|
☆MENU☆ 妻から見た夫の病気<診察日記アリ> |
最新エッセイ 今月執筆のエッセイです。 1.佐々木先生 子供の頃、かなり身体が弱く、いつも熱を出していた。 とくに持病もなく、本当なら元気にすごせる身体だったはずだ。 母親は夏はクーラーをつけ、冬は雪だるまのように服を着せる。 私は汗をかかない身体を手に入れた。 過剰な過保護も熱の原因になっただろう。 私は県立病院の佐々木先生が大好きだった。 必ず熱を出すと先生に診てもらった。 先生に会うとほっとする。 先生なら助けてくれる。 「何も心配する事はない」と言ってくれる。 その言葉だけで熱が下がる事もあった。 小さい心が悲鳴を上げているのをそのおじいさん先生は分かっていた。 「今日は何だ?」と聞いてくれる。 安心できる存在だった。 熱が出やすいという事を繰り返したのは実家に居た頃だけだった。 一人暮らしを初めてからはビックリするほど減った。 熱が上がる原因を自分で知ったのは最近だ。 依存したい私の心と、目覚め始めた自我の葛藤。 両親の不和や、おかしい大人の人間関係を目の当たりにしたこと、 父親からの暴力や、伯母からの心理的虐待・・・。 母親の不安定さ。 小さい心が悲鳴をあげるのも無理は無いことだった。 言葉で言えない分、身体で言っていた。 サエが大きくなるにつれて、自分の過去を思い出す。 それは辛い作業で、子育てが苦しくなる。 サエにはそういう思いはさせたくない。 夜眠りにつくサエに言う。 「ママの大事大事、ママの宝物、おやすみ」 不安定に怒ってしまう事もあるママだけど、それだけはホントウだから せめて眠りに就く前だけでも大事な事を伝えたい・・・。 サエが明日も楽しくすごせるように。
|