私は、より良い人生を選択する!

 これより私は、毎朝目覚めとともに跪き、自分に新しい一日を与えてくれた神に、心から感謝する。新しい一日は、神が授けてくれる、私の最も価値のある財産である。その奇跡を喜ばなかったり、軽くあしらったりしたときに、私が行うべきことは、朝刊の死亡欄に目をやることである。そこには、たとえ私がどんなに多くの問題を抱えていようと、私と喜んで人生を交換したいと願っている人々の、長い名前のリストがある。墓の中には、いかなる問題も存在しないだろう。しかし私は、そこに行くよりも、ここにいることを望んでいる。私は、ここでの新鮮な体験の数々を大いに喜びたい。

 今日私は、自分に与えられるすべての恵みを、深い感謝とともに受け取るつもりだ。日時計は、陽の光を受けて単調に時間を刻むのみだが、私は、一日のすべてを……その一分一秒を、この上なく大切なものとして扱い続ける。神よ、今日も新しい時間を与えてくれて、本当にありがとう。私の能力に対するあなたの信頼が誤りでなかったことを証明するために、私はこの日が必要だった。

 私は微笑みながら家を出る。鳥たちのさえずりが心地よい。この前聞いたのはいつのことだっただろうか。今ここにいられて、私はなんて幸運なんだろう。

 私は、より良い人生を選択する!

 私の幸せ追及の旅は、もはや完全に終了した。これまでの私の、なんと愚かだったことか!今私は知った……幸せは、新しい家、新しい仕事、新しい友人などの中に隠れているものではなかったのだ。それはまた、決して売り物などでもない。自分自身の内側に満足と安らぎを発見できない者は、それをいかなる場所を探し回ったとしても、ただ時間を浪費するのみである。幸せを外側に求めたとき、手にできるものは落胆のみである。

 幸せ……今私は知っている……それは、手を伸ばしてつかみ取るものなどでは決してない。それは、自分がすでに与えられているもの、および、自分が新たに与えられているものの一つひとつを、感謝とともに、心から喜び、楽しむことに他ならない。

 賢い人間が幸せになるためには、ほんのわずかなものがあればいい。しかし、愚かな人間は、たとえ物質的な富をどんなにたくさん手にしたとしても、決して幸せを感じられない。私は愚かではない。私は自分の周りに円を描いた。そして、もしその円の外側のものに手が届いたならば、私は、それを自分のものにするのではなく、人々に与えるだろう。私には、それほど多くのものは必要ない。行うべき何かがあり、愛する誰かがいて、目指すべき何かがありさえすれば、私は幸せなのだ。

 私は今、幸せが存在しうる場所は、一ヵ所しかない……それは、自分自身の内側のみである、ということを知っている。

 そして、今後私は、自分の幸せを他の人々にも分け与えたい。幸せとは香水のようなものである。その香りを他の人々と共有するためには、まず、その数滴を自分自身に振りかけねばならない。

 私は、より良い人生を選択する!

 これより私は、自分に与えられたすべての仕事に……たとえそれが召使いのような仕事であれ、いかに骨の折れる、いかに単調な仕事であれ……自分の能力を最大限に生かしてそれをなし遂げることが、天国への一番の近道である、という信念を胸に、取り組むつもりだ。今や私は、人類がこれまでに知った最も確かな成功の秘訣を知るに至った。もし私が、自分に与えられたあらゆる仕事に、期待されている以上の努力を傾け続けたならば、やがて私は、いやでも、より良い、より満ち足りた人生に向かって邁進することになる。

 私は、終身刑を言い渡されて悶々とした日々を送っている服役囚では決してない。私は今、自分自身を完璧に自由の身にできる、確かな鍵を手にしている。私がなすべきことは、熱意と主体性と愛を駆使して、今の職場で可能な限り良い仕事をすることに努めることである。それによって、やがて私の足からは、すべての足かせが脱げ落ちるだろう。

 私は、歯車の歯の一つなどでは決してない。私は大車輪なのだ。そして私は、それを証明しなくてはならない。いったい、どうやって?自分が、今受け取っている賃金よりも遙かに価値のある人間であることを、行動で示すことによってである。

 今の私の仕事は、単なる通過駅に他ならない。神は、私のための遙かに大きなプランを持っているのだ。しかし、そのプランが一人歩きすることは決してない。そのプランを現実のものとするには、私自身が、それを遂行するに相応しい人間へと成長しなくてはならない。私は、今のこの時点から、今目の前にある仕事とともに成長できる。そして、私のその努力は必ず報われる。私はそれを、強く信じて疑わない。

 私は、より良い人生を選択する!

 これより私は、自分と家族のより良い人生のためのあらゆる好機を捕らえ、たとえ危険が伴おうとも、勇気を持って、果敢な行動に打って出る。

「転がる石には苔がつかない(職業を変えてばかりいたのでは金が身につかない)」などという諺を、私はもう信じない。もはや私は、危険を恐れて憂鬱な場所に留まり続けたりは、決してすることがない。

 私は行動に出ることを選択する。行動を起こすべきときは、訪れてきたかと思うと、あっという間に去ってゆく。今後、もし私が、後ろを振り返り、自分に行動を起こす能力と才能がありながら、それらを行使する勇気がなかったという事実を知ったとしたら、そのとき私は、自分をひどく軽蔑するだろう。

 私は、自分が本当は何ができるのかを知っている。そして、これまで自分が、ほとんど何もしてこなかったことも知っている。これまでの私は、可能性に満ちた好機の数々を、むざむざ見過ごしてきた。しかし、私にはまだ可能性が十分に残されている。これからでも好機はいくらでも訪れてくる。それを捕らえ、成功と幸せに満ちた未来を築くことが、私にはまだ十分に可能なのだ。

 今私は知っている・・・・・・私には驚くべきことを可能にする力が備わっている。そして、今後私がどのようなことを成し遂げようと、それは私の能力のごく一部にしか過ぎない。

 今や私は、自分自身への新たな信頼を手にするに至った。私は神に似せられて創られているのだ。人生の敗北者となるために創造されたのでは決してない。失敗?もちろんあるだろう。あきらめ?もはや絶対にない。

                             (「あなたに成功をもたらす人生の選択」 オグ・マンディーノ)