グンガ・サイン&ミトゥ・サイン
グンガ・サイン&ミトゥ・サイン
夜、シャー・ジャマールに到着したのは10時半過ぎだった。
二階では既にスーフィー儀式が始まっていた。
この聖者廟では500年も前から同じ儀式が行われている。
現在、二階でスーフィー・ドラム(ドール)を叩いているのは
グンガ・サイン&ミトゥ・サインの二人だ。
通常、ラホールにおけるスーフィー儀式では
二人のドール・プレイヤーが一組になって
太鼓の音を自由に操り、
儀式に集まった人々に忘我のスイッチを放射する。
ドールの音に導かれた人垣を潜り抜け、
演奏中のミトゥ・サインに声をかける。
ミトゥ・サインがすぐに人垣を割り、路を作ってくれた。
私達に気付いたグンガ・サインが笑顔で
私達のための場所を確保し、誘導してくれた。
勿論、その間、演奏が止まる事もないし、
ダマリ(ダンサー)の動きが止まる事もない。
毎週、顔を合わせているローカルの知人がジョイントを投げ渡してくれた。
グンガ・サインと目が合う。
一瞬の会話がなされ再び波のように押し寄せる音に身を任す。
初めてグンガ・サインとミトゥ・サインに会ってから
毎週のスーフィー・ナイト、私達の泊まる宿での演奏、お祭り、
二人を囲んでたくさんの時間を過ごした。
私達はいつも彼らの演奏で踊っていたのだ。
特にシャーバス・カランダル(パキスタンで最も大きいスーフィーのお祭り)では
寝床を共にし、踊り、祈った。
12時近くになってようやく二階の儀式は終了した。
3時間近く演奏しっぱなしだった彼らは笑顔だ。
これから結婚式の祝いで違う場所にドールを叩きに行くから
一緒に行こうと誘われ、
他の旅行者を既に始まった一階の儀式に誘導してから
グンガ・サインの運転する一台のリキシャーに
6人乗って結婚式のある家に向かった。
結婚式では二人の演奏にたくさんのお金が舞った。
勿論、私とNEENは特別ダマリとして踊りまくった。
結婚式に集まった大勢の人々と一緒に踊りまくった。
その場所には笑顔しかなかった。
みんなハッピーだった。
グンガ・サイン&ミトゥ・サインの周りには
幸せをもたらす「気」がいつも漂っているのだ。
私もNEENも初めて会った時から
彼ら二人に惚れている。
本当に天使のような宇宙人二人である。
tripping844
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