O●O命日O●O



「マリュー?」

艦長室をコッソリ空けると中から変な匂いがした。

「煙草・・・?」

急いで中に入るとマリューが煙草を吸っていた。

「艦長さん、艦内では禁煙ですよ。」

後ろからコッソリと忍びより声をかけるとビックリしたのかムセテしまった。

「ゴメン、ゴメン。大丈夫?」

「ゴホッ、ゴホッ、いいの。吸ってる方が悪いんだから。」

マリューは持っていた煙草を灰皿の先にトンッと叩いて灰を落とした。

「煙草・・・好き?」

それを見て隣の席に腰をおろし聞く。

「・・・ん・・・両方かしら?」

「両方?」

微妙な答えが返ってきて聞き直す。

「父がね、煙草が大好きだったの。毎晩、毎晩、吸っててね、母が煙草嫌いだったから遠慮して1本って決めてて。だから短くて持てない位まで吸っててね。」

「今日・・・お父さんの命日?」

「そう、毎年1本吸ってるの。」



後、半分位の煙草を見つめながら沈黙が続いた。



「煙草、貸して?」

「エッ?」

「マリューばっかり吸ってたら先にガンになって死んじゃうから半分吸え!・・・ってお父さんの声が聞こえた。」

「ムゥも吸ったらガンになるわよ?」

「マリューに先に死なれる事を考えたら断然イイ!」


そして勝ち誇った様にマリューから煙草を取り吸う。


「マズッ!」

「煙草、嫌いだったの?吸いたいのかと思ってた。」

「俺はマリューの事を本気で愛してるんだ!」

「有難う・・・。」



その時の笑顔わ何時もと違って見えたのは



父の命日だったからかだろうか・・・