昇華あるいは輪廻

 

この目の中で星が踊り
この耳の中で波がうねる
この世界
 わたしをとりこむいきものたち
みどりが
 あ あおが 
とぶ
ときに世界はあまりにも過酷で
 ときに人生はあまりにも無残で
  ことばでしかしらなかった醜いリアルが
   想像しかできなかった激しいスピードで
    わたしを取り囲む
     責めさいなむ
      夢中のわたしは
       あなたの信頼を失ったことに気づかない
大河がまなざし
   森が手を振る
      太陽の恩恵を受けた空気
         ねっとりとした乳白色のいのちの気
                  私の肌は世界との壁
立ちすくむ日差し
  肌をかすめるのは羽ばたき
    手首には宇宙(そら)の石
     この世界に
    目を永遠に細めながら
   いつのまにか
  だれも知らないうちに
 いつのまにか
断固として
わたしは融けてしまいたい          
                                                                       (2001.8.30)

 

 


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