○ 第5章 月間MVP ○
淳也のカメハメ波をまともにくらった立花女史はアスファルトに倒れていた。
おそらくは今期絶望だろう。シーズンを棒にふってしまった。
そしてその目には涙がうっすら浮かんでいた。
淳也は久しぶりに必殺を使ったので体重が30キロ減って142キロになった。
見た目にもやつれているのが隠しきれない。セクシー度数20%アップ!
今月のMVPは確実だ!
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
MVPと言えば淳也の小学生時代を思い出す。
小学生時代、淳也は少し変わっていた。
小学4年生なのにパンチパーマ。原チャリで通学し給食室の隣に駐車するという不良っぷり(当時10歳)。
そんなある日の4時間目、算数の授業中だった。
淳也の登校はいつもこのくらいなので『そろそろかな』と思った瞬間、教室の前の扉が開いた!
そこにはなぜか金髪の女子中学生を連れたツメ襟&ボンタンに身を包んだ淳也が立っていた。
教室にいた全員が心の中で「なんで!?」と突っ込む中、
淳也は教卓の前で引きつった笑みを浮かべる小林先生に向かって言った。
「こばやしぃ〜。オレ、結婚すっから学校やめるわぁ〜」
あまりの爆弾発言に思わず「む、無理だよぉ〜」とつぶやく小林先生を無視して、淳也は帰ってしまった。
その数週間後、学校をやめたはずの淳也はフツーに学校にきた。
でもまだガクランだった。
その年の年間MVPに選ばれたのはいうまでもない。
第6章 幕開け