| 桜の花の衣はボロだらけ |
生嶋節子 |
| よろよろの唇 |
貞久秀紀 |
| 花を含んで口つむぐ |
千秋 |
| やっぱり出てくるのは嘘ばかり |
佐藤 |
| 猫が裏口で待っている |
武田 |
| 固まれば口があっても動けない |
春名 |
| ロボットのパラリ光がヒー |
ら印 |
| 知らねば知らぬで足がグー |
節子 |
| ちょんまげをはげしく握る |
貞久 |
| おにぎりには梅干がいいですね |
千秋 |
| 昨日はあまくてすっぱくてしんどかった |
サト |
| いちごの種をかみきれない |
武 |
| 地団駄踏めば果樹園も揺れる |
はるな |
| ポンプポンプ動く水吹く |
ら |
| つめたさは猫の腹であたためる |
節子 |
| 飲むソーセージ |
貞久 |
| のどにつまった言葉もあって |
千秋 |
| 角をまがればゆきどまり |
サト |
| 雪だまりに足をとられる |
武 |
| ブルーの水は下腹部で揺れる |
はるな |
| 肌荒れの粉 |
ら |
| 炎の先は蝶の道行き |
節子 |
| 厚着を人の中にひらく |
貞久 |
| 開けば蝶は画集 |
千秋 |
| 夢の中ではロールシャッハテスト |
サト |
| 右左のない左右 |
武 |
| 木の枝で星がなってる世だものね |
はるな |
| 早いゴミ箱 |
ら |
| 背をむければにおうえり足に花びら |
節子 |
| えり足が腰まである |
貞久 |
| サイレンがなって散り始める |
千秋 |
| ふればふるほど白い音 |
サト |
| 最後の玉をはじくパチンコ |
武 |
| あんどんが無いからろくろ首が育たない |
はるな |
| ナシ伸び折り |
ら |
| むきあえばひびくこころのきず |
節子 |
| ひりひりと抱き合う |
貞久 |
| 淋しさに突き当たる |
千秋 |
| あてにげは逃げ切れないよ |
サト |
| 宝くじをさいふにたたむ |
武 |
| 山折り谷折り窪地から立ち上がる涙もある |
はるな |
| 火だるまで折れた |
ら |
| ぼく枕のチューチューチュー |
ら印 |
| 綿菓子「僕」買って、「私」になって消えた |
都田正文 |
| 私は私、私でない私はからくり人形 |
白神信子 |
| あやつり糸にのせる僕の分身 |
金澤ひろあき |
| 重ね矢にはまる私の影 |
生嶋節子 |
| 紙人形はもう一人の私 |
西野英子 |
| 日差しのノコギリ私のいただき |
ら |
| ため息の中に僕を見たあなた |
正文 |
| 「桃色、吐息」は私の表現 |
信子 |
| 別れぎわ小声の「バカ」は私へと |
ひろあき |
| 移り香体温離れわざは私か |
節子 |
| DNAもう一人の私だれのもの |
英子 |
| ホッチキスで止まるボクの唇 |
ら |
| 流木をしがむビーバーがパァーだ僕は見た |
正文 |
| 動物園日和僕を見ているナマケモノ |
ひろあき |
| 落花流水シーツをのがす私 |
節子 |
| 哲学の目私を見るネコ |
英子 |
| プラプラ僕と会いペラペラ |
ら |
| 手造り風に僕を作らないで溶けそうだ |
正文 |
| 道行きの話に僕ら溶けていく |
ひろあき |
| 裸木は余分と別れ道にたつ私 |
節子 |
| 影は影として残る事えらぶ私 |
英子 |
| ノイズが僕の箱 |
ら |
| 焼津を僕は知らない |
正文 |
| 僕の船出は人の知らない港から |
ひろあき |
| 0点つなぎ私はデコチンはプラチナ |
節子 |
| 遠い船出深海気分の私 |
英子 |
| 僕は金粉をかぶりに |
ら |
| 金粉ショーはかぶり付きで僕チンプンカンプン |
正文 |
| 乱調美私の指からこぼるる銀の砂 |
ひろあき |
| 熱湯の砂糖になる私 |
節子 |
| 五色の金ぺい糖キラキラ私 |
英子 |
| めくそはなくそに好かれる |
金澤ひろあき |
| おもちゃコロンBUS |
ら印 |
| 菜の華のけむしはB−! |
生嶋節子 |
| フンコロガシ花の上ひるね |
西野英子 |
| 時、あたかも、緑色にもうせんを敷く |
都田正文 |
| 旅しようひるねまんぼうへそを出す |
ひろあき |
| トンボ切れのマンボ切れ |
ら |
| (恋)水揚げに色増す緋影草 |
節子 |
| うす緋色ときめきわすれ50年 |
英子 |
| 割れガラスに朝の光、乱反射 |
正文 |
| (花)密戯 しべ触れぬが花 |
ひろあき |
| ヤンチャ海坊主の棒 |
ら |
| 抱きとめればくすぐる脳の煤 |
節子 |
| (月)おぼろ月に心かくす恋の花 |
英子 |
| オバチャン、パン菓子ちょうだいナ |
正文 |
| 人生もつり銭ないけどおまけさん |
ひろあき |
| グル殴打 |
ら |
| 弓月ポンとぶらんこに乗る |
節子 |
| 満月に吠えられぬ臆病オオカミ |
英子 |
| (恋)鯉、来い早よ来いヒゲも濃い、人恋し個意に |
正文 |
| おとめる変ちっくメール来る |
ひろあき |
| 矢印 |
ら |
| (花)手鏡に背負えぬ心の駒 |
節子 |
| 移り気に耐えられぬネム花 |
英子 |
| 源氏香、沈丁花に目まい |
正文 |
| しののめのなごりの香、まだあつい |
ひろあき |
| (恋)乱脈の音の出 |
ら |
| 添えぬ和に炎のこ箱枕 |
節子 |
| 実りならぬ心の氷 |
英子 |
| 水鳥の背に、焼き魚 |
正文 |
| 若芽立つ一から作ってゆく決意 |
金澤ひろあき |
| へらへらてふでかぐつめろふ |
来空 |
| まがり角で軽いぶんぶん |
楽気 |
| 群れながら空を見上げる |
白銀薫 |
| がんぐろあげはにおうかな |
空 |
| 白い粉しいてある裸 |
楽 |
| 夜にだけ開くめしべ |
薫 |
| おさなゐあかさあべさだよ |
空 |
| バネバネ定刻マン |
楽 |
| 始初電車で起き出す |
薫 |
| おとこさんにんおこのみや |
空 |
| みきちゃん吸う |
楽 |
| 甘い甘い溶けるような毒 |
薫 |
| おや?指はこぶしを出 |
空 |
| 影を囲う小学生 |
楽 |
| 笑顔の仮面舞踏 |
薫 |
| おぶちをぶちに熊取り |
空 |
| パー菜大臣 |
楽 |
| 人のいない黒海 |
薫 |
| 大衆馬鹿ジャンル |
空 |
| ヒャッキュー首コトン |
楽 |
| ブランドジャンキーが踊る |
薫 |
| めのききのめめのこや |
空 |
| あらあプンさんドー |
楽 |
| どこにも売ってないもの |
薫 |
| よしひとのぶんぶんやき |
空 |
| シッポくるくるホウコタツ |
楽 |
| ぱっと見でわかる |
薫 |
| 季ずれ西瓜がふむロッポウ |
空 |
| わくわくピロップ人形 |
楽 |
| お前の出番はまだ早い |
薫 |
| でたもんだもみもみ狸 |
空 |
| だい苦ラッピンらり |
楽 |
| った殿様おなあり |
薫 |
| そかそかしてもらえれば洗礼 |
空 |
| カムアハリラソワー |
楽 |
| 社長さん見てちょうだい |
薫 |
| とんでくリンゴフォークざし |
空 |
| 眼鏡が曲がってるよ |
楽 |
| ファッションセンスは解らない |
薫 |
| 玉串ワレメ |
空 |
| 閉まらないピチャビチャ |
楽 |
| あほづらさげてこんにちは |
薫 |
| 八人篭手袈裟らず |
空 |
| 血ニヨロコブバラ |
楽 |
| やつざきにして山盛り |
薫 |
| 来空さん配達 |
空 |
| ぴんくうたんくうこうくう |
楽 |
| 真空状態キープ |
薫 |
| ぺたんこ♀ |
空 |
| シ!キュウな坂 |
楽 |
| ダンスして泣ける? |
薫 |
| ン!どこここがひこひこ |
空 |
| 笑うとハコするゼ! |
楽 |
| いけぶくろののっぽぽえむぱろうるしよ |
来空 |
| 売るんだ重くなるそれをかぶる |
楽気 |
| はりついてる背中の空だよン |
空 |
| 台風さんスキャンティドートル |
楽 |
| ツムジシコレバジジムジジム |
空 |
| 箱は極小化進行レバー入れ |
楽 |
| うしろが突っ立つ双生児 |
空 |
| しゃべり禁で僕が棒タッチ! |
楽 |
| 原子雲のドミノ |
空 |
| 腰をクの字で花ばかり |
楽 |
| 五十五億の糞転がし |
空 |
| べんとるキッストロー |
楽 |
| 宇宙塵アバタべたべた |
空 |
| ポンプ流れるヒットラ栓 |
楽 |
| 地球しQとにひまんかな |
空 |
| あり木そあ! |
楽 |
| あっそーきりある王 |
空 |
| 土人土任土羅つちつち |
楽 |
| よいや真っ赤せいコガネイバヤシ |
空 |
| 顔のせんぬきだよこれは |
楽気 |
| スッパーと脱ぎます蝶 |
生嶋節子 |
| 生まれかわりの朝のまぶしさ |
金澤ひろあき |
| 夕暮は海老のしっぽのように残れない |
都田正文 |
| 生きる暗幕勝ち |
楽 |
| たまねぎの新芽に赤いリボン輝くイルミネーション |
節子 |
| あかまんま黙ってすぎたいこともある |
ひろあき |
| 大将軍のふんどしのしまり具合は良いか |
正文 |
| 水に入って焼き剣道 |
楽 |
| 蛇道を留めるシャボン玉悲しいね |
節子 |
| ひとりゼリフの待ったなし |
ひろあき |
| お茶でどーぞ「茶道ぞ」茶ー茶ー |
正文 |
| 葬式で濃い水洟を |
楽 |
| 麦の穂はぜず向こうに回す皿 |
節子 |
| 来い来い君の横顔濃いーね |
ひろあき |
| 住めば京都だ俺は都田 |
正文 |
| 蟻んこあふれるコーヒーカップ |
楽 |
| ペンライトで写す心の襞 |
節子 |
| まっすぐに切れないアナタ好きなのよ |
ひろあき |
| 霊の留学、行き先は何処 |
正文 |
| 死人の口頭が照りつける |
楽 |
| 言葉もなく倒れる柳 |
節子 |
| 下のどじょうのおひっこし |
ひろあき |
| 住職の頭に十色のヘアカラー |
正文 |
| 風船だ頭だ回転だパンク |
楽 |
| 足指にまとわり付くタンポポの綿 |
節子 |
| ほんわりといつまで寝ようぽっぽっぽ |
ひろあき |
| 出しても絹 着ぬカイコ、カイコ、絹 |
正文 |
| ほがらかを脱ぐ電柱見る |
楽 |
| 住家は電柱天国に近いよ紅シャレコウベ |
節子 |
| 勝手なあんた勝手口 |
ひろあき |
| 柿の木の下、火気厳禁、消火器いらずの柿の下 |
正文 |
| シャイな放火魔愛の巣見上げる |
楽 |
| 黄色のかんざし胸のブローチアッチッチッ |
節子 |
| こりない人アッチの花の蜜がいい |
ひろあき |
| いびつなおひつで「めし」あがれ にぎった手はドロだらけ |
正文 |
| 生まれる前に型ねだり |
楽 |
| 値切られて固まる型無しのダイアモンド |
節子 |
| フルカウント大きな壷をふる娘 |
ひろあき |
| 洋館で羊カンはよう食わん |
正文 |
| 昼間の恋はまぶしい電気消す |
楽 |
| 停電は雷電、雷はゆっくりと脳の中 |
節子 |
| いそがば回れ、電はいそげ |
ひろあき |
| キツツキ首いため「キツツキ」ました |
正文 |
| 充電池も手紙の後遺症 |
楽 |
| スタートは桃色と息で始まった |
節子 |
| おおすげえ、もらいゲップをしているぞ |
ひろあき |
| この鳥コウノ鳥知らないな「コノ鳥」 |
正文 |
| 夢見る揚げ鳥 |
楽 |
| ペリカンの口あければ骨だらけ |
節子 |
| 骨まで愛して一、二、三、四あといくつ |
ひろあき |
| カラスの一言辛スギル |
正文 |
| おとぎ話で皮膚燃え上がる |
楽 |
| 裂かれた片肉万華鏡 |
節子 |
| あぶらぶらぶらだれかとめてよ |
ひろあき |
| バッタのバクチ、さあ、「バッタ、バッタ」ハンカチョー |
正文 |
| 降るほどの寂しさローソクにかざす |
生嶋節子 |
| オラのオーラだオラ、オラ |
都田正文 |
| オーラの中のあなたにさようなら |
白神信子 |
| 鉄のカーテンに息を吹く |
楽気 |
| オトナすぎて女は無口だ |
金澤ひろあき |
| 小窓に写す桃あざやか |
節 |
| 背のびの季節骨折れた |
都 |
| 幼き日母の鏡で紅をひく |
白神 |
| 赤いことを引きずる線が大変 |
楽 |
| 無職のお金あそび |
ひろあき |
| 解けない足環好きですか |
節 |
| 雪達磨に冷風のささやき |
都 |
| ささやけばささやき返す映画館 |
白神 |
| 黒い館見る人形は定型 |
楽 |
| 波のむこう瞳がひらく空 |
ひろあき |
| 襞にくいこむ金属の帯 |
節 |
| 羅刹の谷間に一葉の落葉 |
都 |
| メタセコイヤの枯葉に埋める私の心 |
白神 |
| パックン地面が元気だすおはよう |
楽 |
| 灰の空白が立つ |
ひろあき |
| 精進料理白いっぱい |
楽気 |
| 選んだ事が大失敗 |
都田正文 |
| どの鍵ですりへる自分とめようか |
金澤ひろあき |
| つなぎ留める縄空を射る |
生嶋節子 |
| ヤルトマ |
楽 |
| 黒犬に白犬の嫁夜目に輝く |
正文 |
| 息さかる出会いがしらに蛇になる |
ひろあき |
| ルビープチプチザクロパックリ |
節子 |
| ジャムる生娘 |
楽 |
| 九条通りで「苦情」の嵐山 |
正文 |
| コーコツノナマダシダ |
ひろあき |
| 雨上がりの線路に蛇の恋 |
節子 |
| コツコツ破恋んな |
楽 |
| 霊場に令嬢、御礼状 |
正文 |
| 色さかるヤニさがる |
ひろあき |
| 登りつめれば秋夕枯尾華 |
節子 |
| 飽き歳霧中 |
楽 |
| 暦は「こー読み」由緒によいしょ父を拉致 |
正文 |
| デートいらちのラチがあく |
ひろあき |
| だましだましのテクニックニックニクアツ |
節子 |
| カサブタズ恋 |
楽 |
| 僕はバク |
正文 |
| 同じこと引き算やりくり |
ひろあき |
| 火傷は望まぬ家計簿 |
節子 |
| 服ムキ大好き |
楽 |
| 巨刹に菩薩、祠にほこり |
正文 |
| ざんげしよエクスタシーの柴ぶどう |
ひろあき |
| 耳鳴りは月明かりの下で咲く |
節子 |
| 影だけ歩こ |
楽 |
| またずれの犬はすごい!たまたまさ |
正文 |
| おだいじにおおまるぽっこん |
ひろあき |
| 円まんには色色結句 |
節子 |
| チブイブアイブ |
楽 |
| またずれの猫だってすごい、たまたまさ |
正文 |
| どぶんどぶんまぐろくろぐろ |
ひろあき |
| 深海の乙姫角々死角 |
節子 |
| 胸のゆらゆら目ラジオ体操 |
楽 |
| 寝過ぎても鳴くだけ鳴いてニワトリは又寝る |
正文 |
| ありあけの月の瞳のざくろ石 |
ひろあき |
| すき間に起爆障子の明かり |
節子 |
| 歯にしむ童歌 |
楽 |
| 民さんは寝ぐせと、寝ぐそだ |
正文 |
| クリ、大ひろげ、まっぴるま |
ひろあき |
| 辛いからからみつきカニシャボテン |
節子 |
| 展示女 |
楽 |
| 目やにのアイシャドー、ス、テ、キ |
正文 |
| 大当たりでっかいこちん |
ひろあき |
| 生命ふくらます睡蓮実茄子び |
節子 |
| 背伸びゴムガンバレ! |
楽 |
| ゴム伸びたパンツも時と場合でやくにたつ |
正文 |
| くりくりあがるざくろのまとも |
ひろあき |
| 夜景の華に地の華銀の波 |
節子 |
| 砂金だドキン鹿の鼻 |
都田正文 |
| なやみのルールのしかたない |
金澤ひろあき |
| 線路に青火に花静か |
生嶋節子 |
| お化けを呼ぼう扇風機 |
葛箱 |
| あの頃も衣、この頃も衣 |
正文 |
| 気がきかんクーラーがきく |
ひろあき |
| 冷凍の和菓化粧 |
節子 |
| 氷で寝るトタン家 |
葛 |
| さっそうたる雑草の望月の夜待ち |
正文 |
| 月を斬る剣の先の露ひやり |
ひろあき |
| 湖面にみぎわかすむ人影 |
節子 |
| 棒切れでも影を生む |
葛 |
| 狸の行列見て通る |
正文 |
| かかしの兵や柿畑 |
ひろあき |
| 熟れてなおワラをも掴むつるし柿 |
迷子 |
| たわわに実るブドウ一房のどぼとけほっとけ |
節子 |
| 飲むくせ直す直立がタケ |
葛 |
| 僕はバク、バクは僕 |
正文 |
| ぽっくりねむる雲の上 |
ひろあき |
| やさしく死ねますように祈る猫 |
迷子 |
| コロコロ計画さっき死人 |
節子 |
| 石ほめる式開帳 |
葛 |
| 墓地にポチ |
正文 |
| 小春日のコオロギつぶやく石の芯 |
ひろあき |
| 逢いたくてすず虫に手ほどき受ける |
迷子 |
| 落首盛夏心静か |
節子 |
| 骨たよる花スクスク |
葛 |
| 落陽、旅人、照らす坂道 |
正文 |
| 秋の曲たしかたもとに名残の葉 |
ひろあき |
| あなたの名なごり雪が消してゆく |
迷子 |
| 深湖の足枷 |
節子 |
| 泡の長さ計る魚釣り |
葛 |
| ビクの中、しゃべれぬ魚が大さわぎ |
正文 |
| まじめ地獄のサボテン咲かぬ |
ひろあき |
| トゲを取る女神のサボテン咲かせましょう |
迷子 |
| 針山の向こう岸に秋桜ゆらぐ |
節子 |
| 孫を引く刑あてはまる |
葛 |
| 淵未曾有発汗 |
葛城創 |
| ぽんぽんふいてねなさいよ |
金澤ひろあき |
| 永眠室で誕生! |
創 |
| きっと貧乏神 |
ひろあき |
| 手習いとりつき |
葛 |
| ひっつき坊のあまえんぼ |
ひろあき |
| 顔はがしは習字教室 |
葛 |
| こちょこちょと筆をつかってねこじゃらし |
ひろあき |
| あごから曲線描いてコックリ |
葛 |
| 占って今日は美人に会うとする |
ひろあき |
| 破破破顔 |
葛 |
| パックの間はおしずかに |
ひろあき |
| 宿森 |
葛 |
| ふくろうの時計が頭にのっていて |
ひろあき |
| 首固定橋 |
葛 |
| ライオンは夜のため息見ています |
ひろあき |
| ワタケム |
葛 |
| お祈りの言葉は森の泉より |
ひろあき |
| 焼け焼け今夜はお祭りだこんにちはあんた誰? |
葛 |
| 胸に手を当てて当ててごらん |
ひろあき |
| 胸にささる宝矢 |
葛 |
| 彗星のかすり傷 |
ひろあき |
| 独回どうだい最近馬シ |
葛 |
| ワタシの舞台(ハート)回転寿司(ハート) |
葛 |
| みているだけで幸せよ(ハート) |
ひろあき |
| ケナゲナゲナゲナゲナゲナゲナ |
葛 |
| かいがいしく大きなお尻で看護する |
ひろあき |
| 最近ワタシ桃クッテ |
葛 |
| いつのまにやら種もらう |
ひろあき |
| 多産化炭素 |
葛 |
| あなたのためにもえました |
ひろあき |
| 涙涙の打ち止めSEX |
葛 |
| 背中から冷たい月の笑い声 |
ひろあき |
| 段暖冷蔵庫放火魔 |
葛 |
| あつくなってる犯人あいす |
ひろあき |
| コッケイコケコケ酸欠 |
葛 |
| 逃げ道はいつもつくっている金庫 |
ひろあき |
| 体躯に使う穴作 |
葛 |
| 水圧のちがう世界のおくりもの |
ひろあき |
| 仕事の依頼は女体盛り用地図作成 |
葛 |
| 花咲くフリーハンドだよ |
ひろあき |
| 店主の言葉自由な翼を買いたいって?ソコソコ、ドコ? |
葛 |
| 神の目を盗んだ天使昼寝中 |
ひろあき |
| 職安で見つけた天使の羽むしり職 |
葛 |
| くるまれてうばわれてある最終章 |
ひろあき |
| 夢に舞うもみじに借り着滝の音 |
金澤ひろあき |
| 涙で流されんの?流れんの? |
葛城創 |
| ただよって、ただよって、何処に流される血の色の紅葉 |
白神信子 |
| こたつ こたつ もみじ までの がまん までの やせがまん |
さむがり子山崎郁子 |
| かわいくない鏡のワタシでごめんなさい |
ひろあき |
| 幼な櫛 |
葛 |
| くしけずる君の黒髪心に乱れ |
白神 |
| ニャン太郎あんたの顔だよ不思議かな |
猫好きな山崎 |
| ふしぎの香ふうとうあけてみませんか |
ひろあき |
| こすってカッオリ |
葛 |
| この香り思い出があふれて来ます |
白神 |
| ふくいくの名にはじてとしをかさね |
郁子 |
| おつりのような扶養家族 |
ひろあき |
| ボッサリ寝起きバッサリ |
葛 |
| その髪は切らないで!切らないで欲しいのあなた |
白神 |
| おつり多すぎてどうしよう |
郁子 |
| 教えたフリして両手でもらう |
ひろあき |
| ひょっとこ面口で受ける |
葛 |
| 道化の世界の哀しさはいくつになっても忘れ得ず |
白神 |
| アセチレンガスのにおい何を買ってもらおうか |
郁 |
| 砂丘にはブツブツらくだ歩いてる |
都田千津子 |
| 夢見心地のランジャタイ(香木) |
都田正文 |
| 月の砂漠・星ひろって |
西野英子 |
| 悲しみ色も宇宙にまじれば虹 |
生嶋節子 |
| 後で見せる色になれ |
葛城創 |
| 梅雨空明け時思いつつ |
金澤ひろあき |
| いつの日か空をつきぬけ成層圏 |
千津子 |
| 出るに出られぬ七年目 |
正文 |
| 雨にぬれてもすぐかわく |
英子 |
| 君に出逢える喜びに雷雨化粧 |
節子 |
| 水につかって待っている魚もよう |
創 |
| お生まれは光を知らぬ人魚たち |
ひろあき |
| 人魚のブラジャーなにカップ |
千津子 |
| ラッコの頭で卵割る割る |
正文 |
| 海と再会サファイヤプレゼント |
英子 |
| 半熟卵人魚の首とフルコース |
節子 |
| 鳥はうまいか食欲を調べてみれば |
創 |
| どっち向きその次の日の風車 |
ひろあき |
| 家破壊宿なしつばめどこへ行く |
千津子 |
| 山鉾見ながらかまぼこ食う食うスワロースワロー(座ろう) |
正文 |
| 風見鶏風吹くまま飛んで行け |
英子 |
| 風船かずらに影三つ生きてます |
節子 |
| 影法師追いかけてトンボのふり |
創 |
| 来世のかくれんぼする陽炎座 |
ひろあき |
| 六道の辻、地獄の近道かくれんぼ |
正文 |
| エンマさん、自分のさばきは、しないのか |
千津子 |
| おしおきかんのん様まかせます |
英子 |
| 夜ふかしの睡蓮かごの鳥 |
節子 |
| 寝る前に何度も「おはよう」の訓練し |
創 |
| 午前様では役立たぬ |
ひろあき |
| 予約待ち蓮の台座のS席を |
千津子 |
| 野仏の首から下は苔のおめかし |
正文 |
| 結界 手前をすりぬけよう |
英子 |
| 絹月ほうせん花の泪受けとめ |
節子 |
| 水道を止めずにおく胸開く様 |
創 |
| うしろ向きのワタシを流す笹の船 |
ひろあき |
| 様々に水の流れるエーイ歌っちゃえ |
千津子 |
| なまずの顔にまゆを書き、なまずの頭にクギを打つ |
正文 |
| 夢追い人にひや水かけて |
英子 |
| グラスに口紅花かんざし |
節子 |
| 唇ばかり見てるのかな目が見えぬ |
創 |
| モノクロに紅一点やシャネル8 |
ひろあき |
| 梅の実、コロリ、コロコロリン |
千津子 |
| タニシ一ぷく泥から、お日様 あぜ道の夏 |
正文 |
| 梅と桃のハーフの実食べてみない |
英子 |
| ガラスのお手玉受けたい抱擁 |
節子 |
| 割れた目見せてしまった扉 |
創 |
| ひと夏の鏡の中の思い出さ |
ひろあき |
| 一徹の男かたまる肖像画 |
金澤ひろあき |
| 12時になると眼が動き |
鬼修二 |
| 笑い病をいただいた |
葛城創 |
| 無理と思うが一応笑顔 |
都田正文 |
| 深い海の紅ガラス |
生嶋節子 |
| しっかりとじる貝の夢 |
ひろあき |
| 魚に食われた三日月の夜 |
修二 |
| メルトな絵をかく月の人 |
創 |
| 池の底には動けぬカメガミ? |
正文 |
| 身の粉フンブン空のエサ |
節子 |
| うそをつく汗のからっぽ |
ひろあき |
| 代わりに涙の物語 |
修二 |
| 体交換にかけてみるか迷うゾウ |
創 |
| 知恵のわ、とけずになやむサル |
正文 |
| 煙流れ輪にダンゴ |
節子 |
| あっかんべする大口にうけている |
ひろあき |
| 要らぬ言葉も騒ぎ出す |
修二 |
| そのうち変化を恐れだす |
創 |
| おこげ食べたか、御公家さん |
正文 |
| あたし凡人あんた何人? |
都田千津子 |
| くるえくるえと土人形 |
節子 |
| 葉桜のような真顔をとりもどす |
ひろあき |
| 吸いとられ欲求の絵をかいてみたりする |
創 |
| 古今和歌集見たか若衆 |
正文 |
| 湯げポッポポッポアア湯げポッポ |
千津子 |
| さらりとのがせ化身の抜けがら |
節子 |
| トンネルぬけてスベスベさ |
ひろあき |
| 足を滑らせてあんたの口も満足 |
創 |
| かんがえすぎて右脳左脳の、シワのばせ |
正文 |
| 哀しいほど夕暮花みずき |
節子 |
| すなおすぎて脱ぐものがない |
ひろあき |
| くせになってお城は大丈夫か? |
創 |
| 石垣のコケにコケたかコケオドシ |
正文 |
| 留守電に居場所ぬけカギかけ忘れ |
節子 |
| ドロボーネコがひるねする |
ひろあき |
| 同時に起きる人の目玉 |
創 |
| 夜陰にたずねる院の奥座、なすすべなし |
正文 |
| 趣味は寝ることこれだめか知ら |
節子 |