花時計 2004年春号 被講 (2004年6月20日発行)

皆様お元気でお過ごしでいらっしゃいますか。

今回の兼題は「卒業」「フリージア」「や」で始まる句、でした

しかし、残念ながら参加者が、国子、睦の2名のみでしたので

二人でお互いの句を互いに批評しあいました。

これを被講とさせていただきたく存じます。

それでは国子様の句の鑑賞から。鑑賞者は、睦です。

○春寒し煉瓦の継ぎ目なぞりみて 国子

   レンガの冷たさが感じられる句です。指先の感覚を感じさせる句。

○倉庫より出て春光の石畳 国子

   倉庫の中の暗さと、春の光のまぶしさのコントラスト。

○フリージア今日より泊まるこのホテル 国子

   フリージアは玄関に似合うイメージがあります。

○駅よりは皆ちりぢりに卒業後 国子

   同じ駅に3年間一緒に通った友だちともお別れ。卒業後、の言葉のすわりが

   難しいような気がしますが……

○春雲へ5点を加えしキックかな 国子

   サッカーとかの試合かな?大空の青さが感じられる雄大な句ですね。

では睦の今回の句です。鑑賞者は、国子さんです。

☆フリージア女は不幸比べあふ  睦

  前に友達が、女同士は劇的な過去の話があったりすると、より親しくなれる

  などといっていたのを思い出します。不幸といいながら、それに酔っている

  感じがします。

 

☆女靴ならぶ玄関フリージア  睦

   帰ってきて並ぶ女靴を見つけたのは、一家の主人だと、面白いかなあと

   思いました。『やあどうもいらっしゃい』とかのその後の会話を

   想像したりして。

☆花いかだ横浜港へ出る運河 睦

   横浜港の辺りは、赤レンガ倉庫に最近行きましたが、海というよりは

   運河という感じがしますね。山で散った桜が、はるかに流されていかだ

   のようになって、海まで運ばれる様子が、よく分かる句です。

☆黒板に「旅立ち」と書き卒業す 睦

   二句目は、青春映画のひとこまのようですね。自分にもこういう時代が

   あったなあと、しみじみと思いだします。その頃は、将来に対する不安

   でむしろ、苛立ちさえ感じていた自分ですが。年をとるにつれ、

   学生の頃感じていた、どうしようもない不安感がだんだんなくなって

   きて、この点に関しては、よかったなと思えるこのごろです。

☆やはらかに踏みゆく八重の落花かな 睦

   八重桜は、咲く時期が遅くやや注目度に欠けるけれど、昔から好きでした。

   長く咲いてくれるし、これが散るといよいよ春も終わりだなとしみじみ

   感じます。踏むほどたくさん散っている場所を読んだ句なのでしょうね。

次回の予定について

次回は夏の句会です

締めきり 8月6日 幹事 和美様あて

兼題「桐の花」「夏痩せ」「ゆ」で始まる句 その他含めて5句お願いします

〜国子様近況

最近は、週2回短時間ですが、バイトに出ています。とても疲れますが、メリハリ

があって精神的にはいいです。

〜睦近況

出産5週前になって産休にはいりましたが、そのとたん妊娠中毒症が

悪化し、現在入院中、この被講は、入院先から一時帰宅して作成しました。

予定日は7月4日です。しばらくメール等見れませんので、あしからずご了承下さい。