■花時計 二〇〇一年盛夏の号 清記  (二〇〇一年八月九日発行)
 
 関東地方は猛暑も一服といったところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 遅くなりましたが、花時計盛夏の号をお届けいたします。
 
◆清記一覧◆
1 昼顔の溶けかかりたる萎れやう
2 やすやすと芥超え昼顔咲ける
3 昼顔やふるさとの家今は無く
4 昼顔や愛せないのに同居せり
5 ひざかりのひかりはじきてひるがほか
6 昼顔や集団下校見送りて
 
7 あめんぼの二匹重なる社家の水
8 心字池ちょきちょきと切る水馬
9 あめんぼう早起き会の寺の庭
10 あめんぼは戻りつ進む水の道
11 つぎの角右に曲がるやあめんぼう
12 あめんぼに雨の水輪の落ちてくる
 
13 天牛や土に帰らぬビニル傘
14 かみきりやひげで探りつ夜の団地
15 天牛の踊り出すよに飛びたてる
16 かみきりは美男におわす髭かざし
17 天牛や触るればきっと鳴く習性
 
18 白玉や待つといふより待ち伏せす
19 白玉も丸め甲斐あり友続々
20 白玉や破れし恋は美しき
21 白玉ののどごしきのうにおいてくる
22 白玉やご先祖様とわれわれと
23 不揃ひに白玉続々たなごころ
24 白玉を独りまるめる嫁ぎけり
25 浮かびくる白玉まろき日暮かな
 
26 はたた神兄弟喧嘩しばし止み
27 橋に立てばゆりの香昇る紫香楽宮
28 墓洗ふ水流れざるひとところ
29 歯磨きの水の冷たさ避暑の宿
30 花火鳴り了ふお月様まつ白け
31 はらり取る紺の前掛君の汗
 
32 緑陰にタイムカプセル開封す
33 音無くて変る心象遠花火
34 呉るゝと剪るきうりの重さ外れけり
35 鈍行や近江の青田渡る旅
36 浴衣帯締めてはほどくうれしさよ
以上
 
◆鶴田梨子さんからのメッセージ◆
 甲府子ども劇場の大先輩なのですが、岩瀬須美子さんの投句も、どうか宜しくお願い申し上げます。夢見る心を持ち続け、舞台をみつめていらっしゃる、深川生まれの江戸っ子でいらっしゃいます。
 《幹事より…ウェルカムです! これからも末永くよろしくお願いいたします。》
 
◆選句要領◆
 【 選句数 】 責任選句(つまり、いい句があれば何句でも。)
 【 締切日 】 二〇〇一年八月二十日(月)
 【 送付先 】 海老沢光世 あて
         〒164‐0011 東京都中野区中央三‐四六‐一二
         Tel. 03‐3361‐2354
         Fax. 03‐3365‐1658
         Mailto  mitsuyo.sakamoto@nifty.com
 【 その他 】 ★秋の兼題候補もお書き添えください。ぜひ。いくつでも。
         ★メールでお送りする皆様のなかで、縦書のプリントアウトが
          必要な方は、ご遠慮なくおっしゃってください。
 
 朝から「ちゅらさん」を見ているせいか沖縄にハマり、イチローシンジョー野茂に心が弾み、六月初めに行った弘前の風土や方言が体に染みついて、すっかりヘンな日本人と化してしまった今日このごろです。
 まだまだ暑い日が続きますが、お体どうぞご自愛くださいませ。それでは。