禁忌の恋3

 

ダナークがここに来て二日目の朝。ふかふかすぎてねにくいベットの上でゆっくりと目を覚ました。昨日は、イグルと話を終えた後、もしものための逃げ道を探してでかい屋敷を付き添いもなく、ただひたすら一人で歩いてたのだ。夜寝たのがもう、3時になっていたのは記憶している。

ダナークは眠い目をこすりながら起き上がる、もうここから仕事は始まっているのだ、いつまでも寝て入られない。とりあえず、朝食のために、普段着慣れない服を着て、髪形を整えて、イグルに言われた部屋へといく。今日が、ガーテンタ一家、もとい、一応継母と、義弟と初顔合わせなのだ。少し変な気もするが、不安が胸の中にある。もしかしたら、自分が、イグルの子供だとばれてしまうのではないかという気持ちもある。ダナークと、イグルとはあまり似てはいない、フェリシアともあまりにていなかった。しかし、昨日の屋敷探検で、ダナークは余計なものを見つけてしまったのだ。イグルの母親、つまりダナークの祖母は平民、さらに若くして死んだので、その記録はあまり残ってないらしいが、昨日、あまり使われてなさそうな部屋に、祖母の肖像画があったのだ。

ダナークはしばし呆然としていた。何せ、そこにはエルフの耳を無くし、少し線を細くした彼がいたのだから。

思い返せば、確かに母親にも似ていなかったようなきもする。イグルに問いただしたかったが、祖母はイグルを生んですぐに死んだとレオに聞いている。そう考えるとなんとなく聞く気が失せてしまった。それに、ずいぶん昔に死んだ人なのだ。今になって覚えてる人はいないだろう。と自分を納得させてその場を離れた。もちろん、肖像画は布にくるんで隠しておいたが。

指定された部屋の扉を開くと、おいしそうな匂いがした。そして、豪華な朝食が長テーブルに並んでるのが見えた。生まれてはじめて見るその豪華さに、しばし圧倒されたが、こんなところでボロは出してはいけないのだ。貴族は、普段からこんなものを普通に食べてるのだから、普通に振舞わなくては。と自分を戒める。

「おはようございます、レフィードさま。よくお眠りになれましたか?」

「ええ。なかなか快適でしたよ。ここの屋敷はすばらしいですね、サービスは行き届いてるし、朝食もおいしそうですし、何より、侍女が美しい。」

と、ぜんぜんベットがふかふかしてるし、人が待機してるせいか人の気配がしてぜんぜん眠れなかったことなどおくびにも出さず、愛想笑いを浮かべてたらしこむ。これがダナークの特技(?)なのだ。長い放浪生活で身に付けた人にこびる方法である。

「やあ、おはようダナーク。昨日はよく眠れたかい?さて、風花の間にきてくれ。私の家族を紹介しよう。」

「ええ、ありがとうございますイグル。おかげで昨日はよく眠れましたよ。ここの滞在は長いですからね。はやめに慣れませんと・・・・。」

表面上はニコニコえ顔で会話を交わす二人、だがダナークの目は無言のうちに余計なことを喋るなといいたげな険しい目つきをしていた。

風花の間にはもうすでに人がいた。美しい貴婦人もとい公爵夫人に、フェリシア、おそらくその横にいる少年がロイド、ガーテンタ公爵夫人の手につかまってるのがジャスミン、そしてフェリシアが抱いているのがトレントだとおもわれる。ダナークの視線はロイドで止まった、似ている。そう自分の幼いころに似ているのだ。少々ギクリとしたが、ダナークは17、ロイドは6歳そっくりではないことにダナークは感謝した。

「はじめましてダナーク・レフィード・フェリエンです。会えて光栄です、公爵夫人、ロイド君、ジャスミン嬢、トレント君。それにフェリシアさま。いえ、フェリシア様は二度目でしたね。」

にっこり、顔じゅう満面の営業スマイルを浮かべ握手を求め、手を伸ばす。それから少しイグル、公爵夫人やフェリシアと雑談して朝食の席へと移った。ご飯はとてもおいしかったので、おせじではなく本気で賞賛した。それから、とりあえず仕事をしようと、フェリシアを口説き始めた。

「お仕事は普段何をなされてるんですか?」

「いつもは、大抵父の許しが出る範囲で旅をしてますよ。イークトリアにはすばらしい建物や、風景、文化がありますからね。旅して学ぶことはたくさんあります、視野が広がりますしね。フェリシアさまも一度は旅に出てみてはいかがですか?なかなかよい体験ですよ。」

ダナークはなるべく嘘のないように答えた、ボロが出ては大変だから、何を聞かれても大丈夫なようにとの心構えだ。実際、ダナークはイークトリア大陸はどこもかしこも出向いたこともある、ただし、旅ではなく大半が仕事だったのだが。

「ええ、私も一度はしてみたいけど・・・・あまり健康ではないので。」

と、フェリシアは一瞬悲しそうな表情を浮かべて答えた。到底演技とは見えないその表情にダナークは戸惑い、訝った。フェリシアはいたって健康そうに見えるのだが、それにレオの調べや、病気かどうかを見分ける特殊な目をもつダムスティーナの診断結果からも健康そのものだといういう結果が出てきたのだ。

「それよりも、旅した各地のことを教えてくださらないかしら、私、旅人とかからお話を聞くのが好きなんです。」

「ええ、構いませんよ」

取り合えず、後でイグルにでも聞いてみようと考え、そのことは頭の隅に追いやって、各地について語り始めた。西にあるリアフォー湖の人魚のこと、ルケットに住んでるエルフたちのこと、禁域の森にいる変な妖精のこと。

そして、数年前に壊された小さな村にすんでいた今はなきキースラー人とエルフのことを・・・・。

 

 


なんか書きたいことの半分もかけない
でも書いたことの半分ぐらいしか読んだ人に伝わらないのに
これなら四分の一しか伝わらないじゃないか〜・・・・。 

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