Statement
某サイトの運営に関わっていた頃に、Privacy Statementというのを作ったことがありました。で、Statementをなんと訳そうかと思案した末、結局「指針」とややおとなしい目の訳語としました。もうちょっと、心意気が全面に現れるようなものにしたい気持ちもあったのですが、無難なところに落ち着いてしまいました。
やはり、statementという単語について考えると真っ先に思い浮かぶのは映画"The
Strawberry Statement"です。このタイトルにおける"Statement"と言うのは、どういう『気分』かというのをつらつらと考えていました。大学当局者の「学生達の要求なんぞ、いちごについての談義みたいでとるに足らぬもの」という一言が、このタイトルの元になったと言われています。思うに「内容はいちごについてのものかも知れないが、我々にとってはとても真剣な、大切な、れっきとした"Statement"なんだ」という気分なんでしょう。
という背景を持った"Statement"の訳語としては、やはり『宣言』あたりが適当かと思うのですが、映画の邦題は何を間違って「いちご『白書』」にしちゃったんでしょう。せっかくの、精一杯の虚勢を張った"Statement"も『白書』と言われてしまっては、予定調和満載のお役所文書みたいではないですか。
ただ、"Statement"の気合を骨抜きにしちゃった『白書』という訳語ではありますが、ある面であの映画の空気を伝えているとも言えるのかな、と思ったりします。その空気と言うのは、「バリケードの内側では、そんなにご立派に『闘争』してるわけでもなくってさぁ..」なんて言うちょっとけだるい空気だったりします。
考えようによっちゃ、そういう空気を含んでいるタイトルだったからこそ、「いちご白書をもういちど」なんて曲につながったのかも知れませんね。
さて、そう言う意味でちゃんと『闘争』してるPrivacy Statementとして私が感銘を受けたのは、ご存知イージーの岸本さんのものです。文章は荒っぽいですが、これこそが本来の意味で"Statement"と呼べるものだと思います。「天に誓ってお客様個人情報を完全に保護します」、素晴らしいですね。ここまで見事に言い切っている『宣言』を私は他に知りません。
Privacy StatementについてはPrivacy Policyと呼んでいるところも多いので、それをそのままカタカナにして「プライバシー・ポリシー」としているところが多いですね。私も今だったら、こっちにしたかも、です。
いずれにせよ、「指針」なんて日和った訳語を選択しといて偉そうなことは言えませんね^^;
2001/12/20
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