○ 第1章 タスマニアの謎 ○
オムライスを眺めていると、そこへ一人の老人が声を掛けてきた
“ おまえはダンサーだろ! ”
もちろんオレはその場でムーンウォ−クをやって見せた。
オレのあまりのダンサーぶりに周囲にいた105人の仲間はいっせいに脱ぎはじめ、
何をおもったか急にテーブルの上に置いてあったオムライスを食べてしまった。
後ろを振り返ると、老人がその場に立ち尽くしボソッとつぶやいた。
“ タイタンが来る! ”と。
・・・ ・・・ ・・・
クラスに一人ちょっと太めの女がいた。
彼女は名前を立花といい、勉強はあまり出来ないがとても思いやりのある女性だ。
彼女の口癖は”淳也君足くさい!”だった。本当に臭いからオレ達132人は、
よく淳也のことを“ セクシーコマンドー ”と敬意をあらわし呼んでいた。
そんなある日、先生がオレにある物を手渡し、こういった。
“ エィジアナンバーワン ?”
おそらくアジアと言おうとして妙に発音が良くなってしまったようだ。
手渡された物とは、紙袋に入っていて中で“ ウィ−ン ”と音がしていた。
オレは袋を開ける勇気がなく、立花さんに中を見てほしいと頼んでみた。
彼女はこころよく引き受けてくれ、袋を開けた・・・
いっしゅん何がおこったか理解するのに、時間がかかった。
”たっ、立花さーん!”
その場に倒れこみ、ひたすら“ タスマニアー ”と叫んでいた。
・・・ ・・・
老人は店を出て行き、残されたオレ達341人は外を眺めていた。
店のすぐそばで、クラスメートの立花さんがさっきの老人と何か話をしていた。