→ あしひきの 山たちはなれ ゆく雲の やどり定めぬ 世こそありけれ → 今ぞ知る思いの果てよ世の中の うきくもにのみまじる物とは
→ 彼は、風だろうか 彼は、石だろうか 彼は、海だろうか 彼は、偉大なる落伍者だろうか → 神無月とは残酷な月 文字どほり 神不在にて人罪を成す → きみのからだは水でできていて だからいつもぬれためをして ぼくのからだは鉄でできていて きみといるとさびてきしむよう → 狂宴の炎 慟哭の嵐 猛り狂いしは時の蹄鉄 今なお醒めぬ 修羅の時 咲き誇りしは正か邪か 顧見すれば血河のほとり 名もなき同胞の肉塊に 華かたぶけて 誰ぞ問はむ 虚無の果てには 浪漫ありやと → 心にも あらで憂き世に長らへば 恋しかるべき 夜半の月かな → 東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ → この世に生きるあなたの鼓動 はかない だけど美しく BUCK-TICK「鼓動」
→ 上邪吾欲与君相知 長命無絶衰 山無陵江水為竭 冬雷震震夏雨雪 天地合乃敢与君絶 (上邪吾君と相知り 長命にして絶することなからんと欲す 山に陵無く、江水、為に竭き、冬に雷々として夏に雪降り、 天地合すとも、即ち敢えて君と耐えんや) → 死神の夢には赤イ色がナい だから瞳が潰れるマで目蓋ヲ閉じて 己の血ノ色を憶エておケ 眠らなクても見る夢ハある 死神の夢はコの世の現 零時を過ギても醒メはしナいぞ
→ 玉かつま 逢わむといふは誰なるか 逢へる時さへ面隠しする → 父ヲ 殺シテ 男トナリ 母ヲ 殺シテ 大人ニナル 妻ヲ 殺シテ 孤独ニナリ 友ヲ 殺シテ 王トナル → 天国よりも野蛮なのに 時々世界は美しくて 中谷 美紀「天国より野蛮 〜WILDER THAN HEAVEN〜」
→ 夏草や 兵どもが 夢のあと → 願わくば 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ → 眠っている間に 死ぬこともある 明日のために 希望は捨てよう
→ 夢も無く 怖れも無く 光も無く 十字架も無く 神も無く → 夜をかさねむすぶこほりのしたにさへ 心ふかくもすめる月かな
→ われよりも さびしき妻の眼のうちの水のなかにて遠景は燃ゆ