日記(5月後半)

5月31日(土)
あ〜、めちゃくちゃ久し振り!に友達と会う。
無職時は都内への遠出と、外食を控えていたため、友達と会う機会はほとんどなかった。
都内で買い物の予定があり、ついでに彼女にいろいろ聞きたいことも発生したので、連絡を取って会うことにした。
場所は彼女が以前勤めていたイタリアンレストラン。
1月にも1度来たことがあるが、お店の雰囲気の割にとってもお手頃。
彼女が働いていた、ということもあって、お店の人にでグラスワインとデザートをサービスしてもらった。

久しぶりなんだよなぁ、つくづく。こうやってフォークとナイフの気取った(?)食事ってさ。
水曜日のフレンチに続き、なかなか良い感じ。
この日は台風の影響で、雨がすごく、店につく頃にはまさに濡れ鼠状態。
でも食事している間に乾き、そしてまた、場所を変えようとお茶できるようなところを探す際、また濡れ鼠。
気持ち悪かった。

この日、もうひとつしたいことがあった。それはドイツ語のビジネス文書の書き方の本を探すこと。
何回かFAXでやり取りしているが、細かい表現など自信がないのだ。
場所を変えて何件かまわったが、ない。
確かに、ドイツ語でビジネス文書って、あまり書かないと思う。ドイツ語の人気が、普及が、というのではなく、ドイツ語を話す人であれば、当然のように英語はペラペラ。わざわざドイツ語でやり取りする必要性がないのである。
時間のあるとき、もっと大きい本屋を回ってみよう。
ネットで探して注文してもいいのだけれど、やっぱ、実際中が見たい。

5月30日(金)
12時少し過ぎ、フランスからのお客さん(女性)がやってきた。正確に言うと“お客さん”ではない。“レーベルの売り込みの人”。
通訳をお願いされていて少し心配だったが、
「あまり細かい話はしないから、(私の通訳としての)第1回目にちょうどいいかも。」
と言われたので、ちょっと安心。
しかし……。結果は惨憺たるもの。ボロ負けと言ってもいいくらい、私はショックを受けた。
とにかく“訳せない”。
「日本人にとって未知のアーティストは、日本では何かフック(取っ掛かり)がないと、いくら曲自体が良くても売れない。たとえば、大物とジョイント(コンサートを)やってるとか、誰かの推薦があるとか。そういういのがあれば、ラジオ局なんかに持ち込んで、メディアにのせることができる。メディアにのって人の耳に馴染めば売ることができる。」
「日本人はどっちつかずの中途半端なジャンルはあまり好きではない。へビメタならへビメタ。フロアならフロア、って感じにはっきりとカテゴライズされていないと。」
専門知識はまったく、と言っていいほどない私であったが、これは専門知識以前の問題。完全に英語力不足。せっかくきちんと彼女のCDに意見してくれているのに、きっと私はその30%も訳せなかったのではないか。

彼女の持参してきたアルバムの中には、なかなか良い曲もあった。軽いボサノヴァで、フランスを感じることができる曲だった。担当者に渡されたサンプル盤、私も欲しかったくらいだ。
彼女は次から次へとセールスしていった。必死、という雰囲気はあまりなかったが、せっかく日本に来たからには何らかの成果を得たい、という姿勢が感じられた。

私の会社からの担当者であるYさん、Eさんは個人的に“いい曲だ”と思っているようだったが、そのことと、日本市場で受け入れられるかどうかは分けて考えていた。結果的には何枚か“これは売れるかも”と思ったアルバムもあり、フランスの彼女の売り込みがまったく失敗に終わったわけではなかった。
しかし、彼女に対し、私は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。Yさん、Eさんの言っていることをもっと正確に訳して伝えたかった。こんなんじゃあ、通訳ではない。Yさん、Eさんのつたない(らしい)英語の方が、個人の感情がこもっている分、まだマシだったのではないか。
彼女が帰った後、Yさん、Eさんにも謝った。
「大丈夫。ニュアンスは伝わったよ。」
そう慰めてくれたのだが、ニュアンスが伝わるだけではだめなのだ。こちらの考えが正確に伝わらなければ、それは通訳とはいえないのではないか。
午後はあまりのショックに、放心状態だった。
しかし、私は底まで落ちたら這い上がる性格。この日、決心した。通訳コースで勉強しようと。

5月28日(水)
私の前任者の内輪(と言うか女性だけの)送別会。
都内で働くのは久し振りであるため、会社の終わった後に今日みたくいわゆる“中心部”で飲むのは、もう何年もやっていないような気がする。
場所はフレンチレストラン。プリフィクスだった。
私が頼んだのは、フォアグラのテリーヌ、牛頬肉の赤ワイン煮、クレームキャラメル。
フォアグラのテリーヌは一昨年フランスを旅行した時に、実は初めて食べた。そのため“うまいっ!”という以前に、食べた場所、ストラスブールが浮かぶ。フランスの中で唯一ドイツを感じることができる街。アルザスではフォアグラを食べよう、というのが、ソムリエである旅の同行者の外せないポイントだった。懐かしい。
おいしかったよ…フォアグラ。ほんとに。
赤ワイン煮も極上。ワインはコート・デュ・ローヌの赤。しかしデザートがなぁ。クレームキャラメルなんて、ただの手作りプリンじゃん。クレームキャラメルなんてあるから、とびきりおいしいものを想像していたのに…。プリンと書いてよ〜。なんだかだまされた感じするよ。

食事中、正直思ったのは、ここにいる人たちがみんなプライベートの友達だったらよかったのに…ということ。
同僚と飲みに行くこと自体は嫌いではないのだが、女性がメインだと、話題はどうしても会社の人の、はっきりいって噂話と悪口になる。
前出のように、私は愚痴や悪口を聞くのが大嫌い。
せっかくのおいしい料理が台無しになるじゃん。なんだか心も汚くなった気がするよ。
やはり、こうやって女性ばかりの飲み会に参加するのは、これっきりにしよう、と誓ったのであった。
でも、この店はまた来たいな。道が複雑だったので、辿り着く自信はないけれど。

5月27日(火)
出社するなり、「今日、会議出てくれる?」
何の会議かと思いや、販売促進会議。午前いっぱい使って行われる長丁場(出席者にとっては)で、申し伝えられた私に周囲は“ご愁傷様”モード。
今回は“とりあえず見学”だったので、特に重く感じることがなかったからなのか、会議がほんとに面白かったこと!
こういう会議に出ると、会社の向かっている方向性とか、今どの方面にセールスかけているのかが手に取るように分かる。
以前働いていた会社では、会議の代わりに“Weekly Report”なるものがあった。カスタマーサービス部署にいた頃で、直属の上長を含め部内全員に対し、毎月曜日に提出しなければならなかった。セールスの人たちは“Sales Report”だった。

私の出席したこの販売会議は、月1回のものだった。レーベルごとの売上や、新譜情報、宣伝広告や、アーティスト来日などの情報をみんなに報告するものである。
私は営業でなく業務を担当しているため、普通だとあまりよく分からない結果となるのだが、幸運なことに、私は海外あてのメールや文書の英訳なども担当している。そのため、“あぁ、あの時私が訳した文はこういう流れに基づいていたのか”とか“あの時の値下げ交渉がここまでありがたがられるとは”と感激し、「また出席したいです」と私が感想を述べた時には、“何で…?”と社内の何人かが思ったようだ。

営業の人は、ほんとに好きな仕事をやっていると思っている。いろんな音源を聴いて、自分の感性に合ったもの、または自分がこれは売れると踏んだものを、プロデュースしたり、販売にこぎつける。
それはそれは楽しいことだろうと思う。
しかし対する業務(チーム)はどうだろう。営業から“こき使われる”状態であるかもしれない。何度も評論の原稿を訂正させられ、PCが使えない人に至っては、その人が書く汚い字を何とか判読し、その人のイメージに合うようなレイアウトなどを考えていく。または、常に急ぎの納品を強いられ、ミスをしないように神経を使い、数字が違っていると発狂寸前になり、「もう、いい加減にして〜!」と思うこともあるかもしれない。

しかし私は、社員全員の根底には“好きな業界に身を置いている”という気持ちが流れていると思いたい。
私は入社したばかりで、まだ、新鮮さと面白さを感じている。扱っているクラシックをよく聴くようになったし、より良い表現を身につけるため、通勤電車の中では、英語に関する本ばかり読んでいる。
“仕事が面白い!”
この気持ちは、転職するたび、初期の頃に毎度感じる。しかしそれは持って1年。飽きると言うか、いろいろな問題が発生して辞めていく。そして新たな世界に飛び込み、仕事に夢中になる。
今まではこれの繰り返し。初期の頃に“今度は続けるぞ!2年は働こう!”とどんなに思っても、その決意はもろくも崩れる。
でも今度は違う。そう思いたい。

5月26日(月)
一週間の始まり!今日は朝のコーヒー作りを失敗してしまった。
メーカー(ユニマットみたいなもの)がまだ温まっていないうちに水を入れて落としてしまい、「なんだかぬるい」と社内でざわざわ。「ごめんなさい、私です」の一言が言えず…。皆さん、ごめんなさい。ぬるいコーヒー、私もちゃんと飲みましたから。

男の人には関係ないと思うけど、会社で働く女の人にとって、“お昼(ご飯を一緒に食べる)メンバー”って大事じゃない?
一緒の会社に勤めているというだけで、気が合っているか合っていないかにも関わらず、昼の何十分かを一緒に過ごさねばならない、時として苦痛となる事。
今勤めている会社は人には恵まれていて、あまり悪い人はいない。というより、奇妙に思えるくらい、優しくて穏やかな人が多い。
ただ、その“お昼メンバー”。私の前任者と同じ部署の女性2人、それに私の計4人が同じ時間を共有することになるのだけど、私はこのメンバーだと一人で食べる方がましかも…。
ほかの3人が嫌いなわけじゃない。私が気になるのは、彼女達が社内の人の噂話などをすること。
「Aさん、今日すごく機嫌悪いよね」「Bさん、ほんっと、Cさんのこと嫌ってるよね。隣に座っているだけでもうだめみたいだよ」
「そうそう、Cさんってみんなに嫌われてるじゃん」
このようなことを、延々と昼休み中しゃべるのだ。
私はまだ入社したてということもあるが、もともと人の悪口や噂話を聞くのが嫌い。プライベートのことや人の好き嫌いなんて、どうでもいいじゃん、と思うのだ。
彼女達にしたって、私には聞かせたくないだろうな、と思っているだろう。何しろ3人揃って、勤続5年。まぁ、そのうち私の前任者は今月中に辞めるのだけど。5年ともなると、きっと家族以上な思いもあるだろう。

彼女達と会議室で食べなくっても、外に食べに出ればいいのだが、会社近辺には適当なところがない。それに外で食べるのは高くついて私には苦しい。机では食事できないし、選択肢としては彼女達と時間をずらして食事する以外にない。
でもそれも。いかにも“あなたたちのこと避けてます”みたいで感じが悪い。
今は食べ終わった後は、会社で取っている新聞を読んでいるし、さりげなく30分くらい時間をずらしている。

しかし、何でこんな業務外のことで気を揉まなければならないんだろう・・・

5月24日(土)
最近は週末にCD-Rを焼くのがお決まりになってきているような…。今日焼いたのは「コジコジ」。「コジコジ」といえば、今朝4時からのスペシャルを録り逃してしまった。1時間半だったのに〜!ショックだ。また再放映ないかなぁ。絶対見たいよ〜。

5月23日(金)
近頃会社を出るのが20時過ぎている。通勤に時間がかかるし、スポーツクラブに寄って帰りたいため、できれば定時で会社を離れたいのだが…。まだ始めだから仕方ないか。
以前の仕事でもそうだったが、部署や部屋全体に女は私一人、という状況によく陥る。それはやっぱ避けたいところ。
用事がありますから、というような雰囲気で早く帰りたい。
いつまでも残って仕事をしていると、この人ってほんと、縁遠そう、と思われかねないか?

5月22日(木)
改めて気付いた。
私の前任者の片付けベタに。
とにかく書類がそこいらに山積みになっている。もちろん用済みの書類なのだが、普通はファイリングしないか?もしくは紐で結ぶとかしないか?どうしてあそこまで片付けないでいて平気でいられるのか、信じられないほどである。
これを私が必要か不必要か、取捨選択する羽目になったらたまらない、と、前任者にはとにかく書類の整理を頼み、通常の業務は私一人で流していくことにする。どうせそのうち全て一人でやることになる。今からやっておいても何の問題もない。

片付けベタもしくは面倒くさがり屋の見分け方として、PCのデスクトップを見るのはかなり有効ではないだろうか?
アイコンが多すぎて、壁紙が一体何なのか分からないほどであれば、その人はかなりの片付けベタ。

しかし私の友人ごとく、会社のPCは人から見られても恥ずかしくないように、適当にフォルダを作ってその中に全部入れておく、という者もいる。そうなると片付けベタ度は分からない。・・・かもしれない。

5月21日(水)
今日、私は契約社員として、正式に契約開始となる。
つまり今までは、採用はされたけど、バイト扱い。勤怠の締めが20日なので、翌日の21日からの契約開始。
契約書にサインをしたけれど、もう働き始めているので、特に感慨もない。
今まで私は、正社員か、もしくはアルバイトという形態でしか働いたことがないため、契約なんて初めて。
こんなものなのかぁ。想像はできてたけど。きっと来年の今ごろに、“あれから1年経つのか”なんて振り返ることになるかも。
その時にまだ勤めていると考えたい。
多分大丈夫だろうけど。

5月20日(火)
私の隣に座っているTさんが最後の日。
Tさんは長髪。ほんとに長いのだ。浅野温子くらいではなかろうか。ヘビメタ?って感じなのだが、聞いてみると「アイリッシュ」とのこと。
いつもPCにヘッドフォンを繋げて何か聞いている。コメントやコピーを書くのに試聴しているのかな、とそれまで思っていた。
業界らしくってなんか素敵(Tさんが素敵という意味ではない)、と考えていたのであるが…。
なんとTさんの聞いていたのは、「フランダースの犬」のテーマソングであった。
♪ランランラン ランランラン ・・・・・(その後はよく分からない)
このCDは「フランダースの犬」の特集本の付録であり、Tさんはこの本を毎日会社に持ってきて、毎日家に持って帰っていた。
知らなかった。“アイリッシュ”のTさんが「フランダースの犬」好きだったなんて。ちなみにTさんは紅茶好きで、机の上を片付けた時に持って帰るのもかさばるから、と言ってアッサムの紅茶をくれた。ウェッジウッドだった。ありがとう、Tさん。
もうひとつ感謝することとして、Tさんは私にセブンイレブンの点数シールをくれていた。私が、ラスカルのお皿をもらうために、少しずつ私が集めている、ということを知ってのことだった。ありがとう、Tさん。Tさんのおかげで、もうすぐお皿、もらえます。

Tさんネタ、まだあった。私の好きなアニメ、「おじゃる丸」の話をTさんにちらっとしたら、
「あぁ知ってる。あの、家来が虫のやつでしょう。」
いや、そうだけど。ちょっと寂しかった私。

今後のTさんのご発展とご健康をお祈りします。

5月17日(日)
要約の仕上げをやったほか、これまたのんびりした一日。CD-Rを焼いたし、レコーダーの操作も大分慣れてきた。
しかし、まだ思う。
HDDの容量、もっと大きいのにすればよかった。
働き始めるとなかなか見る時間がないんだよな。3時間近く録る日もあるので、見るスピードに追いつかないのだ。
いいや、いつかまとめて見れば…。っていつ?

5月16日(土)
宿題を持って帰ってきている。音楽関係の雑誌に載ったレーベル紹介の要約。
原文は日本語。これを英訳しなければならない。会社でやっても良かったのだけど、勉強がてらじっくり取り組みたいと思ったので、敢えて持って帰ってきた。
今までこういう作業を仕事でやったことはなかった。感想としては、かなり力つくな〜という感じ。英語力もそうだけど、むしろ日本語力。大事なところはどこかを掴み、全体を踏まえて訳していく。あぁなんて面白い。

これがこのままレーベルの担当者に渡り、“私たちは日本でこのように思われている”という感想を抱かせるのだ!気をつけて訳さねば。
一応仕上げたが、日曜日にもう一度見直すつもり。