第一話 −家出−
高校を卒業した18の春、やりたい事もなかった私は、友達もいたという事で近くのゴルフ場に就職をした。
そこでの仕事はキャディで、お客の荷物を積んでカートを押している毎日だった。

半年もたったある日、いつもの様にカートを押しグリーン前に止め、パターを持ってその場を離れた時だった。
後ろでものすごい音がして、振り返ってみるとカートがない。悪い予感が当たり、カートは池に丸ごと落ちてしまっていたのだ。
さんざん説教をされ、始末書まで書かされ、次の日には即クビ。
そのころ付き合っていた男と最悪な別れ方をし、仕事まで失った私は、とにかくこの 地元から離れたかった。
しかし学校は高校まで全て地元だった為、まわりにしか友達はいない。
その時ふと、この前渋谷でナンパしてきた 男たちを思い出し、電話をしたら泊めてくれると言う。
化粧品と財布しか入っていないバックを持ち、迎えに来た男たちの車に乗って私は 地元を後にした。
2002年08月22日 22時15分41秒

−目黒のアパート−
車の中には男が3人いた。
この前の2人、見た事のない男が一人。
2人の内一人が一番年上で、ボス的な存在であった。
雑誌のモデルをしているらしく、(なんのだよ?と思いつつ)見た目はとてもカッコいい。
もう一人は一番年下で、原宿の店のバイヤー(のパシリ)をしていた。
最後の見知らぬ男は無口で、私と話しをする事はなかった。
三人の中でボスが一番やさしかった。 私は密かにボスを気に入っていた。
その時はどうして優しいのかなど何も考えていなく、新しい日々が始まる事ににわくわくしていた。

車が一時間も走ると、原宿に着いた。
カラオケで飲もうという事になり、 みんなでカラオケに入った。
私はお酒が強い方ではなく、すすめられるままに飲んでいたらかなり酔っ払ってしまった。
そして車に乗り、着いた先は中目黒にある アパートだった。
部屋に入ると中に又知らない男が一人いた。
そこで一緒に来たボス以外の2人は、もう一つ近くに部屋があるとかで出て行ってしまった。
部屋にはボスと新しい男と私だけになり、今日はここで寝る事になった。
2002年08月22日 23時07分39秒