日記(9月前半)

9月11日(日)
友人と4人で先日飲んだ。
私以外は優秀な人たちで、3人ともおそらく私の2倍以上の給料をもらっているだろう。ちなみにみんな同じ歳。

「共働きだとそこそこいいマンション買えるんじゃない?5000万円とか大丈夫だよね。」
「そうだね。夫婦で頭金2000万円入れて、残り3000万円ローン組んで。」
「うち、住宅補助が月13万あって、みんなマンション買わないよ。補助の期限ないし。」
とか、びっくりするような会話が交わされる中、私は、
「このテーブル、丸くてちゃぶ台みたい!」
「この“秋の季節の餃子”おいしいですよ!」
などと言い、完全にバカキャラになっていた。

気になったのが、一様にみな、今の生活に満足してなさそうに見えたこと。
いずれの3人も転職または転勤して半年から9ヶ月ほど。より良い条件を求めて環境を変えたはずなのに、幸せそうに見えなかったのだ、みんな。
責任ばかり重くなって嫌だ、上司が個性的過ぎる、何でも押し付けられて会社にいいように使われている気がする、無能な上司が自分より給料が多いのはなぜだ、と口から出るのは不満ばかり。

私は今の生活を楽しんでいる。そりゃ、死にたくなるくらい辛い時もあるし、自信を失って立ち直れない時もある。何もかも嫌になることもある。
でも。全般においては楽しい。誰にでも宣言できるけど、仕事が楽しい。
おそらく業界的なこともあると思う。一応音楽業界なので、エンターテイメント的要素はほかの業界よりも強いし、正直、人間関係には恵まれていると思う。いつも扱っている商品が店頭に並んで、しかも売れていたりするとうれしいし、インタビューとか打ち合わせで立ち会ったアーティストが雑誌に載っていると、何だか得した気分になる。
しかもメジャーレーベルではないので、個人の裁量がとても大きく、自由にやれる。中小企業なので、大企業の歯車、って感じもしない。私は経験と知識を買われて採用されたので、周りからは信頼してもらっている。
唯一といってもいいくらいの不満は給料が安いということか。

“仕事を楽しんでやっているなら、給料が安くて当たり前”と誰かが言っていた。
私はそんなことないんじゃないか、と思う。ただ一般的に見ると、給料が高いということは役職についている場合が多く、部下を監督したり、教育する立場にいると、とても「仕事が楽しい」なんて言えないのかもしれない。

彼らの話を聞きながら思った。
給料が高いからって、必ずしもやりがいがあって幸せとは限らないんだな、と。
そんなの当たり前じゃん!と、これを読んでくれている人の大多数が思うだろう。
でも、私の中では今まで、給料が高い=幸せという図式が当然のように成り立っていたのだ。(これは私が愚かだったのかもしれないけど)
それに気付いた時、目の前で会社生活の苦しさを語る面々が、急に哀れに思えてきた。
「高給取りになる!億単位の金を動かす!」
と、ここのところ数年、ずっと思っていた私の根幹を覆すようなことが今起こったのだ。
果たして、「高給取りになって、億単位の金を動かしている」私が、そのとき幸せだろうか?
仕事で一番大事なものって何だろう、人生で一番大切なものって何なんだろう、という疑問さえ起こってきた。

でもね、こんなこと言っても、お金は大事なのだ。給料だって、そりゃ、高いに越したことはない。
仕事は辛いかもしれないけど、給料が高ければほかの慰みだって買えるわけだし。

いろいろあるなぁ、今年。
そういえば、この日、自分でも驚きの事実だったのは、こういう人たちと付き合うっていいな、と私が思う人たちと一緒の時間を過ごしたのに、「いつもの」サッカーを一緒に見に行く、正直、「レベルが高いとは思えない」人たちと話していたときのほうが楽しかったこと。
私のレベルも、私が考えるより低かったってことか。それとも仕事を離れた時まで、キツクテオモイ仕事の話が苦しかったのか、はたまたただ単に、今サッカーに興味を持っているからなのか・・・。
私、人の不満ってあんまり聞きたくないんだよね。ネガティブ精神が移って来そうで嫌なんだ。

9月5日(日)
先週の落ち込みは急速に回復した。結局、落ち込みさえも「飽きっぽい」んだな、私って、と痛感したのであった・

試験は予定通り、11月半ばから終わりに受けることにした。何がきっかけになったんだろう・・・私が思うに、合格者の受験体験記を読んだからかな。それに保留にしていた受験申し込みもしたし、“もう後には戻れない”とまたまた自分を追い込んだのだ。自分を追い込むしかないんだよな、私にとっては。人にとってはそれが苦しいかもしれないが、私にとっては追い込まれたほうが効く。
「あーもう、やったろーじゃん!」
と半ば逆ギレ状態になるのだ。
11月に入ってからの日々は考えないとして、あと2ヶ月、自分がどこまでやれるのか試してみよう。
こういうことは割とはじめてかも。通関士試験のときは1年に1回の試験だし、どうしても受かりたかった。だから2ヶ月前なんて、おさらいの期間みたいだった。内容はほぼ100%理解できており、もう一度憶え直す、という感じであった。
今は違う。まだ基礎をやっていたりする・・・。大丈夫か!?と自分でも思うのだが、過ぎた時間はしょうがない。

一時期、心を騒がせていた2週間付き合った彼のことは、さっぱりきれいになった。
負け惜しみでもなんでもなく、心から、“彼とは別れてよかった”と本当に思うのだ。
「別れる」って言ってくれてありがとう、とまでは思わないにしろ、あのまま週末に会うとか、平日食事に行くとか、そういう付き合いを続けていたら、今はとても勉強できなかったに違いない。
あの彼のこと、「手料理作って」とか「部屋に行っていい?」と言っていたと思う。あのまま付き合っていたらね。
それは別にいいのだが、そうすると料理のレパートリーを考えて練習したり、彼仕様に部屋をきれいにして整えたり、という、ちょっと勉強とは無縁の時間を作らないといけなかったと思うのだ。
私の好みじゃない、お笑い番組を一緒に見る羽目になっていたかもしれないし、きっとそんな彼と一緒の時間を過ごしている自分に腹が立っていたかもしれない。
果ては、もう別れよう、みたいなことを私から切り出していたかもしれない。
やっぱり早かれ遅かれ、結果的に別れていたかもしれないな。
CPA試験を受けるのは別にしても、今年から来年にかけては私にとって、とても重要な時期。
出会った時期が悪かったのかもしれない。
正直に言って、そこまで私の大切な時間とか、将来を捧げる相手ではなかったと思うし、分かってくれる相手だとも思わない。これは彼が個人的にどうのじゃなく、私の求めていたものを彼が持っていなかっただけ。
そんな彼だからこそ、今の大切な時期に、付き合っている状態じゃなくて良かった、と思うのだ。

まあ、ちょっとまじめだけど、自分を大事にしよう。恋愛も大事だけど、今はもっと大事にすべきものがある。試験が終わるまでは、試験勉強を何よりも優先しよう。

来週友人たちとみんなで集まるが、それで試験前の付き合いは最後。
出かけたり、食事したりで要する時間は多くはないのだけど、それによって自分のリズムが変わるのが嫌なのだ。2ヶ月しかないし、貴重な時間は大事にしたい。ちょっと我慢するか〜。