第一章
ミステリーを書いてみたいと思います。
書き込みは自由です、ご意見、ご教示、ご批判、おちゃらけ、、、なんでもOKです。では、始まり!始まり!
【第一章】
俺の名前は清水卓、40代を目前にしたサラリーマンだ。外資系のコンピュータ会社で、お客のシステム関係のトラブル修復を担当している。最近のネットワーク技術などそろそろ付いていけなくなってはいるが、なにしろお客とのつきあいが長いのでトラブル発生時の仕切り方などで社内では重宝がられている。
また、お客の上部の連中には、新しい技術のエッセンスを簡潔に与えてくれる貴重な存在として重宝がられており、そんな訳で結構年の割には、自由に仕事をやらせてもらっており、それなりに自由な時間を持っためぐまれた環境のサラリーマンかもしれない。

その日は、特に緊急の仕事も無く、オフィスの喫煙者専用コーナーでタバコをふかしながら時間を持て余していた。

喫煙者専用コーナーから自分の席に戻るとデスクの上にメモ用紙が置いてあった。
今日は何事も無く一日を過ごそうと思っていたがそうはさせてくれない客がいるようだ。
メモにはいつもの事務係りのさつきのふざけた丸文字が踊るように並んでいた。
『名無しのお客様からTEL!用件不明、再TELするそうです♪』

「みすず!いったい何だよ、このメモ!」
俺は大きな声でみすずに聞いた。
みすずは、にやにやしながら近寄って来て
「清水さんしか、わからないお客さんじゃないんですか。聞いた事無い声でしたよ、でも急いでるみたい。」
あいかわらず、にやにやしている。
「あ、そう」
さらりと答えたつもりだった。
みすずは、あいかわらず興味深々の笑うような目をして自分の席に戻っていった。

電話をかけてくる女性の客に覚えはいなかったが、きっと誰かの秘書だろうと思ってデスク上の書類を拡げて事務作業に入った。

しばらくして電話が鳴った。その女性からだった。
「清水さんですか、わたし誰だか分かります?」
どうして女ってのは、決まってこんな事を聞くのだろうか?電話は彼女にとってかなり緊迫した内容であったのに、、、。

さつきが、みすずになったり、誤字脱字だらけだ!素人やさかい、堪忍して下さい。


こんな聞き方をするからには、親しい、もしくは親しかった女性だと思ったが、そんな女性は「清水さん」なんて呼ばない、「卓」「卓ちゃん」「卓さん」「卓ぼん」が、今までの呼ばれ方の相場だ。

とは言え、会社にかかってきた電話だ。
「おそれいりますが、どちら様でしょうか」と、聞き返してみた。
「分からないか、、、分からないよね、もう10年近く会ってないもんね。同級生だぞ!」

高校の同級生で、大学時代の彼女だった洋子の声だった。大学時代に別れて、その後偶然出会ってしばらくつきあったのが、確かに10年前位だった。
『どうして、また別れちゃったんだっけかなあ?』と、一瞬記憶をたどったが思い出せなかった。

「ねえ、助けて欲しいの」
落ち着いた話し方をする彼女だったが、電話の声にその落ち着きは感じられなかった。

#1の『技術に付いていけない』は、誤字だと思うけど、『着いていく』が正しいのかなあ?『ついていく』とひらがながいいのか?よくわからない。
ずっとこうやって一人で突っ込みをしていくのも寂しいから誰か書き込みして下さい!ストーリーにも割り込んでいいです。アメリカのニュースでそれどころじゃ無いか!


「あ!こんにちわ」
こんな返事もおかしかった。みすずと視線が合った。
「あ、どうも。お久しぶりです、元気でしたか」
またまた中途半端な答え方をしたので、みすずの視線はあいかわらずこっちに向いている。
「まわりに誰かいるのね、わかったわ。でも、聞いて欲しい事があるの、どうすればいい?」懐かしい声だった。

「恐れ入りますが連絡先を頂ければ連絡させてもらいますけど、、」
「わかったわ、いつ頃電話くれる?」
「では、20分後に、、」
連絡先は都内のファミリーレストランだった。携帯を持っていないのか、教えたくないのか、今時店の呼び出しを使うのも奇妙な感じだったが、再度20分後の連絡を約束して電話を切った。

「でかけてくる」と、にやけたみすずに声をかけた。
「行き先をスケジュール表に記入する事!」
「ちょっと銀行に行ってすぐ戻るよ」
銀行に行く用事を思い出し、そのまま歩き出した。
「遅くならないようにね!」
みすずの声を無視してエレベーターに向かった。

ファミレスのドアを開けると「あれ?」っと思った。
ファミレスだから珍しくもない食事の光景の筈だけど、ちょっと異様な空気がある。

世の中男性と女性しかいないのだから、こういう事もあるのかと席についた。

店の半分は埋まっている真昼のファミレス、お客は全員女性だった。

世の中が男女半々に解かれているとは限らないしな、ま、いいのだと気を取り直して洋子を探した。

「後藤君、こっちこっち。」
洋子はいつもの少しはにかんだ笑顔で手を振っていた。

「待ったか?ところで清水とは連絡が取れたのか?」
短気な後藤はいつも単刀直入だ。

「大丈夫よ。でもバレないかしら。他人を騙すのってあまり気持ちよくないわ。」

二人は既に店内に入った清水を確認していた。これからのプログラムをお互い目で、呼吸で静に確かめ合うと、洋子は携帯を取り出し、事前に作成保存していたメールを送信した。
店内には楽しげな笑い声と、明るい秋の陽射しが満ちている。

清水の足がこっちを向いた。
洋子に気が付いた清水は人懐こい笑顔で微笑み、挨拶をした。

20年ぶりに会う洋子は少しも変わっていなかった。待ち合わせの時間より彼女が早く来た時も、遅れてきた時も必ず清水の名前を呼びながら近づいて来る、今日も今にも席を立ち上がりそうだった。

「元気そうじゃん!久しぶり」清水が声をかけると、うれしそうに微笑んでいる。
「ねえ、ここのファミレス、女性ばかりじゃない。どうしてか分かる?」洋子がいきなり聞いてきた。
平日のファミレスに、しかもお昼過ぎに来た事は限りなく初めての経験だった。

辺りを見回すと、あちらこちらに女性だけのグループが座っていた、が、おしゃべりを楽しげにしている訳でもなく、所在なげにしていたり、携帯電話をひたすらたたいている女性がやけに目についた。

「どうしてこんなに女性が多いんだ」
「どうしてだと思う?」
あいさつも、そこそこに洋子が聞いてきたが不思議だった。
「昼下がりの情事よ、知らないの?」
「え!どういう事だ?」
清水には言ってる事がわからなかった。

「彼女達は、閑な主婦の集まりなのよ、で携帯で伝言板とか、メールでお相手を見つけてアバンチュールって訳よ」
「だったら、自分の家で電話すればいいじゃないか、どうして集まって、しかもこんなファミレスで、、、」
「みんなでやるからいいんじゃないの。」
「え!みんなでやるのか?」
清水は大きな声を出しそうになって思わず口を押さえた。

「ははは。あいかわらず馬鹿ね。みんなで一緒にするっていっても、あっちじゃないわよ。一緒にこういう遊びをしてるっていう連帯感というか、共有意識っていうか、、、まあ、安心だと錯覚するんじゃないの、群れてるとさあ、、」
「洋子、やけに詳しいじゃないか、やってんのか?こんな事」
「馬鹿言わないでよ、あたしは昔っから男が群れのように押し寄せて来てたじゃない」
洋子はおかしそうに笑ったが、なんとなくぎこちない感じがした。
「卓も、コンピュータ会社勤めてんでしょ。最近のIT事情に疎いんじゃないの、大丈夫?」
「こんなの知らないよ、うちの製品も使われてるのかなあ?」
清水も洋子にあわせるように、ぎこちなく笑った。

目の前にある事々は清水には不愉快だった。大体なんでどうして仕事中の俺を呼び出したりしたのかも解からない。
みずずがこれを知ったら大喜びじゃないか。
社内で作り話しまで引っ付けて喋りまくるぞ。
いや、それはどうでもいいが、兎に角呼び出した目的だけ聞いてメンドクサイ事には関わらないに限る。

所が相手は見透かした様に鞄を開け、清水の前に広げた。

後藤は急に親しげに笑いかけてくる。
ぎょ!
なんだか知らないが、相手の手の内には入らないぞ。

清水は時計を見る。
早い所忙しいと言って退散しなきゃ本当にメンドウだ。

鞄から出たのは一枚のCDだった。
なんだ、ソフトか?

洋子は辺りを見回し清水に話し始めた。

「これは『天国への階段』っていうRPGソフトなの」にっこり微笑んで洋子は言った。
「ふーん、それで?」清水は洋子に付き添っている笑うセールスマンのような男が気に入らなかった。新興宗教の勧誘か何かじゃないだろうか。
「俺、あまり時間がないんで・・・」この場から立ち去りたい気持ちでいっぱいだった。頭のなかで非常ベルが鳴り響いている。
「ううん、そんなんじゃないのよ。宗教じゃないのよ」まるで清水の心をみすかしたように洋子は言った。そばにいた後藤と名乗った男も「キャッチセールスでもありませんからご安心を」と笑いを浮かべた。しかしその目つきは抜け目なさそうだ。「あなたの可能性を最大限に引き出すお手伝いをしたいと思いまして」

「ところで洋子、お前八木下と結婚したんだったよな、あいつどうしてる?」
清水は、後藤と名乗った男を無視するように話を替えた。
「あら、誰に聞いたのかしら、よくご存知ね。」
この答え方も清水には気にいらなかった。八木下が、清水の高校時代からの親友だった事はわかっていながらこの答え方は妙に聞こえる。

「このソフトの設計に、八木下さんも加わっていました。」
横から後藤が割り込んできた。
「加わっていた、、、?あいつはソフトなんかに縁は無いはずだぞ。
洋子、八木下は出版社に勤めていたんじゃ無いのか?
それに、加わっていました、、ってどういう意味だ、まるでもういなくなってしまったような言い方じゃないか!
おい!後藤さんとやら、いったいあなたはどこの誰なんです。
おい!洋子、なんで俺を呼びだして、こんな話をしてるんだ!」
清水は席から立ち上がった。

「どうも失礼、あいさつが遅れていました。」
後藤が差し出した名刺は意外にも警視庁捜査第一課の刑事部長のものだった。

「刑事、、、さん。」
清水は椅子に座り直した。
「どういう事ですか?刑事さん?事件なんですか?今までの話は何なんですか?」
清水は後藤の目を見つめた。
「洋子!」
清水は洋子に視線を移した。
「あ、あたし、、」
泣き出しそうだった。
「実はね、、卓、、」

「八木下さん、いいです。私が話します。」
後藤は洋子を苗字で呼んだ。

「清水さん、大変失礼しました。お詫びします。捜査一課の後藤です。おっしゃるとおりこれは事件の捜査です。」
後藤の顔つきが変わっていた。にやけていた目つきはするどくなっていた。声は小さいがよく通る声だった。

清水は混乱した頭と、先ほどの怒りを静めるべく深い息をついた。
「八木下がどうかしたようですね。で、僕が何か疑われている、、、って事ですか。」
胃が痛んだ。

「先程までは、そうでした。失礼しました。」
後藤は頭を下げた。

「事情を聞かせて下さい。」
清水は後藤の目をにらむように見た。

「詳しくはここで話す訳にはいかない。ただ言われるとおり八木下さんが事件に巻き込まれているのは事実です、彼は行方不明です。
そしてこのソフトがその鍵を握っているようなのです。」
「そしてこのソフトのおかげで、僕が何かを疑われている、、。そういう事のようですね。」

「清水さん、疑いは晴れました。お帰り頂いて結構です。」
後藤が言った。
「ちょっと待って下さいよ。洋子、何なんだよ、これは!」
洋子はうつむいている。
「もし八木下さんから電話やコンタクトがあったら必ず私に連絡下さい。ご苦労様でした。」
後藤はあくまでも、冷静な態度を取った。

「この天国への階段というソフトが何なのか、そしてどうして僕がここに呼ばれたかくらいは聞く権利はあると思いますが。」
清水は二人を睨みつけた。

「これは、トップシークレットです。しかし、言われる事もごもっともです。簡単にお話しますが、他言無用でお願いします、でないとあなたにも危険が及ぶ。」
「ずいぶんもったいつけた言い方ですね。」
後藤は、苦笑いをしてうつむいた。

「このソフトはご覧のとおりのRPGです、ドラクエとかファイナルファンタジーのようなものです。しかし唯一の違いは、RPGがバーチャルの世界でのみ話がすすんでいくのに対して、このソフトはリアルの世界に話が入ってくる。お分かりですか、、、。」
「リアルの世界??」
「そう、あえて申せばリアルバーチャリティ、、、ゲームの中で買い物をすれば、銀行からお金が引かれ、物が届く。メールをうつと本当に発信される、、、人を殺せば、、、」
「そんな馬鹿な事があるわけが無い。」
思わず清水は大きな声をあげた。
「仮にネットにつながっていたとしても、実際にマネーが動くには認証とか、セキュリティが働く。」

「さすがラピッドシステムの社員ですね、言う事が専門的だ」
ちょっと馬鹿にされたようで、清水は後藤を睨み返した。
「余りにもとっぴな話すぎて、これじゃあSFかオカルトだ、そんなシステムがある訳ないじゃないですか。子供だましだ、これじゃ。」
「清水君、怒らないで、、、」
洋子が訴えるような目で見た。

「確かに清水さんのような専門家にとっては突拍子もない話でしょう。いや、専門家じゃなくても、SFの世界の作り事のように聞こえるでしょう。しかし、犯罪の世界では存在し得る事なんですよ。」
「犯罪の世界?」
清水には後藤の言わんとする事が全く予想できなかった。

「認証もセキュリティも看破できるシステムなんかいくらでも作れるんですよ、犯罪の世界ではね。」
後藤はにやりと笑った。
清水は背筋に冷たいものを感じながらも、身を乗り出した。

「払わない客には、払わせればいい、脅しという道具を使ってね。システムに入力された情報は何でも金になるんですよ、それがバーチャルだと思って入力されても、ある人間にとっては、それをリアルな情報に変える事ができるんですよ。それなりのシステムと、ナイフ一本あればね。」

「まわりを見て下さい。彼女達が遊びだと思って使っている携帯電話、あれだってその筋の人間から見れば『金の延べ棒』ですよ、情報がいっぱい詰まった延べ棒、、、おっと、話しすぎたかな。そろそろ私は失礼します」
後藤は、しゃべるだけしゃべって席を去っていった。洋子と清水が残された。

「ごめんね、清水君。いきなり呼び出してこんな話じゃ驚いたでしょ?」
「あたりまえだ。」清水は後藤のあまりにあっけない身の引き方に間を外した
形となっていた。

「でもね、清水君。今のあなたの仕事内容とその報酬を考えたら
馬鹿馬鹿しくならない?もっと楽をしろとは言う気は無いけど、
自分の仕事に対する正当な報酬って考えたくなるでしょ。」

清水は現在の残業の多さと給料の少なさに常日頃から不満を持っていた。
また、彼の仕事の忙しさの割に競艇にハマッており、借金を抱えていた。
洋子の言葉は清水の気持ちを少なからず揺さぶっていた。

清水は動揺した心持ちを悟られぬように努めて平坦に言った。
「俺は犯罪の片棒を担ぐ気はないぞ」

「卓、そのカバンの中はノートブックね。出してみて。」
洋子が怪しく微笑んだ。
この微笑にいったい何人の男が、、。
清水は洋子が昔と変わっていない事がおかしく、また嬉しかった。

「何笑ってるのよ、早く出しなさいよ。」言われるとおり、清水はノートを出し電源を入れた。
そしてその怪しげな黒と赤のマーブル模様のCDをセットした。ラベルには、猫の絵とMRSSというアルファベットが書いてあった。

「これが天国の階段よ、よく見てね」
音量は絞ってあったが、昔聞いたツェッペリンの曲が微かに聞こえた。
「懐かしいな、無断使用か」
画面は真っ暗になっていたが、何かが燃えているような小さく動くものが見えていた。

[ラベルには、猫の絵とMRSSというアルファベットが、、、]は、MRSAの間違い。


画面の両側には燭台が立ち小さな炎があがっていた。その燭台の間に二人の女性の姿が現れた。
「加納姉妹みたいだな。」
「冗談は止めて、でも似てるわね」

姉妹が話し出した。音を限りなく絞ったため声はよく聞こえない。
画面の下には『現実の世界では不可能な事が全てここでは、可能です』と出ている。

「可能だから、加納姉妹か、、」
「卓、相変わらずね」洋子は微かに笑った。

「このゲームの中では何でも、できるの。夢物語でも、恋愛でも、犯罪でもね。お金は使い放題、無くなれば簡単に手に入れる事もできるし、あえて苦労してもいいし。」

いくつかのメニューが表示されている。
家族、愛情、友情などの言葉に混じって、ギャンブル、窃盗、強姦などのやばい言葉が混じっている。

「卓、競艇でもやってみる」
洋子の目が光った。

ギャンブル、競艇と選んでいく。
競艇開催場所から、浜名湖を選ぶ。

ゲームとしては、まあまあだった。
財布には掛け金として100万円、競艇のデータとして選手の情報、船の情報、過去の戦績、、新聞程度の情報を見てレースを進めていく。財布は200万円ほどに増えていた。
「現実とは、程遠いね。」
清水は、いつも通っている平和島を選択してみた。

急に画面にネットワークのウィンドウが開いた。

「おいおい!何なんだこれは、、」
「情報を取りにいけるのよ、さっきの説明を聞いてなかったの?」
洋子が説明を始めた。
「ここが、バーチャルとリアルの接点よ。この先に進むと実際のデータが入手できるって訳。」
確かに今日は、平和島でレースがある日だった。
「さあ、天国の階段を上ってみる?それともここで止めとく?」
洋子は誘うような目で見つめている。
清水は迷わず、ネットワークの接続を開始した。

今日のレースが、始まっていた。

現実のデータを使って投票し、現実の結果で勝敗と配当の金額が決定され、現実では無い財布の中身が増減していく。
確かにゲームとしてはおもしろい。
しかし、自分のパソコンと、船舶振興会のシステムの繋がりはどうなっているのだろうか。清水は考え込んだ。
『そのまま直結するわけには、いかないはずだ。必ず間にインターフェイスを取るシステムや組織があるはずだ、、、』

「これって、ダフ屋じゃないのか、、」
清水がつぶやくと、洋子はうなずいた。
「そう、ダフ屋と同じ機能を持つ必要があるのよ。
それは、競艇だけでなく、あらゆるものに対してね。
例えば、恋人さがしなら出会い系サイトのようなもの、
何かを依頼したければ、仕置屋稼業、買い物をしたければ、商社のようなもの、、、
そしてそれぞれがビジネスモデルとて成り立つ仕組みが必要なのよ、分かったでしょ、、。」

清水は背筋が凍って寒気を感じた。
「そんな組織といったら、、、」

洋子は清水の耳に口を近づけた。
「日本だと、やくざか、権力組織ね。」

清水は、凍り付き、言葉を失っていた。
『俺は、そんな組織の人間だと警察に思われていたのか、、』

会社に戻っても、仕事が手に付かなかった。
毎日凡々に暮らしているけれど、いきなり訳の解らない世界を観て頭の整理がつなない。

ソフトは鞄にあった。

おれ、騙されているのかな?

理解できない真昼のファミレス。女ばかりのファミレス。刑事は現れるし、疑われるし・・・俺の名前が警察にピックアップされたってこと?

洋子って奴は一緒にいると巻き込まれる何かがある女だったが、あのペースに呑まれ、こんなソフトまで鞄に入れられてしまった。
「貴方に色々協力してもらいたい事になるかもしれない。ちょっと、これ、預かっていてね!」
あの目で見られると、返答のタイミングがずれてしまった。
ああ・・・今、鞄には問題のソフトがあるわけ?

これってさ、ヤバイんじゃないか?!
2001年12月02日 07時19分53秒


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