・老子とは

 老子は荘子とならんで老荘と呼ばれ、道教の祖とされているが、老子はいつごろの人であるのか、またその著である『老子』はいつごろ書かれたものなのか、これらに関していまだに定説が無いというのが実情である。老子に関する最古の伝記は司馬遷の『史記』における老子伝であり、これによると老子の姓は李で、名は耳、字は伯陽、そして死後の諡(オクリナ)をタンであるといい、孔子と同時代の楚の苦県の人であるという。周の王室の図書館員として勤務していたが、王室の衰退を見て周を去ることとなり、関所まで来たときにそこの関所守りの長官である尹喜の請いにより著書上下二篇を残して去っていった。(右図参照)これが『老子』五千言であるという。しかしこの『史記』は、確実な資料ばかりによったものではなく多分に伝説的なものであり、司馬遷みづからも老子に関して他に二説あげている。       

・参考文献
『老子の講義(新装版)』 諸橋轍次 平成元年7月10日 大修館書店       
『老子・荘子』 森三樹三郎 1994年12月10日 講談社学芸文庫         
『マンガ特別版中国の思想大全』 蔡志忠・野末陳平・和田武司 1999年4月15日講談社

『老子の思想』 著:張鍾元 訳:上野浩道 1987年7月10日 講談社学術文庫
『老子』 金谷治 1997年4月10日 講談社学術文庫

・注意事項とおわび
 老子講義中の書き下し文において、一部漢字を表記できなかったものがあり、それについては独断で似た意味をあらわしている単語に置き換えました。あと、解釈はまさに独断と偏見によった個所も多く、誤った解釈をしてしまっているかもしれませんが、どうか見逃してやってください。