ジャングルの中を
生肉ぶら下げて
平然と歩いてる人を
黙ってみていられるほどの冷静さは
あいにく持ち合わせていない
荒れ狂う大海原へ
小さな船で
笑顔で出て行く人を
黙って見送れるほどの寛大さは
あいにく持ち合わせていない
小さな人間だって思うだろう
小さな人間だって思うんだろう
でもでも
少しも心配されなかったら
いったいなんて思うんだろう?
何でこうも時間は意地悪なんだろう
ゆっくりして欲しいのに早足で
急いで欲しいのに止まってしまう
時計の針はいつみても
正確に時間を刻んでいるのに
誰かが時計の針を勝手にいじって
意地悪してるのかな
そうだ
今度は砂時計にしよう
それなら速さは変えられないね
ずっと孤独だったんだ
いくつもの分かれ道があって
いくつもの下り坂があった
でも好んで
この平たんでまっすぐな長い道を
歩いてきた
下ることは簡単だったけど
あえて平たんの道を歩いてきた
ずっと平たんだった道は
今は凸凹の道になった
多少慣れなく歩きにくくても
心地よい道になった
なんの風景も無かった道に
草が生え、花が咲いた
いくつもの分かれ道があって
いくつもの下り坂があった
でも好んで歩いてきた
この平たんでまっすぐな長い道
ずっと孤独だったんだ
この長い孤独の道は曲がり始めた
分かれ道ではないんだ
俺が歩いてきた道を素直に歩いていっただけ
自然に曲がっていっただけ
このカーブの先で会いましょう
世の中は些細なことばかりなのかも
些細なことに振り回されてるんだ
でも些細なことは誰かにとってはそうではない
分かって欲しいし分かってあげたい
毎朝生まれ変わることができたなら
きっと昨日が悲しみを持たなくなり
明日が喜びを持たなくなる
そして目覚めの苦しみとは無縁になれる
いったいどこで
おとしものをしたんだろうか
来た道を戻ってみても
おまわりさんを尋ねてみても
頭の良い人に相談してみても
分からない
もしかしたら
なんにも落としてないのかなって思っても
この背中の軽さが否定する
もし俺のおとしものみかけても
そっと置いといて下さい
今持つにはすでに
重すぎるかもしれないから
いつもは美しくみえるあの風景も
今日はすさんでみえる
いつもはありきたりなあの風景も
今日は違ってみえる
いつもは悲しげなあの風景も
今日は優しくみえる
風景を仕上げるのは感情
お喋りすぎる 考えすぎる
楽しすぎる 悲しすぎる
笑いすぎる 悩みすぎる
幸せすぎる 不幸すぎる
思いすぎる 変わりすぎる
強すぎる 弱すぎる
知らなすぎる 忘れすぎる
忘れなすぎる 辛すぎる
気付かなすぎる 喜びすぎる
分からなすぎる 美しすぎる
迷いすぎる 想いすぎる
怒りすぎる 残酷すぎる
俺には人間は複雑すぎる
次生まれるなら、犬でいいや