たちの高い練度と熱い心意気が伝わってくる。(04-06)
可もなく、不可もなくといった印象。(04-06)
戦記のなかでも大陸ものの痛快さ、面白さがはえる作品。憲兵という題材にも興味がそそられる。(04-05)
自衛隊員の「人間」という面に焦点をあてた体験ルポ。隊員の微妙な心境をときどきうまくとらえているが、筆者の客観的視点が読んでいて自分にはとまどいがある。(04-04.05)
日本の主力艦、連合艦隊旗艦として大正、昭和の帝国海軍を象徴した戦艦長門。敗戦後に米軍の原爆実験の実験艦として艦命を終える。帝国海軍の黎明期から勃興期、終焉までを、軍艦長門とそれにかかわる人々の人間模様から描いている。(04-04)
太平洋戦争航空戦のトップエースパイロットのひとり、坂井三郎の自伝。兵隊もの戦記のような陰鬱さはなく、航空戦の経験から坂井が体得した勝負の極意が心躍らせてくれる。坂井の意識の高さには、サムライ「勝負師」ということばがぴったり。(04-03.04)
死者62000を出したシベリア抑留。「異国の丘」に歌われた抑留者の苦労がよく描かれている。(04-03)
人間の限界を描く。読んだあとには、ただ地獄の戦場に身を投じた兵士達への感動がわいてくる。(04-03)
痛快。新撰組副長・土方歳三が主人公。剣に生きる歳三。政治や思想の運動は毒。ただ新撰組を強くし、武士としての節義を貫き徳川に殉ずるという一本気な土方像はかっこいい!!(04-02)
主人公と自分がちょっと近い状況に置かれていたので楽しく読めた。漱石の語りと、登場人物の会話の部分の行き来が小気味いい。ここにも漱石の「近代」というテーマがありありと現れている。(04-02)
すぐ読めます。どんぞこに落ちるきっかけとなったのも人を信じたから。地獄から這い上がることが出来たのも、人を信じたから。辛いことがあっても人を信じることを忘れてはならないというメッセージ。(04-01)
表には出せない言葉や感情、それぞれの人が背負っている人生が本当にしみるように描かれている。(04-01)
口がきけないけど、力持ちで包容力のある先生の描写がもう一つ。セリフに出来ないからこそ、言外の仕草やその他の手段でのコミュニケーションの描写が読みたい。そこをもっとよくしてほしかった。(04-01)
頭の中で考え事するのが好きーな人たちがたくさんでてくる。頭の中と肉体の間にけっこう乖離がある印象。(04-01)
同下。(03-12)
面白い!痛快な兵隊版世話物。(03-12)
書かれている人物の葛藤が、本当にリアルに伝わってくる。どれだけ共感し、そこから学ばせてもらったことか。(03-12)
指揮、統率とはかくあるべきものかと、うならされた。兵隊生活は、そのまま一つの大きな組織を象徴している。得るものは大きい。(03-12)
鎌倉を舞台とした純愛小説。季節感や花、植物、風土や気候の書き方がすっごく綺麗。純潔でいて凛とした恋愛に芸術的美しさが漂う。(03-12)
このひとの書き方は、いつも不思議と没入できる。なんか自分が心の中で自分に語りかけているみたいな、距離のおき方。(03-12)
毎回大人の人と会う前に読んでいく。実例がわかりやすく載っていて、マスターしやすい。(03-12)
非常に専門的。大戦中の日本の潜水艦技術は出色のものだったが、用兵思想が硬直的すぎて効果的な戦果が上がらなかった。使い方の問題。(03-12)
中国残留孤児の激動の人生。現代中国の、建国から大躍進、文革の大混乱を経て、改革解放へと歩む歴史のあゆみが、そのまま主人公「陸一心」の身を翻弄する。とにかく精確な筆致と丁寧な描写に読まされた。おすすめ。(03-11)
10の「高田メソッド」はかなりためになった。書かれていることをひとつひとつ実践していけば、かなりの実力がつくだろう、文章だけでなく人物としても。(03-11)
戦場小説もので短編が10本収録されている。どれもなかなか読後感が良い。話の「おち」がいいかたちで当時の戦争の時代状況を投影していて読まされた。下の二冊とともに30円でオトクだった。(03-11)
大和級戦艦の二番艦「武蔵」の建艦から撃沈までを描いたもの。建造の秘匿や技術者の苦労の方はなかなかよく書かれているが、それに較べると、後半の実戦後は少々迫力に劣るものがあった。(03-11)
筆者は、短期現役候補生から陸軍軍医となり、開戦からマレー・シンガポール攻略作戦に参加。その後、ニューギニア戦線に移動し、激戦に巻き込まれる。まさに地獄。ニューギニアへは全戦中を通じて約16万の日本軍将兵が投入されたが、そのうちふたたび祖国の土を踏めたのは約1万名にすぎない。ぎりぎりを超えた人間の限界。(03-11)
話のシンプルさが光る。よけいな背景描写とかがなくてスマート。大人の絵本っぽい。まのびしたやりとりの中にごくたまーに、はっとさせるセリフが織り込まれていた。(03-10)
神戸の未亡人マダムが営む名フランス料理店を舞台とした、恋愛と店をめぐる乗っ取り騒動。話の線が二本あるので、それなりに飽きないで読める。だけど主人公のマダムのいやに気取った女っぽさがたまに鼻についてフンとした。(03-10)
短編集。つながっているようでつながっていないような話たち。
これといってテーマ性を強く感じることはなかった。テーマがあるとすれば、現実世界から一定の距離を置きたい人たちのお話といったところ。
誰でもしがらみをもっている。だから現実から逃避する系の話は、多少よくわからなくても親しみやすさはある。でも、自分は、世間のしがらみの中で、がんばって踏みとどまっている人間を描くものの方が好みかな。(03-10)
「バザーるでござーる」、「だんご三兄弟」などで巷を席巻した広告クリエーター佐藤雅巳と、竹中平蔵慶大教授(当時)が、「経済」を語る。
経済の各論はひとまず置いといて大きな視点で話が進む。いわゆる「基本概念を疑う」パターンが流れとなる。「経済=共同体のあり方」という原点に回帰し、日本の将来を考える。
難しく、大きな問題。だがらこそ、彼らのように世の中で「当たり前」となっている原理や原則を再点検することは意義深い。なぜなら、小難しい経済用語抜きで、皆が考えることができるから。議論できるし、わかるから。難題には、各論の争いよりも大同小異につくほうが向いていると思うのだ。(03-10)
「文章を書くこと」に関する質問に著者がQ&A式に答えていくもの。それが100個くらいある。 著者がメルマガで質疑応答をしているものを再編集したものなので硬くない。だけどその分あまり中身の濃いことは言っていない。"文章How toモノ"に過度な期待は禁物。 ある程度それ系の話を聞いていて、文章に興味のある人には間に合っている知恵が多い。自分は読む時期を誤った。 初心者向けで、辞書的に適宜参照が吉。量多いし。(03-10)
文章がうまくなりたいのなら、新聞の投書を使え!というのが著者の持論。無料で添削してくれるし、掲載や謝礼が書く意欲をどんどんかきたてるからである。 あとは、どのようにテーマやネタを掘り起こすかという話。ほとんどが内容の薄い高校レベルの常識的な話のみ。結局投書なりなんなりに載るような文章にマニュアルなど存在しないからであろう。 でも、掲載された例をみていると「こんなものでも載るのか!」とビックリするくらい平凡で、いかにも「よい子」的な作文が目に付いた。だが、たしかに注意して投書欄を見ると、自分でも書けなくもないようなレベルな気が・・・。イイとこに目を着けたかも。(03-10)
桜の花の一日に女の一生をなぞらえて、ひとりの女性の波瀾に満ちた人生を描く。主人公佐保子の生き様も面白かったが、自分的には、どんな時でも主人公のそばにいつもいて、一生涯添い遂げることなく、ただただ良き隣人でいることを通した次郎にひかれた。人物関係けっこう大変。(03-10)
大学生乙武君の回想記。先天性四肢切断という障害をもつ彼だが、親や学校の先生、友だちなどの理解ある環境にめぐまれて、障害者ということを意識しないで、なんでも挑戦する明るい活発な大学生へ。でも、大学ではじめて、他者との違い=障害者ということに気づき、自分にしか出来ないこと、心のバリアフリーを目指すようになる、という歩み。「作文」タッチの軽い文章で読みやすいので、いいたいことがよくわかってかなりよかった。彼はいわゆる障害者だが、自分と同じひとりの大学生として心に通じるところがすごくある。だからこそ、「障害」はただの身体的な特長、かわいそうなんて思わないで、という彼のポリシーもすごくイメージできた。障害者というテーマに加え、教育、将来、若者といったさまざまな面で勇気づけられる。(03-09)
デンマークというとヨーロッパの中でも優等生。環境先進政策、質の高い教育、医療、福祉社会の実現にはどういった国民意識、制度システムがあるのかをトピックごとに解説。とくに風力発電、バイオマスについてくわしい。素人でもわかりやすく「デンマークという国のかたち」を紹介してくれている。著者はデンマーク人と結婚して帰化した人。(03-09)
時は60年代、高度成長が旭日のごとく始まろうとする中、通産省では外国資本の自由化圧力の前に、解放・自由化を唱える「国際派」と国内産業の整理・強化の「保守派」2つの路線が対立していた。"ミスター通産省" 風越は巧みな人事で主導権を握っていく。唯我独尊のキャリア官僚版プロジェクトX的な物語か。国内産業の整理・強化のため官民協調を目指す風越であったが、昇進を重ね、ついに次官が見えたところに、思わぬ落とし穴があったのであった。作中に「夏」というテーマが、二重三重にかけられている。読み進めるうちに、場面場面の「夏」を感じた。(03-09)
仕事に生き、離婚、堕胎を経験し、やっと成功をつかんだ圭は34歳になる。そんな彼女の前に現われたのは、平凡に恋愛して結婚し、平凡に家庭を築いていたはずの同級生の絵美子だった。成功に至るまでの圭の苦労を知らない絵美子は、圭をうらやみ、そして…。(03-09)
戦後のパレスチナ問題の参考書的な存在。かなり読みやすく、なるべく中立的に書かれている。これも92年のものなので、オスロ合意以降の情勢変化には対応していないが、十分にそれ以前の中東戦争やイスラエル国家、パレスチナ組織の背景について解説されている。(03-09)
公安警察を扱ったノンフィクション。戦後公安のかなりダークな活動を網羅的に解説している。だが、2000年のものなのですこし古いか。冷戦後再編中の公安組織の今日の実態までは扱っていない。(03-09)
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスを乗り継いで目指す。ある日そう思い立った26歳の著者は、1500ドルのトラベラーズチェックと400ドルの現金をかき集めて、仕事もすべて投げ出して旅に出た。1年以上にわたるユーラシア放浪記、旅の途中で出会う人々とのふれあいもいいが、5巻の著者の「旅」についての人生論もかなり共感させられた。旅の途中に読むといいかも。(03-08)
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