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○ ケルントナー・トーア劇場
音楽の都ウィーンには、クラシックにまつわる場所が数多くあるけれど、
まずは、ケルントナー・トーア劇場。
ここが19世紀後半にフランツ・ヨーゼフ皇帝のもと、
市の城壁撤去と城壁跡のリング・シュトラーセとその周辺の公共建築物の整備に伴い
国立歌劇場(オペラ座)が建築されるまで、宮廷の一番権威のある歌劇場・コンサートホールで
かのベートーベンの第9交響曲の初演も、ここで行われている。
現存していないのは知っていいたが、跡地がどうなっているのか気になって調べたところ
国立歌劇場の北側の場所には、、、ホテル・ザッハーが建っている!
これで積年の疑問がひとつ解決した。
○ アン・デア・ウィーン劇場
次にアン・デア・ウィーン劇場。
ここは市の城壁の外側。この場所にもともと建っていたヴィーデン・フライハウス劇場で魔笛が初演された。
そのため北側の入り口には、パパゲーノの像が設けられている。
ここは改装を経て、現役の劇場で、アバトのフィガロやド・ビリーのペレアスの映像ソフトは
ここでの上演を収録したもの。
○ ムジークフェライン・ザール
ウィーン・フィルの本拠地。
元旦のニュー・イヤー・コンサートは、ここで行われる。
○ ゾフィエン・ザール
ムジークフェライン・ザールは、残響が美しいホールとして有名だけれど
それが仇となったのか、録音には適さないとされ、
ショルティ指揮による「ニーベルングの指環」の他、
多くのウィーン・フィルの録音がこのゾフィエン・ザールで行われた。
場所は、ウィーン中央駅から東に伸びるMARXER Gを300mほど行ったところ。
現在は、ご覧のとおり廃墟となって閉鎖されている。
○ ウィーン国立歌劇場
19世紀後半のウィーン大改造のなかで建設され、
1869年5月25日にドン・ジョバンニでこけら落としが行われた。
(ふさわしい演目なのだろうか?)
第2次大戦中も上演されたが、
1943年6月30日、クナッパーツブッシュ指揮による「神々の黄昏」の上演をもって一端活動休止し、
1945年3月12日の空襲で被弾、大損害を受ける。
戦後、1955年11月15日にカール・ベーム指揮による「フィデリオ」で再開。
(まあ、これはふさわしい演目だろう)
今回の旅行は、ウィーン国立歌劇場で、
来シーズンからの音楽監督フランツ・ウェルザー=メストの指揮による「神々の黄昏」の上演にあわせて行った。
ウェルザー=メストは、しなやかで瑞々しい指揮ぶりで、ウィーン・フィルと相性がとてもいい。
歌手陣では、ジークフリートのシュテファン・グールドが、声質も重く、声量もあって、よかった。
(ちょっと声のスタミナに配慮してか、省エネ歌唱のきらいはあったが。)
ブリュンヒルデのエヴァ・ヨハンソンは、力いっぱい歌っているだけといった感じ。
ハーゲンはまたまたザルミネン登場の予定であったが、変更があってクルト・リドルという人が務めた。
残念ながら、この人はシャウトのごまかしが多く、つまらなかった。
○ 旅の食事
ベートーヴェンは、引越し魔だったことで有名だが、その彼が第9交響曲を書いていた頃
住んでいた建物のひとつが、レストラン「マイヤー(MAYER)」として営業している。
「ホイリゲ」と呼ばれる新物のワインを提供するレストランで、
ウィーン郊外、ハイリゲンシュタット駅から徒歩20分ほどのところ。
(ハイリゲンシュタット教会の近く)
店に入って中庭の左手がデリカテッセンになっていて、そこで料理を買って
ホイリゲは右手の建物でサーヴされる。
写真のヴルストとジャーマン・ポテトに1/4カラフェのホイリゲで約7ユーロ。
市内で食事すると、簡単に20ユーロぐらいはしてしまうから
ここはSバーンに乗って行く価値あり。おすすめ!
○ 旅の1枚
今回は1枚は「MUSIKSTADT WIEN(音楽の都 ウィーン)」。
ウィーンのスーベニア・ショップでは、
ウィンナー・ワルツやらモーツアルトやらの得体の知れないCDを多く見かけたが
これはグラモフォン(もしくはユニバーサル)音源の、まっとうな音楽CDで
オペレッタの序曲やハイライトを収録している。
ヒルダ・ギューデンやフリッツ・ヴンターリヒの歌唱がすばらしい。
(国立歌劇場の脇の「アルカディア」で約7ユーロ)
○ 旅の宿
今回の宿は、ケルントナー・ホーフ(KARNTERHOF)。
地下鉄のシュテファン・プラッツ駅から北へ約5分ほど。
歴史ある趣で、ベルリンのホテル・ボゴタを彷彿させられるが
こちらは、部屋にバス・トイレにTVを備えていて、いたって常識的。
その分料金も常識的で、一泊82ユーロであった。(2009年11月旅行)

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