マナはおねえちゃん

 

☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪♪☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪♪☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆

 

マナちゃんは保育園の年長さん。一番お姉さんらしく、小さいクラスのお友達の世話もよくします。
 でもおうちに帰ると一番小さい子。お兄ちゃんにまで赤ちゃん扱いされて、マナちゃんはちょっとおもしろくありません。
 ある日、およめに行ったおばちゃんが、おばちゃんの子どものゆみちゃんを連れて、大きなお腹で帰ってきました。もうすぐ赤ちゃんが産まれるのです。
 ゆみちゃんは二才の女の子。少しお話しはできるけど、まだまだ赤ちゃんです。おかあさんべったりで、なかなか他の人にはなつきません。でも、マナちゃんにだっこされるととてもよろこびます。マナちゃんはうれしくなりました。
 その日からマナちやんは、ゆみちゃんのお姉さんです。ごはんの時も、おふろの時も、うんちの時までせわをやきます。
 ゆみちゃんもマナちゃんのことを
「ねーね」
 と呼んで何をするにもマナちゃんべったりです。
 おかあさんにしかられるので保育園には行きますが、日曜日になると一日中せわをしています。もうおうちで一番小さな子じゃありません。マナちゃんはうれしくてたまりませんでした。
 しばらくすると、おばちゃんに赤ちゃんが産まれました。赤ちゃんはふにゃふにゃしてて、マナちゃんにはあまりさわらせてくれません。つまらないけどいいんです。マナちゃんにはゆみちゃんがいますから。
 でも、とうとうゆみちゃんがおうちに帰る日がやってきました。ゆみちゃんのおとうさんが三人をむかえにきました。ゆみちゃんは車に乗るのをいやがります。
 「ねーね、だっこ、だっこ」
 泣きながらまなちゃんの手をにぎってはなしません。でもおかあさんにむりやりはなされて、ドアをしめられてしまいました。ゆみちゃんはわんわん泣いています。
 マナちゃんもゆみちゃんとお別れするのはいやでした。でも、泣きません。何日も前からおかあさんに、
「ゆみちゃんはもうすぐおうちに帰るけれど、マナは泣いちゃだめよ。お姉ちゃんなんだからね」
 と言われていたのです。
 泣いているゆみちゃんを乗せたまま車は出発しました。マナちゃんは笑いながら大きく手をふりました。
「だって、マナはお姉ちゃんなんだもん。お姉ちゃんは泣かないんだもん」
 マナちゃんは声に出さないでずっと言いつづけていたのです。
 走り出した車の窓からおばちゃんが
「また帰ってくるからねー」
 と言って手をふっていました。
 まなちゃんは大きな声で
「すぐ帰ってきてねー」
 とさけびました。
 大きな声といっしょに、大きな涙がひとつずつ、両方の目からこぼれました。
 おかあさんが何も言わずにマナちゃんを、ギュっとだきしめてくれました。ちょうど、泣いているゆみちゃんに、マナちゃんがしてあげたように・・・。 

 

 

 

☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪♪☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪♪☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆

おそまつさまでしたm(。^_^。)m

へたっぴい作品集ページへはブラウザの[戻る]をクリックしてね