ジャパニーズ・ダマリ


ジャパニーズ・ダマリ




お祭り会場の町セヘワーンシャリフには
ラホールの金持ちが出資したと言われる
建物(簡易宿泊所兼)がある。
ラール・ハベリ<赤い家>という名のそれは
ほんまに真っ赤っか。
私たちはクラブ・ザ・レッドと呼んでいた。
ある夜、ドーリ(太鼓叩き)と一緒にクラブ・ザ・レッドに向かった。
もちろん彼らは太鼓を叩くため、私たちは踊るためである。
本来、ラホールで毎週木曜日にあるスーフィーナイトでは
決められたダマリ(ダンサー)しか踊れない。
私たちのような異教徒や、ごく一般のパキスタン人は
ただ座って太鼓の音を聞き、ダマリを見るだけだ。
しかし、祭りでは誰でも踊ることができる。
女の人しかり。
私たちは輪の中で、最高のドール(太鼓)の音とともに踊った。
私たちが踊る中、金持ちパキスタン人は
5ルピー札をばらまく。
新札の5ルピーにまみれながら、
全身汗まみれでトランス状態で踊り狂う。
私たちのトランスのスイッチがドールの一叩きでONになる。
普段は踊れない女の人のトランスは凄くて、目を見張るものがある。
みんな、パワフル。

マスカランダル・ジュレラ
<to be trance to be the cheef of SUFI night>

輪の中で踊っていた人はみんなダマリ。
私たちはジャパニーズ・ダマリ。

とても気持ちのいい汗だった。

NEEN


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