これからって時に
いっつもこうなるな
ずっと左足一本だけを
信じて生きてきた
なのに気付けば
あっという間に裏切られるんだ
ほんとにあっという間。。。
こんなに簡単に
全てを失えるんだって
こんなに簡単に
終わるんだって知った
世の中のもの全てが
醜いものに見えてきた
泣くくらいでは
感情を整理する事なんて到底無理
自分が惨めに思えてきて
世の中の不幸を全て背負ってる気がした
人と話してる自分が嫌だった
無理やり笑ってる自分が嫌だった
笑えなくなっていった
一人でいる時間が楽だった
感情を抑えることなく
自由にいられるから
考えてどうにかなることではなかったけど
一日中そのことしか頭になかった
何度も考えて
何度も泣いて
何度も運命を呪った
行き場の無い気持ちを
発散することが出来ずに
毎日毎日うつむいていたっけ
一歩歩けば体の痛みが
忘れようとしていた思いを
思い出させる
俺が今までやってきたことは
一体なんだったんだろうか?
俺の足跡はもう無いものだと思った
今からまた歩き出す気には
到底なれなかった
ずい分と長い時間
その場に座ってたっけな
なにする事も無く
なにが出来ることでも無く
誰かに何かをしてもらえるわけでもなく
自分でなんとかできることでもなく
ただ呆然とその突きつけられた現実と
向き合ってるしかなかった
理解なんかできっこない
理解なんかしたくもない
でも突きつけられた現実は
いつまでも俺もそばから
離れようとはしないんだ
いつまで待っても
俺が歩き出すのを待ってるかのように
何にも言わずにただただ隣で静かに待ってる
あまりにもしつこいもんだから
いやいやながら俺はようやくその場を離れたんだ
今でも付いてまわるしつこいそいつに
何度も何度も苦しめられる
情けない姿をさらす事もある
きれいなままで終わればよかったのに
それでも俺は今も続けてるんだ
現実を受け止めて
音もなく
光もなく
匂いもせず
姿も見えない
そして
触れられるわけなんかなく
出来る事は嘘をつくこと
「僕の手が君の涙拭えるとしたら
それは素敵だけど
君もまた僕と似たような
誰にも踏み込まれたくない
領域を隠し持っているんだろう」
悲しい顔は
涙を拭えないから?
踏み込めない領域を持ってるから?
一緒にいたいから
単なるわがまま
でもあの時間で
存在の確認ができる
でもそんなのは俺の勝手に過ぎなくて
一人夜の街を歩いていると
闇の中で自分の心が
一層暗い闇をまとい鈍く輝く
ストリートミュージシャンが奏でる音に足をとめ
音楽を聴くわけでもなく
ただ奏でられる音に
自分の心をさらしてみる
ふと耳に入る歌詞に
感情が揺さぶられる
夜の少し冷たい風に吹かれ
ようやく心はおとなしくする
闇に輝く月は
なにか悲しくて優しい
月の光が眩しくて
目を閉じて
そっと闇に紛れるんだ
このまま消えてしまいたい
月の優しさが全てを導いてくれる
「君が好き
僕が生きるうえでこれ以上の意味は無くたっていい
夜の淵 君を待ち
行き場の無い 想いがまた夜空に浮かんで」
楽しい事が
人生の目的ならば
辛い事は
人生の証しなんじゃないかな
昨日、出来ない事なんてなにも無いと思い
今日、出来ない事が見つかり
きっと
明日、何一つ出来ない自分に気付く
この世界に溢れる音という音が
寂しげに心を揺らす
耳から体内へと取り込まれ
血液と混ざり合い
体中を滑りまわる
やがて内側から寂しさを奏でる
散った桜の花びらが
風邪に巻き上げられ
道行く人に再び花を咲かすけど
また気付けば
冷たいアスファルトにこびりつく
ふか〜く息を吸って体の毒を吐き出そう
右の目に映っているのは
ひつじのような真っ白でもこもこな雲が
ふわふわのんびり浮いている、青空
左の目に映っているのは
泥水のように濁った
月も太陽すらも存在しない、くもり空
両目を閉じると
霧のような細かい水滴が一面に広がる
ポツンポツンと大粒雫が地面を湿らす
その雨水はやがて
まぶたをこじ開け
頬をつたいこぼれ落ちる
それは決して涙なんかじゃない
理由も無く涙が流れるもんか
そう、涙じゃない
この想いが蒸発したあと
残るものはなんだろう
この想いが燃え尽きたあと
残るものはなんだろう
この俺が消えたあと
一体何が残るんだろう