み〜あ〜げて〜ごらん〜♪ よるのぉ〜ほ〜しを〜♪
大好きな歌です。
私の育ったところはバスも走っていなくて、一番近いコンビにまで車で5分ところにある小さな小さな村です。小さいころはゲームセンターなんて行ったこともなく、遊びと言えば、土や山がおもちゃでした。ん〜なんとも野生的でしょ☆ あのころは街っ子に憧れていたけれど、いまではそんな環境で過ごせたことをとても幸せに感じています。そこでここでは私のまだ野生児だったころの思い出を紹介しつつ、田舎のすばらしさを知っていただければ嬉しいです。
それぞれの季節ごとに一番思いで深いエピソードを紹介します。
〜春〜
桜の季節。入学式の季節。田植えの季節。沢山のことが初まり、何かと忙しい春。農家の多い
私の村では田植えのこの時期が一年のうちで上位に入るぐらい忙しい時期です。もちろん家族
総出で田んぼへ出陣です。母は朝は4時頃からお弁当の準備をはじめ、子供の私たちにはちょ
っとした遠足気分。なんとなくウキウキするものでした。
あれはたしか私が小学生になるかならないかの頃の春でした。毎年のように田んぼへ行き、私は3つ年下の弟と遊んでいました。田んぼの脇に流れる水路のそばをポンポンと歩いていたら、急に田んぼで仕事をしているはずの父の叫び声がしました。あれはかなり大きな叫び声でした。その直後、これまた弟の大きな泣き声か聞こえてきたのです。びっくりした私は後ろを振り向くと、いるはずの弟が
いないのです?!何が起こったのか、私の頭は真っ白になりました。
よくよくじぃ〜っくりみてみると、な、なんとぉ〜!?弟はコンクリートの水路に落ちていたのです!?走ってきた祖父が抱き上げた弟の額には大量の血が流れていました。私は弟の心配よりも父に叱られるのではないかという心配と恐怖でいっぱいだったことを覚えています。
今でも弟の額の真中にはあの時できた傷が痛々しく残っています。水路に落ちてハマルなんて…。あれ以来ハマルことはありませんでしたが、今でもあのときの恐怖と側溝にはまった弟の惨めな姿は忘れられません(笑)
〜夏〜
中学時代、私はバレーボール部に所属していました。練習は毎日夜8時頃まで。3年生になってからようやくレギュラーになれた私にとって、部活の時間は他の何よりも楽しく、一生懸命になれたじかんでした。
そんなある日、いつものように練習を終え、ヘルメットをかぶり自転車で家に帰ろうとしました。コンビにまで車で5分の田舎ですから、当然帰りの通学路は山と田んぼに囲まれ、街灯もポツリ・ポツリとしかたっていません。そんな道を友達といつものように帰っていました。すると、数えるほどしかない街灯の下を通ったとき、突然、顔面に何か小さいものが、たっくさんぶつかってきたのです!?そして次の瞬間、耳の中で虫が暴れている音が聞こえてきました。私はすぐに悟りました。あ、虫の集団に突っ込んだんだな、と。そして一瞬にして青ざめ、一瞬にして何事もなかったかのように自転車をこぎ続けました。
山には虫がいるのはあたりまえ。後に、友達に話したら、同じ用に虫の集団に突入したことがあるという子が結構いました。恐るべし田舎娘。今思うと、ちょっと、いや、かなり気持ち悪いです。
〜秋〜
秋といえば田舎っ子の遊びは、なんと行っても栗拾いでしょう!仲間うちではどこの山が一番栗がとれるかという話題で、この季節はもちきりです。山歩きはお手の物☆迷うことなどありません。
私たちは栗拾いへ行くときはまず、ビニール袋をもっていきます。そしてその袋いっぱいに栗をひろってくるのです。たくさんとった日は、ゆでて、次の日学校へ持っていき、クラスのみんなで給食の時間に食べるのです。
私も栗拾いは大好きでした。というより、山の中を歩くのが好きでした。ある日、私が友達と栗を拾いに山へ行こうとしていると、父がこんなことをいいました。
「山に行くなら、ヘルメットかぶって行け!栗カッチャ落ちてきて、頭さ、刺さるぞぉ!」
さすがの私も友達の前でこんなことを言われてとっても恥ずかしくなりました。前々からヘルメットをかぶっていくようにと父には言われていたのですが、とてもじゃないけれどそんな恥ずかしい真似はできないと、今まで逃げてきたのでした。しかし、この日ばかりは逃げられません。恥ずかしさを隠しながら、私はヘルメットをかぶり山へ向かいました。栗が頭に落ちてきたかどうかは覚えていません。ただ、あの時は、自分の姿が恥ずかしくて、気になりすぎたせいか、栗の収穫が低かったことを覚えています。
〜冬〜
冬は雪が降る季節。朝起きたら雪が積もり、昨日とは全く違った世界になっている…そんな初雪の朝がたまらなく好きです。あれは、毎年感動します。そんな雪の思い出を一つ。
今は亡き祖父がある年の冬、大きなかまくらを作ってくれたのです。なかなか難しいかまくら作りですが、祖父は私と弟のために一生懸命作ってくれました。初めて見るかまくらに私たちは感動★遊びに来た友達にも自慢の出来でした。今はもう祖父がかまくらを作ってくれることはありません。遠くから見守ってくれていることでしょう。祖父との些細な会話や一緒に遊んだことが、最近ふと、胸に浮かびます。いつかは私も祖父のもとへ行く日がくるでしょう。私はその日を楽しみにしながら、今生きていることに感謝し、今生きていることのすばらしさを忘れることなく、毎日を過ごしていきたいと思います。