(注)葛城創=ら印、楽気、葛箱


「この世紀の巻」

この世紀何より可憐菫かな 褄黄
新たしき声山路のひばり 登貴
嵐こえ海わたりゆく朧月
花むらさきに芽吹く日々かな
蘭に住む蘂のかけらに照らされて ら印
グラスの新酒ロック浮かべて 獺亭
掌の中の無果実の色ひとのかげ
紅のはて罪なる耳を 登貴
髪でかくしききたくないわさようなら
時雨降る夜をひとり寂しき
冬木桜打たれる波を数え出し ら印
九九おぼえたておさな児の声 獺亭
ピアノの日けさの連弾はじけおり 褄黄


「エスカレーター天国」
天国に昇る気分ってシースルーエスカレーター 西野英子
コバン草心からから手をかざす 生嶋節子
らあらから ら印
右にふるも左にふるも風まかせ ひろあき
大バン小バンチャリンチャリン運まかせ 英子
風にまかせた人生にふと立ち止まる 白神信子
風の糸をつむぐ黒髪 生嶋節子
まがこしゅらあまひら
想い人ひそかに黒蜜さしあげる ひろあき
春風にゆれる髪それだけで恋の予感 英子
危なげに躯つつむスカーフ 節子
心の中でゆらめいて、こぼれてしまう 信子
ぼふそかんあふす
つれ吹き竹笛すっぽすぽ ひろあき
ナルヘンタッチのモガリ笛幸せ不幸 西
心の笛穴とじる
るるほうまんど
ピアノタッチでおめざめよ ひろあき
上等な嘘には淡いかくし味 金澤ひろあき
灰になる美薬 生嶋節子
寝不足ほどスイミン薬無用 西野英子
ティーカップに薄紅のさそい 都田正文
赤いペンキ足し ら印
暗がりに捨てたつもりがへびいちご ひろあき
そんな科目が生きてます
赤紅色の口紅つけてまつわり付く 西
突け、突け、坊主
すけHリンクS
あなたって居直る梅雨の空みたい ひろあき
ふりほどくあじさい舞台裏
梅雨の空よりあやつり人形は雨の川 西
糸車色を編むふり
大わら大わら大わら
どもらないでちゃんとプロポーズしなさい ひろあき
曖昧に抱きしめないで
真実の愛ほどウソっぽいね 西
千思万考、バンソウコウ
羽と羽との銀婚式
どこで鳴るのかキンコンカン ひろあき
ピエロの言葉に青ざめる化粧
恋のマジックつかのまのエナジー 西
パチイパ米
だれが食うんだこんなもの ひろあき
わすれられん女ランプが消える
一生忘れられぬ母短命 西
歩きながら走り書き 墨墨SUN
すずやかな瞳に吸われてしまいそう ひろあき
泣き角飛ンボり
紙コップで空気を吸う
味ある物はサラダばかりキリギリス化の女 西
やせている肩には月がよく似あう ひろあき
時時ドラ面こ
上もんの縄文土器だ、ドキ
センテイヲニョタイニニセテカエル
宇宙人よりのメッセージ何しんだ 西
ジャズ聞くよ霧にぬれたいこともある ひろあき
ウラ若コープ
さみだれ人形
蛍の沐浴
水もしたたるいい男蛍も恋
工場街ランプ乾いてる五月 ひろあき
ネックろんマン
10人の坊主、寺、脱走後ろ髪を引かれる
髭のあと手枕
後はタヌキと坊主だまし合い 西
秘め語り名残の香を焚いている ひろあき
放射ニョウ品品
ハダシのボン
裸木以外受付ナシ
ビーナスに羽衣一番 西
面複面のタオル忘れたのっぺらぼ ひろあき
目がゆるり落とす
イカの最終便、くさる
水底に淫らな靴ひも 節子
のばなしののぐさのなかののぐそかな ひろあき
抱きキレレ
枯れた、晴れた、むれた、である
夢さめれば夢鏡
遠野過去の光目の前には現実の夢 西
こうこつのこんとんコトンと落ちる ひろあき
ちょっぴりと乳房や大人の缶ジュース 金澤ひろあき
缶の向こうは溶ける白 生嶋節子
初味した缶ヅメはミルクプリン 西野英子
たんすの動く長い押し ら印
薄氷に愛を乗せる 都田正文
花占や心の影は言わずとも ひろあき
心の痣もヒネモスポタリポタリ 節子
ブラックホールな心どこえ行く 英子
指の数だけまわれよなー
縁と円、宴と艶とがからまわり 正文
まよなかの忘れ物が泣いている ひろあき
月夜言葉の消化不良 節子
夜中山の天気アナノリツケホーセー 英子
ガラガラよく吐くゴロゴロむ?
四角の頭が死角だ詩客 正文
運の月まんまるボンボン時計うつ ひろあき
点々はずせ蟻つぶす 節子
笑うツバメに虫固まる 英子
点滅する歯が並ぶ
先祖代々貧乏乱暴 正文
子だくさん行列なしてうずまいて ひろあき
花水月赤い実付けてお嫁入り 節子
祖父の手にいっぱいコンペイトウ孫にやる物何も無い 英子
ブラックひも引く
今夜鳴く鳥過去帳 正文
ムネンと鳴く誰が先祖の恋敵 ひろあき
心の空を買ってほしい花水月 節子
葉ザクラ春風サヤサヤ恋フウセン 英子
春のようなホホのふくらみ
ほおかぶりで糞ころがし苦戦 正文
ふーん前向きにぷーん ひろあき
揺れる魂お手玉にして 節子
ぼんやりふんわりねむりそうな頭 英子
粉とけずるポン菓子
うーんエクスタシー 正文

桜の花の衣はボロだらけ 生嶋節子
よろよろの唇 貞久秀紀
花を含んで口つむぐ 千秋
やっぱり出てくるのは嘘ばかり 佐藤
猫が裏口で待っている 武田
固まれば口があっても動けない 春名
ロボットのパラリ光がヒー ら印
知らねば知らぬで足がグー 節子
ちょんまげをはげしく握る 貞久
おにぎりには梅干がいいですね 千秋
昨日はあまくてすっぱくてしんどかった サト
いちごの種をかみきれない
地団駄踏めば果樹園も揺れる はるな
ポンプポンプ動く水吹く
つめたさは猫の腹であたためる 節子
飲むソーセージ 貞久
のどにつまった言葉もあって 千秋
角をまがればゆきどまり サト
雪だまりに足をとられる
ブルーの水は下腹部で揺れる はるな
肌荒れの粉
炎の先は蝶の道行き 節子
厚着を人の中にひらく 貞久
開けば蝶は画集 千秋
夢の中ではロールシャッハテスト サト
右左のない左右
木の枝で星がなってる世だものね はるな
早いゴミ箱
背をむければにおうえり足に花びら 節子
えり足が腰まである 貞久
サイレンがなって散り始める 千秋
ふればふるほど白い音 サト
最後の玉をはじくパチンコ
あんどんが無いからろくろ首が育たない はるな
ナシ伸び折り
むきあえばひびくこころのきず 節子
ひりひりと抱き合う 貞久
淋しさに突き当たる 千秋
あてにげは逃げ切れないよ サト
宝くじをさいふにたたむ
山折り谷折り窪地から立ち上がる涙もある はるな
火だるまで折れた
ぼく枕のチューチューチュー ら印
綿菓子「僕」買って、「私」になって消えた 都田正文
私は私、私でない私はからくり人形 白神信子
あやつり糸にのせる僕の分身 金澤ひろあき
重ね矢にはまる私の影 生嶋節子
紙人形はもう一人の私 西野英子
日差しのノコギリ私のいただき
ため息の中に僕を見たあなた 正文
「桃色、吐息」は私の表現 信子
別れぎわ小声の「バカ」は私へと ひろあき
移り香体温離れわざは私か 節子
DNAもう一人の私だれのもの 英子
ホッチキスで止まるボクの唇
流木をしがむビーバーがパァーだ僕は見た 正文
動物園日和僕を見ているナマケモノ ひろあき
落花流水シーツをのがす私 節子
哲学の目私を見るネコ 英子
プラプラ僕と会いペラペラ
手造り風に僕を作らないで溶けそうだ 正文
道行きの話に僕ら溶けていく ひろあき
裸木は余分と別れ道にたつ私 節子
影は影として残る事えらぶ私 英子
ノイズが僕の箱
焼津を僕は知らない 正文
僕の船出は人の知らない港から ひろあき
0点つなぎ私はデコチンはプラチナ 節子
遠い船出深海気分の私 英子
僕は金粉をかぶりに
金粉ショーはかぶり付きで僕チンプンカンプン 正文
乱調美私の指からこぼるる銀の砂 ひろあき
熱湯の砂糖になる私 節子
五色の金ぺい糖キラキラ私 英子
めくそはなくそに好かれる 金澤ひろあき
おもちゃコロンBUS ら印
菜の華のけむしはB−! 生嶋節子
フンコロガシ花の上ひるね 西野英子
時、あたかも、緑色にもうせんを敷く 都田正文
旅しようひるねまんぼうへそを出す ひろあき
トンボ切れのマンボ切れ
(恋)水揚げに色増す緋影草 節子
うす緋色ときめきわすれ50年 英子
割れガラスに朝の光、乱反射 正文
(花)密戯 しべ触れぬが花 ひろあき
ヤンチャ海坊主の棒
抱きとめればくすぐる脳の煤 節子
(月)おぼろ月に心かくす恋の花 英子
オバチャン、パン菓子ちょうだいナ 正文
人生もつり銭ないけどおまけさん ひろあき
グル殴打
弓月ポンとぶらんこに乗る 節子
満月に吠えられぬ臆病オオカミ 英子
(恋)鯉、来い早よ来いヒゲも濃い、人恋し個意に 正文
おとめる変ちっくメール来る ひろあき
矢印
(花)手鏡に背負えぬ心の駒 節子
移り気に耐えられぬネム花 英子
源氏香、沈丁花に目まい 正文
しののめのなごりの香、まだあつい ひろあき
(恋)乱脈の音の出
添えぬ和に炎のこ箱枕 節子
実りならぬ心の氷 英子
水鳥の背に、焼き魚 正文
若芽立つ一から作ってゆく決意 金澤ひろあき
へらへらてふでかぐつめろふ 来空
まがり角で軽いぶんぶん 楽気
群れながら空を見上げる 白銀薫
がんぐろあげはにおうかな
白い粉しいてある裸
夜にだけ開くめしべ
おさなゐあかさあべさだよ
バネバネ定刻マン
始初電車で起き出す
おとこさんにんおこのみや
みきちゃん吸う
甘い甘い溶けるような毒
おや?指はこぶしを出
影を囲う小学生
笑顔の仮面舞踏
おぶちをぶちに熊取り
パー菜大臣
人のいない黒海
大衆馬鹿ジャンル
ヒャッキュー首コトン
ブランドジャンキーが踊る
めのききのめめのこや
あらあプンさんドー
どこにも売ってないもの
よしひとのぶんぶんやき
シッポくるくるホウコタツ
ぱっと見でわかる
季ずれ西瓜がふむロッポウ
わくわくピロップ人形
お前の出番はまだ早い
でたもんだもみもみ狸
だい苦ラッピンらり
った殿様おなあり
そかそかしてもらえれば洗礼
カムアハリラソワー
社長さん見てちょうだい
とんでくリンゴフォークざし
眼鏡が曲がってるよ
ファッションセンスは解らない
玉串ワレメ
閉まらないピチャビチャ
あほづらさげてこんにちは
八人篭手袈裟らず
血ニヨロコブバラ
やつざきにして山盛り
来空さん配達
ぴんくうたんくうこうくう
真空状態キープ
ぺたんこ♀
シ!キュウな坂
ダンスして泣ける?
ン!どこここがひこひこ
笑うとハコするゼ!
いけぶくろののっぽぽえむぱろうるしよ 来空
売るんだ重くなるそれをかぶる 楽気
はりついてる背中の空だよン
台風さんスキャンティドートル
ツムジシコレバジジムジジム
箱は極小化進行レバー入れ
うしろが突っ立つ双生児
しゃべり禁で僕が棒タッチ!
原子雲のドミノ
腰をクの字で花ばかり
五十五億の糞転がし
べんとるキッストロー
宇宙塵アバタべたべた
ポンプ流れるヒットラ栓
地球しQとにひまんかな
あり木そあ!
あっそーきりある王
土人土任土羅つちつち
よいや真っ赤せいコガネイバヤシ
顔のせんぬきだよこれは 楽気
スッパーと脱ぎます蝶 生嶋節子
生まれかわりの朝のまぶしさ 金澤ひろあき
夕暮は海老のしっぽのように残れない 都田正文
生きる暗幕勝ち
たまねぎの新芽に赤いリボン輝くイルミネーション 節子
あかまんま黙ってすぎたいこともある ひろあき
大将軍のふんどしのしまり具合は良いか 正文
水に入って焼き剣道
蛇道を留めるシャボン玉悲しいね 節子
ひとりゼリフの待ったなし ひろあき
お茶でどーぞ「茶道ぞ」茶ー茶ー 正文
葬式で濃い水洟を
麦の穂はぜず向こうに回す皿 節子
来い来い君の横顔濃いーね ひろあき
住めば京都だ俺は都田 正文
蟻んこあふれるコーヒーカップ
ペンライトで写す心の襞 節子
まっすぐに切れないアナタ好きなのよ ひろあき
霊の留学、行き先は何処 正文
死人の口頭が照りつける
言葉もなく倒れる柳 節子
下のどじょうのおひっこし ひろあき
住職の頭に十色のヘアカラー 正文
風船だ頭だ回転だパンク
足指にまとわり付くタンポポの綿 節子
ほんわりといつまで寝ようぽっぽっぽ ひろあき
出しても絹 着ぬカイコ、カイコ、絹 正文
ほがらかを脱ぐ電柱見る
住家は電柱天国に近いよ紅シャレコウベ 節子
勝手なあんた勝手口 ひろあき
柿の木の下、火気厳禁、消火器いらずの柿の下 正文
シャイな放火魔愛の巣見上げる
黄色のかんざし胸のブローチアッチッチッ 節子
こりない人アッチの花の蜜がいい ひろあき
いびつなおひつで「めし」あがれ にぎった手はドロだらけ 正文
生まれる前に型ねだり
値切られて固まる型無しのダイアモンド 節子
フルカウント大きな壷をふる娘 ひろあき
洋館で羊カンはよう食わん 正文
昼間の恋はまぶしい電気消す
停電は雷電、雷はゆっくりと脳の中 節子
いそがば回れ、電はいそげ ひろあき
キツツキ首いため「キツツキ」ました 正文
充電池も手紙の後遺症
スタートは桃色と息で始まった 節子
おおすげえ、もらいゲップをしているぞ ひろあき
この鳥コウノ鳥知らないな「コノ鳥」 正文
夢見る揚げ鳥
ペリカンの口あければ骨だらけ 節子
骨まで愛して一、二、三、四あといくつ ひろあき
カラスの一言辛スギル 正文
おとぎ話で皮膚燃え上がる
裂かれた片肉万華鏡 節子
あぶらぶらぶらだれかとめてよ ひろあき
バッタのバクチ、さあ、「バッタ、バッタ」ハンカチョー 正文
降るほどの寂しさローソクにかざす 生嶋節子
オラのオーラだオラ、オラ 都田正文
オーラの中のあなたにさようなら 白神信子
鉄のカーテンに息を吹く 楽気
オトナすぎて女は無口だ 金澤ひろあき
小窓に写す桃あざやか
背のびの季節骨折れた
幼き日母の鏡で紅をひく 白神
赤いことを引きずる線が大変
無職のお金あそび ひろあき
解けない足環好きですか
雪達磨に冷風のささやき
ささやけばささやき返す映画館 白神
黒い館見る人形は定型
波のむこう瞳がひらく空 ひろあき
襞にくいこむ金属の帯
羅刹の谷間に一葉の落葉
メタセコイヤの枯葉に埋める私の心 白神
パックン地面が元気だすおはよう
灰の空白が立つ ひろあき
精進料理白いっぱい 楽気
選んだ事が大失敗 都田正文
どの鍵ですりへる自分とめようか 金澤ひろあき
つなぎ留める縄空を射る 生嶋節子
ヤルトマ
黒犬に白犬の嫁夜目に輝く 正文
息さかる出会いがしらに蛇になる ひろあき
ルビープチプチザクロパックリ 節子
ジャムる生娘
九条通りで「苦情」の嵐山 正文
コーコツノナマダシダ ひろあき
雨上がりの線路に蛇の恋 節子
コツコツ破恋んな
霊場に令嬢、御礼状 正文
色さかるヤニさがる ひろあき
登りつめれば秋夕枯尾華 節子
飽き歳霧中
暦は「こー読み」由緒によいしょ父を拉致 正文
デートいらちのラチがあく ひろあき
だましだましのテクニックニックニクアツ 節子
カサブタズ恋
僕はバク 正文
同じこと引き算やりくり ひろあき
火傷は望まぬ家計簿 節子
服ムキ大好き
巨刹に菩薩、祠にほこり 正文
ざんげしよエクスタシーの柴ぶどう ひろあき
耳鳴りは月明かりの下で咲く 節子
影だけ歩こ
またずれの犬はすごい!たまたまさ 正文
おだいじにおおまるぽっこん ひろあき
円まんには色色結句 節子
チブイブアイブ
またずれの猫だってすごい、たまたまさ 正文
どぶんどぶんまぐろくろぐろ ひろあき
深海の乙姫角々死角 節子
胸のゆらゆら目ラジオ体操
寝過ぎても鳴くだけ鳴いてニワトリは又寝る 正文
ありあけの月の瞳のざくろ石 ひろあき
すき間に起爆障子の明かり 節子
歯にしむ童歌
民さんは寝ぐせと、寝ぐそだ 正文
クリ、大ひろげ、まっぴるま ひろあき
辛いからからみつきカニシャボテン 節子
展示女
目やにのアイシャドー、ス、テ、キ 正文
大当たりでっかいこちん ひろあき
生命ふくらます睡蓮実茄子び 節子
背伸びゴムガンバレ!
ゴム伸びたパンツも時と場合でやくにたつ 正文
くりくりあがるざくろのまとも ひろあき
夜景の華に地の華銀の波 節子
砂金だドキン鹿の鼻 都田正文
なやみのルールのしかたない 金澤ひろあき
線路に青火に花静か 生嶋節子
お化けを呼ぼう扇風機 葛箱
あの頃も衣、この頃も衣 正文
気がきかんクーラーがきく ひろあき
冷凍の和菓化粧 節子
氷で寝るトタン家
さっそうたる雑草の望月の夜待ち 正文
月を斬る剣の先の露ひやり ひろあき
湖面にみぎわかすむ人影 節子
棒切れでも影を生む
狸の行列見て通る 正文
かかしの兵や柿畑 ひろあき
熟れてなおワラをも掴むつるし柿 迷子
たわわに実るブドウ一房のどぼとけほっとけ 節子
飲むくせ直す直立がタケ
僕はバク、バクは僕 正文
ぽっくりねむる雲の上 ひろあき
やさしく死ねますように祈る猫 迷子
コロコロ計画さっき死人 節子
石ほめる式開帳
墓地にポチ 正文
小春日のコオロギつぶやく石の芯 ひろあき
逢いたくてすず虫に手ほどき受ける 迷子
落首盛夏心静か 節子
骨たよる花スクスク
落陽、旅人、照らす坂道 正文
秋の曲たしかたもとに名残の葉 ひろあき
あなたの名なごり雪が消してゆく 迷子
深湖の足枷 節子
泡の長さ計る魚釣り
ビクの中、しゃべれぬ魚が大さわぎ 正文
まじめ地獄のサボテン咲かぬ ひろあき
トゲを取る女神のサボテン咲かせましょう 迷子
針山の向こう岸に秋桜ゆらぐ 節子
孫を引く刑あてはまる
淵未曾有発汗 葛城創
ぽんぽんふいてねなさいよ 金澤ひろあき
永眠室で誕生!
きっと貧乏神 ひろあき
手習いとりつき
ひっつき坊のあまえんぼ ひろあき
顔はがしは習字教室
こちょこちょと筆をつかってねこじゃらし ひろあき
あごから曲線描いてコックリ
占って今日は美人に会うとする ひろあき
破破破顔
パックの間はおしずかに ひろあき
宿森
ふくろうの時計が頭にのっていて ひろあき
首固定橋
ライオンは夜のため息見ています ひろあき
ワタケム
お祈りの言葉は森の泉より ひろあき
焼け焼け今夜はお祭りだこんにちはあんた誰?
胸に手を当てて当ててごらん ひろあき
胸にささる宝矢
彗星のかすり傷 ひろあき
独回どうだい最近馬シ
ワタシの舞台(ハート)回転寿司(ハート)
みているだけで幸せよ(ハート) ひろあき
ケナゲナゲナゲナゲナゲナゲナ
かいがいしく大きなお尻で看護する ひろあき
最近ワタシ桃クッテ
いつのまにやら種もらう ひろあき
多産化炭素
あなたのためにもえました ひろあき
涙涙の打ち止めSEX
背中から冷たい月の笑い声 ひろあき
段暖冷蔵庫放火魔
あつくなってる犯人あいす ひろあき
コッケイコケコケ酸欠
逃げ道はいつもつくっている金庫 ひろあき
体躯に使う穴作
水圧のちがう世界のおくりもの ひろあき
仕事の依頼は女体盛り用地図作成
花咲くフリーハンドだよ ひろあき
店主の言葉自由な翼を買いたいって?ソコソコ、ドコ?
神の目を盗んだ天使昼寝中 ひろあき
職安で見つけた天使の羽むしり職
くるまれてうばわれてある最終章 ひろあき
夢に舞うもみじに借り着滝の音 金澤ひろあき
涙で流されんの?流れんの? 葛城創
ただよって、ただよって、何処に流される血の色の紅葉 白神信子
こたつ こたつ もみじ までの がまん までの やせがまん さむがり子山崎郁子
かわいくない鏡のワタシでごめんなさい ひろあき
幼な櫛
くしけずる君の黒髪心に乱れ 白神
ニャン太郎あんたの顔だよ不思議かな 猫好きな山崎
ふしぎの香ふうとうあけてみませんか ひろあき
こすってカッオリ
この香り思い出があふれて来ます 白神
ふくいくの名にはじてとしをかさね 郁子
おつりのような扶養家族 ひろあき
ボッサリ寝起きバッサリ
その髪は切らないで!切らないで欲しいのあなた 白神
おつり多すぎてどうしよう 郁子
教えたフリして両手でもらう ひろあき
ひょっとこ面口で受ける
道化の世界の哀しさはいくつになっても忘れ得ず 白神
アセチレンガスのにおい何を買ってもらおうか
砂丘にはブツブツらくだ歩いてる 都田千津子
夢見心地のランジャタイ(香木) 都田正文
月の砂漠・星ひろって 西野英子
悲しみ色も宇宙にまじれば虹 生嶋節子
後で見せる色になれ 葛城創
梅雨空明け時思いつつ 金澤ひろあき
いつの日か空をつきぬけ成層圏 千津子
出るに出られぬ七年目 正文
雨にぬれてもすぐかわく 英子
君に出逢える喜びに雷雨化粧 節子
水につかって待っている魚もよう
お生まれは光を知らぬ人魚たち ひろあき
人魚のブラジャーなにカップ 千津子
ラッコの頭で卵割る割る 正文
海と再会サファイヤプレゼント 英子
半熟卵人魚の首とフルコース 節子
鳥はうまいか食欲を調べてみれば
どっち向きその次の日の風車 ひろあき
家破壊宿なしつばめどこへ行く 千津子
山鉾見ながらかまぼこ食う食うスワロースワロー(座ろう) 正文
風見鶏風吹くまま飛んで行け 英子
風船かずらに影三つ生きてます 節子
影法師追いかけてトンボのふり
来世のかくれんぼする陽炎座 ひろあき
六道の辻、地獄の近道かくれんぼ 正文
エンマさん、自分のさばきは、しないのか 千津子
おしおきかんのん様まかせます 英子
夜ふかしの睡蓮かごの鳥 節子
寝る前に何度も「おはよう」の訓練し
午前様では役立たぬ ひろあき
予約待ち蓮の台座のS席を 千津子
野仏の首から下は苔のおめかし 正文
結界 手前をすりぬけよう 英子
絹月ほうせん花の泪受けとめ 節子
水道を止めずにおく胸開く様
うしろ向きのワタシを流す笹の船 ひろあき
様々に水の流れるエーイ歌っちゃえ 千津子
なまずの顔にまゆを書き、なまずの頭にクギを打つ 正文
夢追い人にひや水かけて 英子
グラスに口紅花かんざし 節子
唇ばかり見てるのかな目が見えぬ
モノクロに紅一点やシャネル8 ひろあき
梅の実、コロリ、コロコロリン 千津子
タニシ一ぷく泥から、お日様 あぜ道の夏 正文
梅と桃のハーフの実食べてみない 英子
ガラスのお手玉受けたい抱擁 節子
割れた目見せてしまった扉
ひと夏の鏡の中の思い出さ ひろあき
一徹の男かたまる肖像画 金澤ひろあき
12時になると眼が動き 鬼修二
笑い病をいただいた 葛城創
無理と思うが一応笑顔 都田正文
深い海の紅ガラス 生嶋節子
しっかりとじる貝の夢 ひろあき
魚に食われた三日月の夜 修二
メルトな絵をかく月の人
池の底には動けぬカメガミ? 正文
身の粉フンブン空のエサ 節子
うそをつく汗のからっぽ ひろあき
代わりに涙の物語 修二
体交換にかけてみるか迷うゾウ
知恵のわ、とけずになやむサル 正文
煙流れ輪にダンゴ 節子
あっかんべする大口にうけている ひろあき
要らぬ言葉も騒ぎ出す 修二
そのうち変化を恐れだす
おこげ食べたか、御公家さん 正文
あたし凡人あんた何人? 都田千津子
くるえくるえと土人形 節子
葉桜のような真顔をとりもどす ひろあき
吸いとられ欲求の絵をかいてみたりする
古今和歌集見たか若衆 正文
湯げポッポポッポアア湯げポッポ 千津子
さらりとのがせ化身の抜けがら 節子
トンネルぬけてスベスベさ ひろあき
足を滑らせてあんたの口も満足
かんがえすぎて右脳左脳の、シワのばせ 正文
哀しいほど夕暮花みずき 節子
すなおすぎて脱ぐものがない ひろあき
くせになってお城は大丈夫か?
石垣のコケにコケたかコケオドシ 正文
留守電に居場所ぬけカギかけ忘れ 節子
ドロボーネコがひるねする ひろあき
同時に起きる人の目玉
夜陰にたずねる院の奥座、なすすべなし 正文
趣味は寝ることこれだめか知ら 節子