コラム





*4年間のLSD  part4



----- 約4年間も俺に痛みと夢をくれた子、未来(仮名) 
  
  心も距離も離れて

  出血がカサブタになり、やっとキレイに剥がれて
  
  「思い出」になった今だから

  楽しかった経験として

  今以上に色あせないうちに残しておこうと思う ------


part1 
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part2
../../../../www.geocities.co.jpBookend-Hemingway/8401/mirai2.html

part3
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注意:未来(ミキじゃなくてミライと読みます)

*リクエストがあったので連載再開する事になりました



--歯車は廻り きしみ 綻び始める--



22日夕方 来るはずの彼女が新宿駅に現れる事は無かった


これからの時間を楽しみに 足取り軽く歩く人達


僕が取り残されているのは足並みだけじゃない

秋の夕方 薄手のスーツは少し寒く

何より 気取ったスーツとすっぽかされた男の情けなさのギャップ

それが一番寒かった



時間が過ぎても あえて携帯電話をかけなかったのは

淡い希望の芽をつみたくなかったから

現実は時に残酷で あえて目をそらす事がよくある



ただ煙草をふかし 人ごみの中に一人を 見慣れた一人をずっと探してた

見つける事など出来ない事を どこかで理解しつつも

諦めきれず 探し続けた 居るはずがないのは解りつつ


(俺はいっつもそうだった

 ダメだって解りながらも悪あがきは絶対に辞めないのな)


そう そんな程度は馴れっこだ


(認めようぜ)

 
そう心の中で呟いたのか 過去の自分の声でも聞こえたのか


「池袋」

タクシーに乗り込み 苦笑しながら自分の足元を睨みつける


普段は吸わないピースと 嫌いなウィスキーを買って帰った


「さて?俺は遊ばれたんでしょ〜か!?」


池袋10Fの眺めは最高にいい 


さすがは本当は家賃10万以上するだけの事はある
 

(プライドってなんだっけ?)
 

喉と胃が焼けるように熱く 乾く 痛む


理由を考えて ふさぎこむのは容易い

考えないように 何も考えないように

吐くまで 飲み 吸う

(ハハ… ダッッッッせぇぇぇぇぇ…)

 
部屋からは 本来 今自分が居るはずだった新宿のホテルまで見える 


秋の肌寒い夜 手が震え 吐きそうになるのは 全部 ウィスキーのせい


翌日には 

女にすっぽかされ 

頭痛と吐き気に襲われる二日酔いの大学生の出来上がり


煙った部屋の中 痛む頭で チェスをするかのように

可能性と辻褄あわせを 少しヤニで黄ばんだ天井の隅を見つめながら

解けるはずの無い答えを必死で推測してた  




推理は無数に可能 

事実は絶えず一つ 

別の世界や ドッペルゲンガーが存在しない限りは


後に事実を知る事が出来たのは幸か不幸か

判断は難しい



*またリクエストがあったり気が向いたら続くかもしれないわけですよ