■花時計 2001年冬の号 披講(2002年4月7日発行)幹事 中川
初夏のような気候が続きました。いかがお過ごしですか?遅くなりましたが披講です。
*兼題 鰤(ぶり)、臘梅、「ふ」で始まる句、他当季雑詠
参加者 国子、光世、睦の3名
◆披講一覧◆
「臘梅」
蝋梅や介護の車まだ去らず 国子作
▼なんだかせつない。介護は重労働。するほうもされるほうも大変だと思います。蝋梅
の花がやさしいですね。(光世)
▼介護の車、が、くどくなくてさりげない感じ(睦)
臘梅や寺域小さき東慶寺 睦作
▼小さな境内ゆえに蝋梅の小さな花が似つかわしいし、自分だけの場所に春が来た感じがいいと思います。東慶寺というだけで、なんか訳ありな感じがただようのも、仕方ないような魅力的なような。(国子)
蝋梅の空に溶けゆく花の数 光世作
▼蝋梅の頃の空は青さがまだ硬い感じ(余寒の頃)なのですが、その青空に
いたいけなロウバイの花びらが、くっきり映えているのでしょう。(睦)
「鰤」
鰤大根おまへいちばん変はつたと 光世作
▼久しぶりに会った友人と、鰤大根を肴に飲んでいて出た一言なのかなと想像しました。
久しぶりに会っても、変わらないねえ、と言い合うことが多いので、 変わったのは、よくよくいろいろなことがあったのでしょう。(国子)
胸付坂鰤の重さに耐え登る 国子作
▼そんな大げさな、と思ったけど、不思議と情景が浮かびました(睦)
ファックスで聞く鰤大根の作り方
「ふ」
富士額輝くバレンタインデー 光世作
▼女子、男子、ともに緊張の一日です。青春を感じた一句(睦)
踏む影の日々に濃くなり日脚伸ぶ 睦作
▼こういう感受性を持って生活したいなあとはっとさせられた句です。(国子)
ふとゆらぐ自信や水面春隣
「その他」
春光やドナルドダックの口へ入る 国子作
▼一転してこちらは明るい。あの大きなくちばしなら太陽をまる飲みできるかも。(光世)
▼なんだか白昼夢の情景のようで、詩になっていますね(睦)
湯気立つるバレンタインの夜の蕎麦屋 睦作
▼この季語はいかにずらすかがポイント。この句はちょうどいい塩梅のずらし加減。オツですねえ。(光世)
梅の花見て辛い物欲しくなり
パソコンのマウス眠たし春灯
大寒や近道を得し美術館
看板を右から読むや濃紅梅
湯気立つるバレンタインの夜の蕎麦屋
次回の兼題
蔦若葉(つたわかば)
藤
蜂
「へ」で始まる区
雑詠一句 計五句 出句してください。