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池袋「人生横丁」にかつてあった飲み屋。今は屋根を猫が横切るだけ。 |
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赤羽の立ち飲み屋 |

池袋のサンシャイイン通りから枝分かれして、いくつかの飲み屋横丁がある。栄町通り、美久仁小路、ひかり町、人生横丁。この店は人生横丁の中ほどに位置するけれど、残念ながら閉店している。デジカメがJ-PHONEのモバイルカメラだから、画質が悪くわかりにくいが、小さな傘の付いた看板のガラスは割れていて、間もなく建物も荒れ果てるだろう。その前に、残しておくことにした。
大岡昇平の「花影」にも出てくる飲み屋の名前だ。飛ぶ虫は縁起が良いからと、店の名前を「とんぼ」にするシーンが出てくる。読んでなるほどと納得し、実際にあるのかずっと探していたが、見つけた時にはもう閉店していたという。古い街並みは、少しずつ削れていく。

赤羽駅前には、ディープな商店街とうらぶれた歓楽街があり、この飲み屋はうらぶれた歓楽街の方だ。常ににぎわっている。デジカメの質を検討しなくちゃいけないな、入り口には縄のれん、オジサン連中の立ち飲みする後ろ姿がぼんやり写っているのだが。
夕方七時にはもう満員だ。マッチョな店で、土地柄もあるが、勘違いした風なOLさんなど一人もおらず、会員制かと思われるほど中年のオジサンばかりが集っている。写真を撮るため店の前に立ち止まると、すぐに店の人から「いらっしゃい」の声がかかった。ビビって後ずさる。