つらつら短歌

                                                        その2



青空に浮かぶ白梅 陽をあびて結城神社の枝垂れ白梅紅梅がみごとです
町屋川みぞれ雪舞う川面には戯れ流る鴨の一群

はけ口の行く場失い夫われにあたれり創りきしもの崩る

言の葉に乗せ憂鬱を晴らしゆく友の笑顔にわれも軽やか

ぷつぷつと枝にかたまりつく蕾ひらき初めゆく木瓜の紅白

五十四歳わが生かされて誕生日 潤みゆく瞳に夫の瞳もまた
地に低くにおいスミレの一輪が風にふるえる囁くさまに

願い聞き買出しに行く夫の背に感謝しつつも少し寂しい

ヘルパーの荒れし手がわが臀部ささえくれたり母の温もり
清々しいシャガの花 歓喜の声をあげている 山吹の花よ
オークションのネットに魅せられ見入る夫飛ぶ鳥落とすハンターの顔

春の空飛行機雲は淡く伸び遥かなるかな大海原は

わが心今日の飛行機雲の様ちょっと歪なトライアングル

塀越しにミモザの咲きてふさふさの黄にさわりたし車いすわれは
ゆったりと円描き飛ぶ鳶見おり瞬きの間に降下浮上す

今日来たるウドの絵手紙に誘われて夕餉にウドを酢味噌に和えぬ

妹は「倚りかからず」をバイブルに人の生きかた踏絵している
 

 


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