「ねえマコトくーん、人事係って行ったことあるっけ?」
ハセガワさんだ。
人事係?あるよ、ありますとも、西庁舎の12階でしょ。
「あっ、ある?あるのね?あるわけね?」
なんなんだ、一体。
「この書類さぁ、人事係にいる『ムナカタ アスカ』さんっていう女性に届けて欲しいんだ。頼まれてくれるー?」
ええ、いいですよ。それが仕事ですからね。
ていうかムナカタアスカってちょっと気になる名前ですしね。
ええ、マコトとしてもやぶさかではないですが。
「ムナカタアスカだなんて、ちょっとしたタレントみたいな名前だよねェ」
と、これは係長。
薄く笑いを浮かべている。
「ですよね、俺も名前聞いてちょいと顔ゆるんじゃいました」
「マコトくんはアレかい?女の子はグラマーな方がいいの?華奢なほうがすき?」
「僕は華奢な方が。ええ」
「ヒッヒッヒ。俺なんかはもうムチムチな方がね。プヒヒ」
「それじゃあムナカタさんは係長のタイプですねェ」
と会話に入って来たのは席がお隣、みゆきさん。
なんとなく名前リンクしてみたけど今までこのサイトで書かれたことは一度もない。
このサイトの何処探しても彼女の人物ファイルは見つかりません。
「俺さぁ、出先にいた頃にムナカタさんの席隣だったんだよ。
ムナカタさんのサイズはもうチェック済み。ウッヒッヒ」
単なるエロジジイと化した係長を横目に、ハセガワさんが書類を出した。
「じゃ、頼むね。エヘヘヘヘ」
「頑張って来てねェ、ウヒヒヒヒ」
人事係に着いた。
「ムナカタアスカさんはいらっしゃいますか」
出て来た。ムナカタアスカさんだ。

だまされたっ!
ああ、絵?
ごめん、無いんだ。
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