我が家の住人を紹介します。
げっ歯目 ネズミ科 アレチネズミ亜科
スナネズミ (Mongolian Gerbil) :
学名 Meriones unguiculatus
原産地:モンゴル・中国新橿ウイグル自治区
(写真は現在準備中。)
飼い方
準備中
論 文
スナネズミに関する学術論文を集めて日本語訳してみました。(行動学がメインです。)
見つけた順です。まだまだたくさんあると思うのですが、なかなか見つけられません・・・
Behav Neural Biol 1983 Jan;37(1):125-33
砂浴びはスナネズミの体温調節である。
Pendergrass M, Thiessen D.
3つの実験から、スナネズミの行動が体温調節のために体毛の油を調節するのに大切な役割を果たすことがわかった。
実験1では気温34℃で8-11日間すごしたスナネズミを、気温を5℃にしたときよりもタングステンライトを照射したときの方が体毛の油の量が抑制されること、それから体温の上昇が少ないことがわかった。
実験2では、34℃の時にスナネズミに砂浴びをさせると高温に対する反応と体毛の油が押さえられた。砂浴びの効果は体毛の油の違いに依存し、温度に順化するためではないことを確認した。
実験3では、この動物が5℃の時よりも30℃の時の方がしばしば周期的に砂浴びをしようとすることがわかった。これまでは体毛の油の量の変化や体色の変化により、光エネルギーの反射や吸収を行って体温上昇の調節をしていると考えられてきた。しかし、砂浴びは気温に依存して行われ、熱の反射や吸収により体温の調整を行っているようである。
******解説******
この論文より前は暑いときの方がスナの毛油は多く分泌されると考えられていたようです。油が分泌されると光を反射して体が熱くなりにくいのではないかという意見だそうです。
しかし、この研究の結果は全くその逆で、スナは暑くなるとたくさん砂浴びをして毛油をとってしまうようです。その方が体表面の風通しが良くなるんでしょうね。
Behav Genet 1992 Jan;22(1):125-34
毛色の遺伝子やケージの温度はスナネズミの体表に関する行動に影響している。
Coat color genes and cage temperature effects on care of the body surface
(COBS) behavior of Meriones unguiculatus.
Wong R, Gray-Allan P.
アグーチ、ベージュ、黒の3色のスナネズミのオスメスを三種の温度のケージにそれぞれ15分間入れた。温度は暑(35-40℃)適(20℃)寒(0-5℃)の3種とし、それぞれのケージにおける彼らの行動(ひっかき行動、顔や体の掃除、おなかのこすりつけ、身震い)の頻度を計測した。
どの条件でも性差は見られなかったが体色とケージの温度はおなかのこすりつけと身震いに影響を与えた。顔や体の掃除、ひっかきと温度の相関関係はあったが、体色とは関係なかった。このことからスナネズミはは異なる気温に遭遇したときの体表に関する行動が毛色によって異なることがわかった。
******解説******
これもスナの暑さ対策の論文です。暑いときの行動が毛色によって違うようです。
実はこの論文は本文を読めなかったので、「やはり黒スナは暑がりなのか?」の疑問は解決しませんでした・・・残念。
J Comp Psychol 1983 Sep;97(3):187-90
スナネズミにおける毛づくろいの成長と発現
Development and expression of autogrooming in the Mongolian gerbil, Meriones
unguiculatus.
Thiessen D, Pendergrass M, Young RK.
大人のスナネズミは様々な場所を毛繕いする。口、鼻、顔、耳、腹、横腹、尾など。これは産まれてから最初の33日の間にはっきりと認められるようになる。我々はこれと平行して行動パターンの基礎となる神経性理学的な理解を深めることができる。また、どのように行動パターンが成長していくのかと言うことも調べることができるであろう。
******解説******
この論文は・・・実験動物としてのスナの資質を述べているんでしょうね・・・
ま、そこはさておき、生後一か月の子スナでもきちんと自分の毛づくろいができるようになるみたいです。
Percept Mot Skills 1990 Dec;71(3 Pt 2):1177-8
リポポリサッカライドはスナネズミに低い温度を好ませるようだ。
Lipopolysaccharide decreases ambient temperature preference in Mongolian
gerbils, Meriones unguiculatus.
Akins C, Thiessen DD.
病原体を感染させた動物は時として自分の体温を上げ、病原菌の増殖を押さえ免疫反応を高める。しかしあげすぎると自分自身生き残ることができない。スナネズミは外界からの毒、LPS=リポポリサッカライドに反応し、体温を上げた。生理的食塩水のみを注射したものと比べて、LPSで熱を出したスナネズミは6.7℃気温の低いところを選んだ。どうやらスナネズミは自分の体温が上がりすぎないように気温の低いところを選ぶようだ。
******解説******
我々ヒトも含め、動物は体に病原菌が侵入すると体温を上げてその菌を殺そうとします。風邪をひくと熱が出るのはそのためです。ではスナも熱が出るのか?というのがこの論文。LPSというのは病原菌の膜にある物質なので、注射すると体は「病原菌が入ってきた!」と認識し、反応するのです。
*** ところで、こういうことをするのは著作権法違反なのでしょうか??
誰か教えて下さい!!