篠知は高校1年生9月、お父さんにイクシーというコンパクトカメラを買ってもらいました。
そのカメラにまつわる不吉な怪談話



 カメラを買ってもらったばかりで嬉しい私は、無作為に写真をとりま くっていました。その中の1枚に姉の車の中で、姉の横顔を写したもの があります。
現像して見てみると姉の後ろに苦しみもがく男の人が写っていました。 私には、そう みえたのです。他の人にその写真をみせてもわかっても らえませんでしたが・・・。気のせいかとは思いつつも嫌な予感がした ので 私は姉に忠告をしました。

そしてその数日後。姉は友人とドライブをしていました。山の中で狭く 、人通りの少ない蛇の様にうねった道。姉達はそこで事故をおこした車 を発見したのです。
車の運転席はグシャグシャにつぶれており、そこには20代後半くらい の男性がたおれていました。一人が急いで警察を呼びに行き、残った姉 達は男性がまだ生きているかも知れないという事で、ドアをこじあけ男 性を引きずり出しました。
微力ながらも姉には応急処置の知識があったのでなんとかしようと脈を みてみましたが、残念ながら男性には脈がなく、体温は生ぬるい状態で した・・・。

後日  姉のその話を聞いた私はあの写真を見直しました。するとなぜ だか私にはもう写真の中の男性が見えなくなっていたのです。
もしかするとこのカメラは私に未来をみせてくれたのでしょうか。