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この回は、サイズがあまりにも大きかったため二つに分けて配送しました。
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〜終わらない〜//////////////////////////////////////////// ////////////////////////////////////////////////////第2号////////////////////// ////////////////////////////////////////////////////発行者:菅野紘////////////// ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
今号の目次 1
挨拶 2 LongLongSaga 〜終わらない〜 紅の章 第一章 第1幕 「始まりへ」 3 あとがき 4
オススメ本 5 最近思うこと 6
発刊の辞
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1
挨拶 今回、無事に第2部を発行出来たことを心から喜びたいと思います。 今回も皆様、最後まで読んでください。よろしくお願いします。 ________________________________________________________________________________
2
LongLongSaga〜終わらない〜
紅の章 第一章 第1幕 「始まりへ」
「クッ!まだ頭が痛い」 一人暮らしにはちょうど良いくらいの大きさの部屋で一人の青年がベッドか ら上半身だけ起こした体勢で壁を叩き付けながら軽く怒鳴った。 どうやら青年は目が覚めたときから酷い頭痛に襲われているらしい。その頭 痛がいくら経っても治まらない事に苛立ちを感じ始めているらしい。 この青年こそが紅の章の主人公。名前はリード。ガリア王国に住む18歳。 この国の慣例として名字は手に職をつけた時点で決まるため、まだ名前だけな のだ。 中性的でどこか女性のような感じも与える顔。茶色がかった黒色の髪の毛は、 窓から入ってくる涼しげな風になびき、その姿も女性から見れば魅力的だろう。 彼は16歳の時にラビア・ニーダという組織に入った。それは移民族の一つ空 (クーニャ)一族と呼ばれる集団が経営する、傭兵を養成する専門学校のよう な組織である。 (思わず怒鳴っちまった。それにしても最近よく見るあの夢は何なんだ。見る たびに朝起きてみれば、この頭をかち割るほどの頭痛だ。) どうやらリードは、最近不思議な夢を見るようになったらしい。
全身を襲う、意識など飛んでしまった方が楽だとまで思わせる痛い様な感覚。 (「様な」と書いたのは夢の中であるが故、実際に痛覚を刺激される訳ではな いからだ。) 瞼も閉じたままなので、ただただ周りは闇。 そして・・・孤独。
(何回見ても変な夢だ。本当に訳がわからない。今まで経験したこと無いよう な環境だった。) リードは夢のことを思い出しながらいろいろと考えているようだが、その間 にも頭痛は絶え間なく彼を苦しめている。証拠に彼の顔は常に気怠さを全面に 押しだし、また時折襲う頭痛の波によるのか、顔全体を激しく歪めることもあ る。 ここで一つ、彼は先ほど「朝目が覚めると」と言っていたが、大概あの夢を 見た時目が覚めると周りに暮らす人々は昼食を食べている事を付け足しておか なくてはいけない。 リードはやっとと言った感じにベッドから立ち上がるとこの部屋の明かり入 れのための窓の方へと歩を進めた。先ほどまでは、ベッドに座ったままの状態 だったために気がつかなかったがリードはあまり身長が高い方ではないらし い。それでもすらりとした体型に長い足とバランスがとれているため、背の低 いというイメージを与えない。 窓からの景色は一目見ただけで我々の住まう地球とは違う場所であるその大 きな理由の一つは空だ。どこか紫がかった不気味な色をした空、地球のそれと は全く違う。そんな空から光を入れているにもかかわらず、リードの部屋が明 るいのはその壁が真っ白だからである。窓から見る建物も形や大きさに差こそ あれ、皆一様に真っ白である。飾りのような物はいっさい施されていない。 目の前の通りを行き交う人々の服にしても、クリーム色をしたシャツやハーフ パンツやスカートであるがどれも平面構成の衣服であり飾りのような物も施さ れていない。ちょうど弥生時代あたりの人々の服のイメージ画ににている。 ここまでの説明ではあまり進んだ文明ではないのではと思われるかも知れな いが、しかし見る限り現代の地球人より遙かに文化的な顔つきをしており、全 員が左右どちらかの耳にインカムのような物を取り付け生活している。通りに も車が見られないのは歩道自らが動いているからだ。街全体・・・いや国全体 を動く歩道のした国など地球上にはまだ無い。そんなところからもこの国の文 化水準の高さがうかがえる。 「お〜い。リード!朝飯まだだろ?これから昼飯食いに行くから一緒に行こう ぜ。」 玄関の方から聞こえた声はどこか矛盾しているがそれであっている。今、リ ードの名前を呼んだのはリードと同じラビア・ニーダに通うラインという友人 だ。 彼はリードよりも小柄で身長も140センチくらいだろうか。あまり、傭兵 向きの体躯ではない。リードは元々遅刻癖があった上、夢のことをラインには 話してないから、彼はいつもお昼頃になるとリードを連れて行こうとここへ来 る。 リードがドアの前で待つ友人を待たせないために出来るだけ早く歩こうとす る。 その時-------------。
ドクン!
何かが体の中から圧迫してくるような感覚に襲われた。同時に全身の血管が 広がったようにドクンドクンと心臓の鼓動が速く大きくなっていくようだ。そ れでも何とか玄関に辿り着きドアを開ける。 ドアの向こう側に立つ親しい友人は無論リードの異変に気付いた。 「おい大丈夫か!」 ラインにそう言われて、リードは俯き加減だった顔を上げ、ラインの方を見 た。 「ああ、多分大丈夫さ」 しかしリードの顔を見た瞬間ラインの顔は凍り付いた。 「どうしたんだその顔。何があった。」 リードにはラインが何を言っているのかが全く解らなかったため、 「何が。」 と言うしかなかった。 「いいから待ってろ。」 ラインはそう言うとズボンのポケットから鏡を取り出し、リードに顔が見え るように持った。 「なっ。」 リードは一瞬言葉につまった。 「なんだこれは。」 驚くのも無理はないだろう。左目の下から左顎にかけてびっしりと文字のよ うな物が真っ赤に浮かび上がっているのだ。リードは文字を拭い去ろうと指を 当てた。 「うっ。」 刹那、顔面に激痛が走った。リードはこれは拭い去れる物じゃないと悟った。 ラインに事の次第を説明するため、リードはラインを部屋の中に入れると玄 関の鍵をかけた。 「ライン。お前にだけは話しておこう。元々俺には遅刻癖があったのは知って るだろ。」 「ああ。」 「でもここ数ヶ月の遅刻は、面倒くさいからとか言う理由じゃないんだ。」 「じゃぁなんだよ。」 「変な夢を見るんだ。」 リードはそう言うと最近よく見る夢のことを説明した。 「その夢がどうしたんだよ。たかが夢だろ。」 リードはラインのその言葉に一瞬怒りを覚えた。 (たかが、じゃない。あの夢にはもっと大事な何かがあるはずだ。) そう思いながら、馬鹿にしたラインを睨みつける。 リードの心をさっしたのか、ラインは 「わりぃわりぃ。で、その夢とその顔の文字に何か関係がないかってことだろ。」 「そうだ。」 「だったら、図書館に行って見ろよ。あそこならこの国が始まる前からの全て の記録がある。病気にしろ何にしろお前と同じようなことがあれば載ってるか も知れないぜ。」 「そうだな、行ってみるか。」 授業をさぼるのも最近は慣れっこになってしまっていた。 「お前も来いよ。」 ラインを誘おうとする。 「いってもいいけど、、、。」 何か言いたげにリードの方を見る。見る見る見る。 「わかった、わかった。昼飯奢ってやるから、来てください。」 リードがイヤそうに顔の前で手を合わせる。 「それでこそ我が友だ。」 ラインは偉そうに歩き出した。 (そう言えば、いつの間にか頭痛も治まってきたな。) リードはそのことに気付いた。 リードの部屋は寮の3階にある。この寮は円筒形になっていて、中央に大き な穴があいている。リードとラインはその穴に飛び込んだ。途端に耳に付けた インカムのような物が光り始めた。 (一階まで。) 二人とも心の中でそう念じると、リードの体は一階の中央に立っていた。 (あれ、ラインはどうした。) あたりを見回してみるがどこにもいない。 (さては、逃げやがったな。) 「イテテテテ。」 (ん?) 下の方から聞こえてくる声。足下を見てみる。 「イテテテテ。転んじまった。」 ラインが、照れを隠すように笑いながらリードの顔を見ている。 「さ、気を取り直して出発。」 さらに照れ隠しに、早くこの場を離れようとしている。さっきから、管理人 のおばちゃんがリードたち二人のことを見ているからだ。 建物の外に出る、全体が紫色だ。さっき部屋の窓から見た通りが目の前を横切 っている。リードたちは道路の上に降り立った。するとまたも耳に付けられた 装置が淡い光を発する。 (至急、ガリア王国建国記念国立図書館まで。) 二人とも頭の中でそう念じた。すると二人とも足を動かす出もないのに、自 然と道路の上を進んでいく。どうやらこの耳につけられた装置が装着された者 の脳波などを読みとり、いろいろな物を動かしたりするらしい。 至急という言葉をつけた御陰で、リードたちは猛スピードで図書館への道を進 んでいく。 たまにすれ違う人々は、リードの顔に表れている文字を不思議そうに見たり、 気持ち悪そうにしたりしているが気にしてはいられない。それでも数分のうち にガリア王国建国記念国立図書館に着いた。 そもそもこの図書館は三千年前にこのガリア王国が建国されたときに初代国 王が作った物で、それからいくつもの時代を経て増築を繰り返されたために幾 時代もの建築様式が織り交ぜられた作りとなっており、建物自体が文化遺産に なっている。 その中に納められている本の数も半端ではなく、およそ二十億冊である。日 本の国立国会図書館が収蔵能力一千二百万冊であるからその大きさが馬鹿でっ かいことを想像してもらえるだろう。半分近い書籍は千年近い時を経ているわ けだから、電子図書化されており専用の閲覧セクションで見ることになる。勿 論普通に閲覧可能な比較的新しい書籍も電子化されており、電子書籍の閲覧セ クションで全てが事足りる。 リードとラインは、一人用の小さな閲覧セクションでは無く三人用の少し大 きな閲覧セクションに入った。イスが三つと壁にワイド型テレビのようなディ スプレイがかけられているだけの簡単な作りである。 (顔に文字が浮き出る症状の記録が書かれた本の全てのタイトルを表示) リードが念じるとまたも、耳のインカムが光り出し同時に壁のディスプレイ 下のランプが点滅し始めた。 「本の発行年代の詳細を設定してください。」 ディスプレイにはその様に文字が現れた。確かにその通りだ、細かな年代設 定をしなければ二十億冊全てを検索対象にすることになる。しかも検索するの は本のタイトルではなく、その中に書かれた内容の方だ。 だが、リードは臆することなく (全年代を検索対象に。) と念じた。 「検索に必要な時間は五時間ほどかかりますがよろしいですか。」 (はい。) さてこれからが問題だ。検索にかかる五時間をどのように過ごすべきだろう か。 「おい、ライン。昼飯を食いに行こう。」 「・・・・・」 返事がない。 「?」 「ぐががががが」 寝てる。閲覧セクションに入って一分ぐらいしか経ってないのに、ラインは 図書館の魔力に負けてしまったのだ。 眠くなると言う魔の力に。 「おい!起きろ。メシだ。奢ってやるって行っただろ。」 リードがそう言った瞬間。 「よっしゃ頼む。」 ラインが元気よく起きた。 「おまえ本当に眠ってたのか。」 リードは疑いのまなざしでラインを見る。 「えへへへへ。昔から図書館って苦手なんだよな。どうしても。それより昼飯、 昼飯。」 勿論この広い図書館の中には食堂だってある。勿論この図書館内で書籍の整 理に当たる人々もここで食事を取るわけだから食堂も又、馬鹿みたいにでかい。 そこで二人は食事を取ることにした。二人とも思い思いのメニューを持って食 器の返却口に近いところに席をとる。ここら辺は合理的な二人だ。 二人が食事に手をつけようとすると、後ろから。 「あんたたち、二人して何やってるの?いま授業中じゃないの?」 二人とも聞き覚えのある声に、その方向を見た。そこに立っていたのは、リ ードやラインと幼き頃から友達である、リャンという女の子である。 さしてかわいいというわけでもなく、さして美人というわけでもなく、ただ連 んでいると楽しいという感じの女の子だ。彼女も又ラビア・ニーダに通ってい た一人だが、去年入学二年目に退学し今ではこの図書館に隣接する司書を養成 するトート・ニーダに通っている。 司書を養成する、とは何ともマイナーな響きではあるが、蔵書二十億冊のこ の図書館にしてみれば司書の人員拡大は必要不可欠の事であり、父もこの図書 館に勤めているリャンにしてみれば、父の悲痛な願いを聞くしかなかったので ある。 彼女にとって幸運だったのは、彼女が元々本好きで幼い頃から父に連れられ この図書館に来ては父の仕事を見たり、ほかの司書の人に遊んでもらっていた りしてこの図書館を隅から隅まで知っていること。それと、ラビア・ニーダで の成績が芳しくなかったことだろう。 前者によって彼女は学生でありながら既にこの図書館で司書と同じような仕 事を任されたりもしている。彼女も又、リードの顔を見て唖然とした。 「どうしちゃったのよリード。何その文字、この前本で読んだのにそっくり ね。」 リャンのその言葉にリードは耳を疑った。ラインはと言えば黙々と昼飯を食べ ている。リードのおごりと言うこともあってガンガン継ぎ足しながら食ってい る。 「今、なんて言った。」 リードはリャンに聞いた。 「この前、蔵書整理とか、破損状況確認とかをするために見た本に、っていっ てもかなり昔の本で閉架図書になってて一般の人は電子閲覧のみ可能で、 でもそれももっと古い本の写本らしいんだけど。」 「そんなことはいいからなんて言う名前の本だ。」 血相を変えたリードを見てリャンは思わず引いてしまった。 「名前は忘れちゃったけど、でも司書室に行けば、整理とかの記録が見られる から、お昼ご飯食べてから一緒に行きましょう。」 そう言うと、リャンもご飯を食べ始めた。 (早くしてくれ。) そう思いながらも空腹には耐えられずリードも昼食に手をつけ始めた。
「っぷわぁ〜〜〜。食った、食った。いやぁ〜リード君約束通り奢ってくれて ありがとう。おいしかったよ。」 リャンについて司書室へ行く途中の廊下でラインがふざける。 (それにしても食いまくりやがって。御陰でスッカラカンだ。来月の仕送りま であと一週間。どうしろっていうんだ。) 食堂と、司書室はちょうど図書館の端と端にあるため一度食堂から少し行っ たところの東側出入口から道路に出て、動く道路を使い西側出入口に行った方 が早い。とは行っても食堂から東側出入口まで結構ある。 やっと東側出入口から出ると皆道路に足を踏み出し (図書館西口まで) この方法でも、2分はかかった。これを歩いていくのなら十分くらいはかか るだろう。全くすごい技術だ。 リャンを先頭に司書室に入る。司書室も又だだっ広く奥の方がかすんで見え る・・・訳ではないが、例えとしてはまさにそんな感じだ。右の方へずっと進 むと見覚えのある小柄な男性が目に入ってきた。リャンの父親、リー・トート である。
〜一口メモ〜 ここでみなさんの中には気付いた方もいますね。この世界の名字は卒業した ニーダの前半の部分が名字になるのです。ですから、トート・ニーダを卒業し てこの図書館ではたらく人は皆トートが名字になります。 これがこの世界の名字の仕組みです。ですから、この場合リャンの父親はト ート・ニーダの卒業生。又、この図書館の職員であると言う二つの情報が得ら れます。 さて話の続きを進めましょうか。
「ねぇ、おとうさん。ちょっと。」 リャンの呼び声にせかされてリーはこちらを向いた。 「?!。リード君どうしたんだいその顔は。」 やはりこの顔を見れば驚く物だろう。リャンがリードには言われたことをさ も自分が見たことのようにリーに説明している。 「ほぉ。それで何か過去にも同じ事がないか図書館で調べ物か。」 「そうなの。それでねこの間私が整理した本の中にこれと同じような事が書い てある本があった気がして、それで整理の記録を見てみようと思って。」 「そうかい。でも見たらちゃんと戻しておくんだよ。お前はいっつも散らかし っぱなしなんだから。それと、リード君にライン君久々に見たが少々大人っぽ くなったんじゃないかい。さっきはリード君の顔のことでびっくりしていたが 改めてみればかっこよくなったもんだ。ちょいと背が足りないけどそんなこと 気にするモンじゃないよ。でも、いくらかっこよくなったって、うちの娘は渡 さなんぞ。」 「ハハハ」 リードとラインの乾いた笑いが司書室にむなしく響いた。気のせいだろうか、 遠くでコップの割れた音がしたような気もする。 「なぁにいってんのよ、お父さん。バッカじゃないの。」 リャンがフロッピーディスクのような物を持って戻ってきた。 「はいこれ、その時の蔵書整理の記録が入ってるヤツ。ちょうどここのところよ。」 リーの机の上の端末で見てみる。ダァーっと本の名前が出てくる。整理した 日にちは違うが、出てくる本の担当者はみんなリャンと書いてある。問題の本 を整理したであろう日の分の記録は後半に差し掛かったあたりでやっと見つか った。結局その日に辿り着くまでに見た整理記録の担当者は皆リャンだった。 該当する本は七冊。全てが四百年近く昔のほぼ同時代の本だった。 「くそっ。みんな同じような本じゃないか。」 リードは愚痴をこぼした。 「でも七冊じゃない。私なんて日に二百冊以上の点検してるのよ。」 リャンがほんの少しの事で愚痴をこぼすリードを見て起こっている。 ラインは・・・ 「ぐごごごごご」 また寝ている。 「ふぅ。とりあえずこの七冊を全部読んでみないとダメね。」 リャンがため息をつきながら、でもワクワクした目つきで言っている。 「それしかないな。で、どうする。電子閲覧にするのか、それとも閉架図書の 中に入れてくれるのか。」 リードもどこかため息混じりではあるが、それでいてもこれから何が起こる のかに少なからずの期待はあるようだ。 「どっちがいい。」 とリャンに聞き返された 「閉架図書に入れてもらえないか。実際にその本に触れてみたい。」 「手袋さえすればOKだと思うわ。でも、実際入れてもらうためには、ガート さんに了解を得ておかないとダメなのよね。わたしあの人苦手だから。」 そう言っていると、リーが 「私が言っておこう。大丈夫、私の方は彼と仲がいいから。」 と言って、こちらの方に笑いかけてくる。 「ありがとうお父さん。」 「さっき馬鹿とか何とか言ってなかったかなぁ。」 と言いながら司書室の奥の方に歩いていった。 「もう。意地悪なんだから。」 リャンが腰に手を当てながら顔をふくらます。 「まぁいいわ。行きましょう。」 そう言うと、リードの手を引いてリャンは歩き出した。 「おい、何すんだ。手なんか引っ張らなくてもいいって。」 リードは恥ずかしいのか顔を赤くしながら言う。 「いいから、いいから。」 リャンの方はと言えば何処かしら楽しそうである。以外に閉架図書が収めら れている四三番館には以外に早くついた。 「そう言えば、何か忘れてない?」 リャンがリードに聞く。 「何のことだ。」 リードには何も思い当たる節がないらしい。 「そう。それならいいわ。とりあえずここの部屋よ。」 リャンが身の丈の倍以上あろうかという重々しい扉をゆっくりと開けてい く。古い本の独特のカビの生えた紙の香り(匂い)が鼻をついてくる。 「え〜と、このブロックの・・・この列ね。」 リャンが記録の中からプリントアウトしたそれぞれの本の保管場所を見て回 る。 「一冊目はこの本だわ。」 そういうと、本棚から取り出した本をリードの方に投げてくる。 「おいおい、そんなに乱暴に扱っていいのか?」 リードはリャンの本への粗雑な扱いに文句をつけた。 「よく見なさいよ、ちゃんと特殊カバーで保護してあるでしょ。それがあれば、 それから落として地面に叩き付けても外側から何らかの圧力や衝撃が与えられ ることはないわ。そのカバーで保護しておけば、本に被害を与えるのは長い時 間保存するという行為そのものによる腐食だけよ。」 リャンは本の事になった途端、さっきまでより強気になった気がする。 そう言っている間にも、彼女は次々にリストアップされた七冊の本を順にリー ドの方へ投げてよこす。 「これで全部ね。」 彼女はそう言うと、この四十三番館唯一の閲覧区画の方へ歩き出した。もち ろん、本は全てリードが持っている。 「リード早く来てよ。んもう、早く来ないと早く終わんないんだよ」 と言いつつ、手伝う気配はない。 「だったら手伝えよ。」 (全くもう一人くらい手伝うヤツはいないのか。・・・・・。ん?もう一人・ ・・。何だっけ・・・。あっ) 「おい、リャン。ラインがいない。あいつどうした。」 「あっ。そう言えば司書室で寝てた気がする。ぐごごごごごって鼾かいて寝て たよ。」 「何考えてるんだあいつは。まぁ、いても邪魔なだけだったか。」 (全くあいつは、昼飯奢ってやったってのに。) 「はいよ。っと。」 リードが本を机の上に置く。 「じゃぁ、読んでみよっか。どう、たのしみ?」 「リャン、楽しみとかそう言うんじゃない。とにかくその記録を読んでみない と始まらない。楽しいかどうかはそれからだ。」 「ふぅ〜ん。なるほど。じゃぁ一冊目から。」 そう言うとリャンが心の中で (開封) と念じた。すると机の上に置かれた本から特殊カバーがはずされ、中に納めら れていた本が露わになった。 「しかし本当に古い本だな。」 「そだね。」 リャンは口数が少なくなっていた。完全に本の中に入っていってしまってい るのである。ここはリャンに任せておけば問題は無いと思ったリードは、イス を三つ並べてそれぞれに頭、腰、足をおいて横になるとうとうとと眠り始めた。
「ねぇリード起きてよ、起きて。本が見つかったわ。」 リャンがリードの耳元で騒いでいる。 「何だ。」 寝ぼけ眼のリードにはリャンがいまいち何を言っているのか理解できない。 「もう。本が見つかったのよ。」 リャンがリードを起こそうとして、肩を揺すりながら何度も言う。 「もう少し寝かせてくれ。夕べは変な夢のせいでよく眠れなかったんだ。」 リードはまだ目が覚めないようである。 「何いってんのよ、その夢のせいで出来たあなたの顔の文字のことが書いてあ る本が見つかったのよ。」 その言葉にやっとリードは体を起こした。瞬間、体が中に投げ出される感覚。
ドンッ!!
「いてててて、イスの上で寝てたのか。」 イスから落ちて本気で目を覚ましたリードはの前におかれた本の見える位置 に移動した。 「何処に書いてあるんだ。リャン。」 「えっと、ここから。」 「わかった。」 そういってリードが本を持ち上げようとしたのでリャンが 「ダメだよ、持ち上げたりしたら本が崩れちゃうでしょ。四百年近く前の本な んだよ。ここで読んで。」 そう言うとリャンが席を立ち、リードに座るように言ってきた。 「そうか。」 リードはそう言うとまず本のタイトルから目を通した。 『英雄伝草創期編・写本』 この本は第五代国王シャハーンの時代に書かれた者らしい。 どうやらこの国が出来る前の戦争時に活躍した、英雄と呼ばれる人の記録のよ うだ。この国は四千年近い歴史があるがそれでも他の国から見れば比較的新し い国であり、建国以前には戦争が絶えなかったという。第四代国王ラヒビ二世 が隣国との和平協定を発案、また締結するまでにも、何度か戦争があったらし い。 その戦争で活躍した人がこの英雄伝草創期編というわけだ。 早速リャンが教えてくれたページを見る。そこには第二代国王ムビラ一世の 統治下において勃発した国内での宗教戦争の中で現れた一人の英雄の名が記さ れていた。こうである。
シュネータ・ラビア ラビア・ニーダ卒業後、傭兵ではなく王宮内特別親衛隊副隊長として国王に 登用された人物である。この配属は異例であった。その理由はムビラ一世統治 下の国内で起こった宗教戦争、チェザリ派とミテルス派の対立時に突如押し寄 せた両勢力の兵たちは国王の命を奪い、次期王に自らの宗派の有力な貴族を配 しようとしていた時にさかのぼる。 当時シュネータは、ラビア・ニーダへ通って三年目だった。しかしそのとき 既に頭角を現し始めていたシュネータが、チェザリとミテルスのどちらに雇わ れても国王の命を脅かす者として、いち早く捕らえられた。一週間ほどたった 頃、国王が牢獄に在るシュネータをたずねてきた。 それは勿論シュネータを王宮側の傭兵とし雇うためである。王は、牢獄内に あるシュネータの牢の前まで歩いていった。王は、シュネータの牢の中をのぞ き込んだ。牢の中は暗くたった一つだけ明かり取りの窓がある以外にその場を 照らす者はなかった。 王の呼びかけにシュネータはちょうど窓から刺す陽の場所に顔を出した。そ の顔を見た王はたいそう驚いたという。シュネータの顔の右目から顎にかけて 見たこともない文字が浮き上がっていたからだという。王はその文字を見た瞬 間、天啓を受けたかのようにシュネータを破格の給料で雇うことにし、さらに この戦争の最中国王の身を守り通すことが出来れば、ニーダ卒業後に、親衛隊 の兵士として正式に王宮に仕えるように言った。 シュネータもその言葉をずっと前から心待ちにしていたかのように何も言わ ず、ただうなずくだけで国王の願いを聞き入れた。 その後、シュネータの働きはすばらしい者であった。彼は困難と言われた両 勢力の首謀者の暗殺を皮切りに、上層部の幹部や直接兵士たちに命令していた 者を次々と切り捨てていった。すぐに下の方で実際に戦っていた兵士たちの戦 闘意欲は削り取られ一年を要さずにその戦争は終わりを告げた。 戦争終了後、ラビア・ニーダを卒業したシュネータは国王に再度謁見した。 そこで国王にただの兵士では無く副隊長として仕えてほしいこと、また王宮の 習わしとしてシュネータに固有の名字をつけることを許した。しかしシュネー タは副隊長として仕えることのみを承諾し、名字は傭兵と同じラビアをそのま ま使うことにした。それからラビアはその命がつきるまで傭兵の名字を持つた だ一人の正式な兵士として国王に仕えた。 彼の死は突然であった。その時立ち会った者が言うには、彼が息を引き取る 瞬間彼の右頬に浮き上がっていた文字たちは一つ一つ消えていったと言う。 彼の右頬に浮き出ていた文字たちは一体何だったのだろうか。最早、神のみぞ 知ることになってしまった。かの働きによって、ここにガリア王国を支えた一 人の英雄としてシュネータ・ラビアの名前が書き記されることが王国議会によ って決定された。 -第五代国王シャハーン及び王国議会-
リードには二つの驚きがあった。 一つはものすごい英雄が逆の頬ではあるけれどそれでも自分と同じような現 象が起こっていたと言うこと。もう一つは、それが死ぬときに無くなっていっ たと言うこと。 前者はリードを少し誇らしく思わせた。後者はこの文字が死ぬまで消えない と言うことを明示していた。リードは不安にさいなまれていた。 (この文字は死ぬまで消えないのか。) リードの本を読み終わった様子を見てリャンが話しかけてくる。 「どうだった。なんかためになることが書いてあった?」 ちゃんはよく読んでないらしくリードに何が書いてあったのか聞いてきた。 「この文字は死ぬまで消えないらしい。少なくともここに書いてあったシュネ ータ・ラビアの場合は死んだときに文字が消えたらしいからな。」 「へぇ〜。じゃぁどうしようか。」 「どうするもこうするもあるか。とりあえず、ほかの症例もないか調べてみた い。・・・。さっき電子閲覧セクションで顔に文字の出ると言う症例が載って いる本を全年代から検索していたところなんだ。」 「そうだったの。じゃぁ、ちょっと確認に行ってみない。」 「いや、検索に五時間かかるって言われた。」 「五時間?ちょっとあんた、図書館閉まるのが五時なのよ。どうやってその後 出てくる検索結果に出てきた本を見る気なのよ。」 「だからそれを頼みたいんだ。リャンのお父さんに言って閉館以降も閲覧させ てくれるように頼んでくれ。」 「えっ?ちょっとわからないわ、それだけは。さっきも言ったガートさんの了 解が必要なのよ。あの人、結構難しいひとだから。」 そう言うとリャンは下の方を向いたままになってしまった。 「とりあえず司書室に戻らないか?ラインも連れて行かなくちゃならないし。 そこでもういっぺんお前のお父さんに話をしてみよう。」 「そうね。そうしましょう。」 二人は早速司書室に戻るため本を片づけると四三番館を出た。
再び司書室に来たリードとリャン。 「ライン〜。」 リャンが呼びながら、父親の机の方へ歩いていく。 「ぐがががががががが。ぐごごごごごごごごご。」 寝てる。ラインはあの後ずっとこの司書室のソファで寝ていたらしい。 「もう。」 リャンがあきれ顔でラインのもとに歩いていく。 「おっきろおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」 司書室中にリャンの声が響いた。 「ほぇ?」 ラインは口からよだれをダラダラ流しながらリャンの方を見る。まだ目が半 開きなので、今叫んだのが誰なのか把握できていないらしい。 「ん゛おっほん!」 後ろの方で咳き込む声がする。一同後ろを振り向く。そこには大柄の男性と も女性ともつかない、化け物・・・じゃない人間が立っていた。 「何してるんですのリャンさん。図書館の中では静かにしてもらいたいもので すわ。」 どうやらしゃべり方から女性らしいと言うことはわかるが、声が男声をして おり顔も「男男男」と言った感じである。 「あっ。ガートさんすいません。この馬鹿が・・いえ、ラインが大鼾かいて寝 ていた者ですから。」 (こいつがガートか。) リードは再度この得体の知れぬ巨体を見上げる。 「図書館内では静かにするのは常識ざます。」 「はい。すいません。」 心なしか小さくなったようなリャンを見て、 「今度から気をつけるざますよ。」 と言ってまたガートは司書室の奥の方に消えていった。 「あの人ってオカマなのよ。」 リャンがリードに小声で言ってきた。 「あの雰囲気がどうにも苦手でね。お父さんは小さい頃から友達だから何とも 思わないみたいだけど、私とかママは大変よ。きもちわるいし。」 リャンが言うとおり確かに先ほどの生き物は不気味だった。身長は190セ ンチくらいだろう。体重も100キロは軽く超えていそうな感じだった。何と いうか、独特の匂いを放っていたし、どこか近寄りがたく気持ち悪い。どちら かと言えば関わり合いたくないタイプの人間?だろう。 「とりあえずラインも起こしたんだし、電子閲覧セクションに行きましょう。」 三人は又電子閲覧セクションに向かうべく西側出入口からいったん外へ出 た。さっきまで紫色をしていた空がいつの間にか青みを濃くしてちょうど地球 の昼間のような色になってきた。 「もう夕方なのね。リードったらあんな少しの文章読むのにすっごい時間かけ てるんだもの。ラインはラインでずっと寝てるし。」 「いやぁ、図書館は苦手なんだよ。何回も言っただろ。」 ラインの言い訳に、リャンは秘技・冷たい視線で応戦する。リードはと言え ば少し前のところをツィーっと進んでいる。 「ねぇリードってばぁ。」 リャンが話しかけるが、リードは返事をしない。 「ねぇ!リイイイィィィドッ!」 さっきラインを起こしたときと同じような雄叫びが、リードの鼓膜を貫いた。 「何するんだよ、鼓膜が破れたらどうするんだ。」 リードは両耳を押さえながらリャンに反抗した。 「だってさぁ、全然聞いてくれないんだもん。」 リャンは急にしおらしくなったかと思うと下を向いたまま黙り込んでしまっ た。 その時・・・! ウイィィィィィィィィン、ウイィィィィィィィィン。 王宮の方からサイレンの音がけたたましく鳴り響く。 それはここ数百年間唸ることの無かった敵襲を告げるサイレンである。何年も 使われていないとは思えないそのサイレンの音は国中にこだました。 「とりあえずおれとラインはニーダの寮に戻る。リャン、お前はとりあえず親 父さんのところに戻るかなんかしろ。」 「そうだ。外にいちゃ危険だからな。」 ラインもいつの間にかすっかり元気だ。 「うん、わかったわ。」 リャンは踵を返すと猛スピードで道路を滑り始めた。リードとラインもその 姿を見届けると、一気に寮に向けてスピードを上げる。 (早く。もっと早く。) そう心で念じながら寮への道を進んでいく。と突然、スピードが出なくなっ たかと思うと、全く動かなくなってしまった。これには周りを滑っていた人々 も混乱し始めている。 どうやら、コントロール系統の施設か何かが攻撃されたようだ。 「おい、どうなってるんだ。」 「なんでなのよ。もう。」 「何で敵が攻めてきたりするんだ。戦争なんてもう何百年も前に無くなったん じゃないのか。」 周りにいる人々は口々にそうつぶやきながら天を仰ぎ見る。 リードたちはこの動く道路が全く使い物にならないことを悟ると今度は走り出 した。一般市民はほとんどがこの道路の上での生活から走るという行為をしな くなってしまっているが、リードやラインはニーダでの訓練の一環としてラン ニングをしていた。 そのこともあって、以外に早く寮に戻ることが出来た。既にニーダで授業を 終えた友人たちが続々と寮に戻ってきている。 「おいさっきのサイレン、おばちゃんに聞いたらどっか遠くの国が攻めてきた らしいぜ。」 おばちゃんというのはここの管理人のことである。彼女の趣味は無線。だから、 国が使う電波を傍受して情報を得たらしい。 「チッ。」 リードは舌打ちすると一気に自分の部屋まで普段は使われない階段という旧 時代の産物を駆け上がった。 「はあ、はあ、はあ、はあ。しんどい。」 リードは息を切らしながら自分の部屋に入りベッドの上に横になった。 (又眠くなってきたぞ。) 眠気に逆らうことが出来ずリードは夢の中に再び招待されていった。
LongLongSaga〜終わらない〜 赤の章 第一章 第一幕 「始まりへ」 終わり ________________________________________________________________________________
3 あとがき
今回二話目にして既にロングになってしまいました。 それでも文庫本のように一行四十文字で十六行してみるとそんなにページ数は稼いでない んです。それでもここまで長ければ次回の三号まで時間をたっぷりとれるかなぁとも思っ てます。それと第三号の前にそろそろ外伝の第一話を発行します。 主人公は今回のお話に出てきました。勘のいい人ならもうわかってますね? 本編第一回、外伝第一回と同じく、今回はオススメ本に紹介した召喚教師の作者雑賀礼史 さんの様にクイズでも出題しようかなぁと思います。 問題 今回この紅(あかと読んでください。くれないじゃありません。)の章に登場するリード のモデルになっている人物は誰でしょう。とは言っても、この物語の中ではモデルの人と 見た目の設定が、大きく異なります。 そこでヒントは多めに出しておきましょうか。 ヒント『四角』『最後』『8』『主人公』『種』 こんなところでどうでしょうか。みなさんわかりましたね。 答えは外伝の方でお知らせしますから、今すぐに外伝の方も登録しちゃってください。 外伝の主人公が誰であるかも書いてメールください。 期限も外伝の第二話の発行までと言うことで。
忘れていました。外伝の第一号出だしたクイズの答えを書かなくてはいけませんね。 正解は1985年、昭和60年です。菅野紘(もう少しペンネーム募集中)も今年で16歳です。 これからもがんばります。 ________________________________________________________________________________
4 オススメ本
最近は専らこのLongLongSagaのためだけに時間を割いています。 以前は何をするでもなく、ごろごろとしていました。 そんな私に天啓を与えてくださったのが、「召喚教師 リアルバウトハイスクール」 と言う本です。私はこの本を従兄弟に借りて読んだのですが(と言っても一巻のみ) それを皮切りに私はいろいろな本を読むようになりました。 そこから自分で書いてみようと思うようになったのです。 とりあえず今回のイチオシは「召喚教師 リアルバウトハイスクール」と言うことで。 本屋さんのファンタジーコーナーの富士見ファンタジア文庫の中に有るでしょう。 この本を読んだことのある人は次回の「オススメ本」のコーナーをお楽しみに。 ちなみに、今回のあとがきコーナーのクイズもこの本の作者雑賀礼史さんのまね。 ________________________________________________________________________________
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最近思うこと
最近、このLongLongSagaを書きながらもブックオフへ入り浸り文庫本を漁っています。 たまには新品で買いたくなり、八文字屋という本屋さんへも行くのです。 そこの本屋さんは、僕の中で需要ナンバー1なんですが、その理由として本の数の豊富 さと、ファンタジー系文庫への一般文庫と同じような扱いが上げられます。 僕の家の近くにもいくつか本屋さんが有ります。 そこではファンタジー系文庫は端の方に寄せられ、肩身の狭い思いをしています。 その中でも一軒、特に問題なのがファンタジー系文庫を仕入れていない店が有るのです。 でも八文字屋は違いました。司馬遼太郎などと同じ区画にしっかりとファンタジー系文庫 が堂々とおかれていました。 先にかいた、品揃えの豊富さもありそこへ行けば何でもそろうと言った感じになっていて もう申し分ないです。 ファンタジー文庫の迫害や差別が一刻も早く無くなり、どんなに小さな本屋さんでも ファンタジー系文庫が買えるようにならないものかと切に願います。 ________________________________________________________________________________
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発刊の辞
今回インターネットのメールマガジンにおいて、まぐまぐ様よりこのようなすばらしい場 を提供していただいたこと、誠に感謝にたえない次第であります。さて、このメールマガ ジン『LongLongSaga〜終わらない〜』はそのサブタイトルの通り終わりはなかなか来な いものと思います。ですから今、かように未熟な私ではございますが、この話に終わりが 見え始める頃には第1部からの私の成長をもかいま見られるものと思います。このメール マガジンをご購読いただいた皆様。末永く見守ってください。尚、この『LongLongSaga ?終わらない?』にはちゃっかりと外伝が用意されています。そちらもあわせてお読みい ただけるとより一層、この『LongLongSaga?終わらない?』をお楽しみいただけるもの と存じます。 (この発刊の辞はLongLongSaga〜終わらない〜第1話の冒頭に掲載されたものです。) ________________________________________________________________________________
書いた人 菅野紘(次号くらいからペンネームを決めようかと思案中) 技術協力 S.Y(次号くらいから出演してくれと依頼中)
Long
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Page http://www3.tok2.com/home/HIRO/ 菅野紘(次号こそはきっとペンネームで)にメール hiroshi_k@cat-v.ne.jp
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