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ら・ら・ら
ら・ら・ら


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上記は言わずと知れた我が国の五十音です。僕等はこのひとつひとつの文字の組み合わせで、喜んだり、悲しんだり、約束をしたり、弁解をしたり、ラブレターを書いたり、遺書を書き残したり、傷つけたり、傷つけられたり、おだてたり、勘違いをしたり、エトセトラ、エトセトラ・・・そして、このようなつたない文章を書いたりしているのです。たったこれだけの文字で。そう考えると人間(日本人)のイマジネーション?ってヤツは素晴らしいですよね。

さて、そんな事はどうでもいいのです。(これから述べる事はもっとどうでもいい事ですが・・・) アナタは究極に集約されてるこの五十音を見てなにかしらの違和感を抱いたりしないでしょうか?
僕は抱いちゃうのです。辞書なんか引く時についついその違和感に取り付かれちゃって、目的の言葉を引き出すのにちょっとばかり余計に時間がかかっちゃうのです。

さてさて、僕が五十音に抱いちゃうその違和感とはどこなのか?
それは、“ら行”『ら』。『ら』という字体(カタチ)から見て“ら行”における『ら』の位置関係に僕は違和感を抱いちゃうのです。
らりるれろ
やはり何かヘン。こうして横書きにしてみると、僕のその違和感は余計に増してくるのです。なんだかよく宅配便なんかのライトバンの両サイドにペイントされてる右側の文字みたいにヘンな感じがしちゃうのです。
みんたん宅配便(左側)
便配宅んたんみ(右側)


さてさてさて、いつ誰がどのようにしてこの五十音を創り上げたのかは僕にはわからないけれど、もし僕がその場に居合わせる事が出来ていたとしたら・・・

〜五十音決定委員会〜

「えぇ、それでは“ro”は『ろ』でよろしいですか?」と、委員長
「異議無し!」と、委員達賛同の起立。
「異議無しと認めます。では、“ら行”は次のように定めたいと思います。『ら』『り』『る』・・・」
「ス、スイマセン。ちょ、ちょっと待って下さい。委員長・・・」と、僕はおずおずと手を挙げる。
「なんですか?」と、委員長。
「あの〜、やはりちょっとヘンな気がするんですけど・・・」
「何がですか?」
「・・・『ら』です」
「『ら』ですか?『ろ』ではなくて」
「・・・ハイ」
「今更何言ってんだ!」委員達から野次が飛ぶ「そうだ!そうだ!」
「静粛に」トントン「アナタは確か『ら』を決定する際、異議無しと立ち上がりましたよね?」
「・・・ハイ。でも、やっぱり、なんかこうしっくりこないんです」と、僕は左の耳たぶを右手の人差し指と親指で摘みながら応える。それは緊張するとしてしまう僕の癖。
「それでは新たに『ら』にふさわしい字体のデザインでもあるというのですか?アナタに」
「いえ、そういうわけではないのです。『ら』とう字体には問題ないんですけど・・・」
「何をゴチャゴチャ因縁つけてやがるんだ。これから“katakana”も決めなくちゃならないんだぞ!」いきり立つ委員達「そうだ!そうだ!」
「静粛に、静粛に」トントントントン「彼の意見を聞きましょう。これからこの先この国が滅ばない限り永遠に、今、造りあげてるこの“文字”を使用してありとあらゆる事に対応していくのです。後世に迷惑をかけないためにも、吟味の上にも吟味を重ね、誰もが納得する五十音にしなくてはなりません。間違えは許されないのです。」委員長が罵声を飛ばす委員達を納める「どういう事ですか?説明して下さい」
「ありがとうございます。委員長」僕は頭をさげる。「『ら』という字のカタチに問題ないのです。『ら』というカタチの字が“ra行”の頭に来るのがどうもしっくりこないのです。ここまで決めてきた『あ』『か』『さ』『た』『な』『は』『ま』『や』のどれも、その行の頭にふさわしい大変素晴らし字体だと思うのですが、どうも『ら』だけはしっくりこないのです」
「では、アナタはどのようにすればいいと考えているのですか?」
「ハイ。自分なりに考えてみたのですけど『ろ』はどうでしょう?『ら』と『ろ』を入れ替えるのです」
「こういう事ですか?『ろ・り・る・れ・ら』」
書記が黒板(?)に大きく書き写す。

ろ(ra)
り(ri)
る(ru)
れ(re)
ら(ro)

「そうです」
「みなさんこういう意見がでました。どう思われますか?」

・・・なんて意見ぐらい出来たかもしれないのに。そして、もしかすると吟味に吟味を重ねた結果、賛同の声が徐々に徐々にあがりはじめ、


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ってな事になってたかも知れないのに。。。


お・わ・り

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