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赤の日記 4月4日

私は直感で身の危険を感じるように
なってきた。今までいろいろな危ない
橋をわたってきたが、こんな感じは初
めてだ。本能的な恐怖といったもの
だろうか。

もし私の身に何かあった時のため、
この部屋に住むと思われるあなたへ、
私の言葉を残す事にする。

私が今調べているのは7年前の事
件。10日間で10人殺害された事件
だ。殺され方は様々だが、死体の特徴
の一つに、必ず体のどこかに、

01121、02121、03121、
04121、05121、06121、
07121、08121、09121、
10121 という数字が、
殺された順……れぞれ刻ま………た

犯人の名前は、
ウォルター・サリバン。

4月4日

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赤の日記 4月8日

今はもう無くなっているが、あの
教団の精神は確実に生き続けている。

現にあの町では、怪奇な事件が
起こり続けている。

私はある二人の人物を調べている。
正確には一人と言った方が正しいが。
もう少しでたどりつきそうなとこ
ろまできている。

4月8日

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赤の日記 5月2日

数字の謎が解けた。
「01121」は、「01/21」、
すなわち、21分の01だ。
彼、ウォルターは21人殺す予定
だったのか…?
ただそれは叶えられずに終わった。

10人殺人のうちの7人目と8人目、
ビリー/ミリアム・ロケイン兄妹殺害
の容疑者として逮捕され、拘置所独房
内で自殺したからだ。

ちなみに、俗に言う
「ウォルター・サリバン事件」とは、
その後に、計10人殺害してた事が発
覚してからの呼び名で、当時世の中を
震撼させた。

ここで大きな謎が二つ。
一つは殺害の動機。
もう一つは、目的半ばにしてなぜ自殺
したかだ。彼はただ気が狂っていただ
けなのか…?

5月2日

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赤の日記 5月14日

今から4年前、私の嫌な予感が的中
し、体の震えが止まらなかったことが
あった。「12/21」と刻まれた死
体が発見された時だ。死後6ヶ月の死
体だった。ウォルターは今から7年
前、その時からは3年前に自殺してい
る。

警察は第二のウォルター殺人事件、
模倣犯の線で動いていた。
しかし、私は当時から、何かが引っか
かっていた…。

5月14日

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赤の日記 5月20日

303号室、アイリーンの部屋の
鍵を拾った。届けようと思ったが
彼女は留守だった。後で管理人に
届けておこう。

5月20日

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赤の日記の切れ端

アイリーン・ガルビンの部屋の鍵を無
くしてしまった。探しだして届けにい
かないと。
さて、思いあたる場所と言えば、

(ここで破れて続きが読めない…)

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赤の日記の切れ端の続き

そうそう、あの日は頭痛が激しくな
り、ベッドに倒れ込んでしまったの
だ。私の部屋
..302号室の寝室..
のベッド付近を探せば落ちているかも
しれない。
すっかり頭痛持ちになってしまった。
以前はそんなことはなかったのだが、
困ったものだ。

5月22日

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赤の日記 6月11日

ウォルター・サリバンは確かに自殺し
た。拘置所独房内で、食事についてく
るスプーンを自分の首に突き刺し、そ
の傷からの出血多量が原因で死亡して
いる。

遺体は彼の育ったサイレントヒルの外
れの墓地に墓碑名なしで埋葬されたの
だ。

その後、彼は10人殺害していた事が
世に知れ渡り、そして彼の連続殺人は
「10/21」で終わったかに
見えた。
しかし、その3年後、
「12/21」と刻まれた死体が見つ
かった。死後6ヶ月の遺体である。

つまりウォルターの自殺の2年半後に
殺された事になる。
手口は全くウォルターと同じ。
ある一点を除いて。

その一点とは、ウォルターの犠牲者の
死体には、10人全て心臓が無かっ
た。しかもご丁寧に傷口は縫い合わせ
て塞がれていたのだ。
それに対し「12/21」の死体には
心臓はあったのだ。

もちろん警察は模倣犯によるものだと
し、第二のウォルター・サリバンの捜
査に乗り出した。
しかし捜査は難航し、その間に
「13/21」の死体が発見された。
ちなみにこの死体にも心臓はあった。
だが、未だにその模倣犯は検挙されて
いない。

私はある仮説を立ててみた。
なぜなら、あの手口は誰にも真似でき
ず、なおかつその手口を知っている人
間は極めて限られている。

まず私はサイレントヒルへ行く事にす
る。あの美しい湖のほとりの墓地へ。
そこに答えがある筈だ。

6月11日

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赤の日記 6月14日

その日の天候はおかしかった。
先日の嵐を避け、その日を選んだにも
かかわらず、そこは異常なほどの濃い
霧に包まれていた。
しかしその霧のおかげで人目を避けて
作業に打ち込める。

警察はまだ完全に模倣犯の線で動いて
いる。だからここはまだ当時のままの
はずと思っていた。
しかし考えが甘かった。
もっと早く来るべきだった。

見るも無残に墓地自体が荒れ果てて
いた。先日の嵐で湖の水位が増した
のだろう。

そんな状況でも私は何とかウォルター
の墓を見つけ出した。

(途中、日記の破損が激しく、
文字を読み取れない…)


何という事だ……
死体が無かった。
そしてもう一つ驚かされた事があっ
た。底板に文字が書かれていた。
「11/21」…

6月14日

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赤の日記 7月13日

私は自分を保っていられる自信が無い
奴の狂気は凄まじい
もう耐えられない…
奴の力ははかりしれない…

あまりの恐ろしさに私は今日
物置部屋の奥を封印した

しかし、何も知らない隣人のアイリー
ン・ガルビンは大丈夫なのだろうか…

いずれ彼女も危険にさらされるだろう

7月13日

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赤の日記 7月17日

ウォルターが留置所で自殺したという
警察の発表の数日後、このアパートの
住人の多くが、ロングヘアーでコート
を着た男を目撃している。
中でも207号室のリチャード・
ブレインツリーの話だと、
彼の部屋の窓から、当時空き部屋だっ
た302号室の中に大荷物を運び込ん
で、何かやっていた様子が見えたとい
う。管理人サンダーランドも、その
コートの男を302号室近辺で目撃し
ている。302号室を調べたら、確か
に誰かが入った痕跡があったという。

7月17日

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赤の日記 7月18日

私の仮説だと、ウォルターは留置所で
は死んでいない。考えられるのは、留
置所で自殺したのはウォルターではな
かった。もしくは、最初から警察に捕
まった男はウォルターではなかったの
ではないだろうか。

今となっては、私の力ではその留置所
の件は調べようが無い。ただ、ウォル
ターは留置所では死んでいない。
その後、ここ302号室に現れたコー
トの男こそ、本物のウォルターだ。

7年前の、コートの男がここ302号
室で何かをしていた事と、今、この
302号室の異変は、関連性があるに
違いない。
あと少し、あと少しで真実にたどりつ
きそうだ。意外に、本物のウォルター
は、まだこの近くにいるのかもしれな
い…。

7月18日

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赤の日記 7月20日

あなたもあの世界をたくさん見てき
ただろう。あの恐ろしい悪夢を。
しかしあれに飲み込まれたら、ただの
悪夢ではなくなる。悪夢に惑わされる
な。取り込まれたら殺される。

しかし、希望はまだ残っている。
この「小さな鍵」が導いてくれるかも
しれない。

もし、あなたが銘板がはめ込まれた扉
を見ていたのなら、今一度、扉の向こ
う側を確認してみたまえ。
そして、下へ下へ向かえ。
奴の最深部まで。そして真実を探せ。

7月20日 ジョセフ

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赤の日記 7月23日

私は犠牲者達を封印するのに有効な物
を手に入れた。死なない犠牲者達に対
してそれは非常に効力を発揮し、私を
助けた。

その剣は孤児院の森にある巨大な岩に
突き刺さっていた。何か呪文のような
文字が描かれた木製の板で刃の部分を
挟み、その板を軸に正三角を形作るよ
うに木組みされ固定されている。

武器としては持ちづらく重い。
しかし、その輝きは何かに反応して、
変化しているかのように感じた。
それは犠牲者達の力に反応していたの
だ。輝きを増すときその機会を逃す
な。力が低下しないと弾かれてしまう
から。

それだけの力を持つその剣は、私の知
る限りでは、確か5本しか存在しな
い、かなりの貴重品だ。

7月23日

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赤の日記 7月25日

私はまた犠牲者達を回避するのに有効
な物を手に入れた。
それはやはり不思議な力を秘めている
ロウソクと、セントメダリオンだ。

しかも、この2つは向こうの世界の犠
牲者だけでなく、この部屋の侵食も食
い止めることができるようだ。
ロウソクは、部屋の侵食の近くで火を
ともせば、その聖なる力を発揮する。

セントメダリオンは、身に付けていれ
ば(装備)、その聖なる力で、邪悪な
エネルギーを跳ね返すようだ。
少し希望が見えてきた。

7月25日

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赤の日記 7月28日

私が今まで調べあげた、ウォルター・
サリバンの生い立ちについてざっくり
と以下にまとめておく。

ここ、アパート「サウスアッシュ
フィールドハイツ」302号室にて
彼は産み落とされ、捨てられた。両親
は彼を産んだ後、彼をこの部屋に置い
たままどこかへ行ってしまったのだ。
赤ん坊の彼は発見されセントジェロー
ム病院へ運ばれる。

その後、サイレントヒルの外れの森の
中にある孤児院「希望の家」に引き取
られるが、その「希望の家」はサイレ
ントヒルのカルト教団が運営していた
所だった。
そして、6歳の時に教団の人間から自
分が産まれた場所を知らされる。

それ以来彼はその部屋自体、すなわち
ここ、302号室自体を母親だと思う
様になる。幼い彼はこの部屋、このサ
ウスアッシュフィールドハイツに何度
も足を運んだ。
当時の彼にとってはかなりの距離を時
には地下鉄、時にはバスを使い、毎週
のように通い続けたのだ。

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今日はもう疲れた。
頭痛も更にひどくなってきている。
続きは明日書くことにする。

7月28日

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赤の日記 7月29日

昨日の続き、私が今まで調べあげた、
ウォルター・サリバンの生い立ちに
ついてざっくりと以下にまとめる。

サイレントヒルからここ、サウスアッ
シュフィールドまでは、当時の彼に
とっては、当然かなりの距離だ。しか
し彼は地下鉄などを使い、毎週のよう
に通い続けた。だが既に他の住人が住
んでいて、母(部屋)の元へは帰れるは
ずもない。

ここ、サウスアッシュフィールドハイ
ツの前まで来ては部屋の中の様子を覗
いたりと、まるで何かに取りつかれた
様に何年も足を運び続けた。
当然アパートの住人達には怪しまれ、
けむたがられた。彼にとってアパート
の住人達は除々に怖い存在になって
いったのだ。

そんな中で、彼は大人になるにつれて
その教団の影響が色濃く内在されてい
く。また、母親である部屋への思い、
そこから来る世間一般への恨みはより
一層増幅されていった。

そして彼は、ある経典に
深くはまり込んでいく。
「聖母の降臨・21の秘跡」、
「21の秘跡により、あまた国より
 聖なる母親現われ、罪の国は救われん。」

彼は「希望の家」を出た後、サイレン
トヒルの近郊の町、「プレザントリ
バー」に移り住む。そこでは彼は普通
の学生生活を送っていた。世間一般へ
の恨みを内在させたまま。
数年後、そこを拠点に彼の計画が始
まった。21の殺人が…。

7月29日

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赤の日記 8月2日

この部屋は何だ…?

血と錆びだらけだ…

私の部屋が…
どうしてしまったんだ……?

ここは… 本当に…
私の部屋なのか…?

ひどい有様だ…
空気も重く… 頭が痛い…

うす気味悪い…顔の様に見える…

私は何を書いているのだ…?

8月2日 ジョセフ

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赤の日記 8月3日

私にはあの壁は壊せない

8月3日 ジョセフ

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赤の日記 8月4日

鐘が鳴る時、アイリーン=母体、血。

8月4日 ジョセフ

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赤の日記 8月5日

赤の書
術者の母親の肉体の一部、
術者の真の肉体に埋めよ。
肉体の一部=管理人室?

8月5日 ジョセフ

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赤の日記 8月7日

No.1…十の心…
No.2…十の…
No.3…十の心臓…
No.4…十の心臓 スティーブ・ガーラ…
No.5…十…
No.6…十の心…
No.7…十の心臓 ビリー・ロケイン
No.8…十の心臓 ミリアム・ロケイン
No.9…十の心臓
No.10…十の…
No.11…解放 ウォルター・サリバン
No.12…虚無…
No.13…暗黒…
No.14…憂鬱…
No.15…絶望 ジョセフ・シュライバー
No.16…誘惑 シンシア・ベラスケス
No.17…起源 ジャスパー・ゲイン
No.18…監視 アンドリュー・デサルボ
No.19…混沌 リチャード・ブレインツリー
No.20…母体 アイリーン・ガルビン
No.21…知恵 ヘンリー・タウンゼント

8月7日

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赤の日記 ?月?日

私がこの自分の部屋から出られなく
なってから何日くらい経つのだろう?
いや、もしかしたら数時間しか経って
いないのかもしれない。

その間に「14/21」の死体も
上がったらしい。
段々頭がもうろうとしてきて、幻覚の
ようなものを見る様になってきた。

?月?日






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