自虐祭


自虐祭




tripping844とババ・ガーメッシャーという小さな聖者廟に行った。
自虐祭を見るためである。
たまたま出くわしたリキシャマンに
『今の時間ならどこで自虐祭が見れるのか?』と、尋ねたところ
その運ちゃんが連れて行ってくれたのだ。
聖者廟に着くと黒い衣装を身にまとった老若男女がわらわらと集まっていた。
彼らはイスラムのシーア派。
自虐祭自体、シーア派のみのお祭りである。
男たちは鎖でつながれた鎌のようなものを
自分の背中に何度も何度も振り下ろす。
子供も老人もだ。
『ヤオセン! ヤオセン!!』
それを取り囲む人々が掛け声をする。
もちろん背中は鎌で傷つけられ、血が滴る。
初めて見る光景は壮絶だった。

ババ・ガーメッシャーを後にした私たちは、
近くのダタ・サーブという大きな聖者廟でご飯を食べた。
聖者廟近辺では『ランガル』といって、
フリーフードが誰でも食べられる。
ご飯を出してくれる店もあれば、チャパティ&ダールを出す店もある。
その日は自虐祭だったので、
普段ならお金を取られるコカコーラまでご馳走になった。

それから、リキシャでヴィヴィアパークというこれまた聖者廟に向かう。
この聖者廟はフセインの娘である女性の聖者が祭られており、
かなり大きな力を持っていることで、人気がある。
参道はどこかインドのバラナシを思い出させる雰囲気で
私たちは大のお気に入りになった。
もちろん自虐祭用の鎌も売っている。

再びリキシャを飛ばして向かったのは
ババ・シャージャマール。
いつもは木曜日の夜にしか行かない場所なので、
一度くらいは昼間のシャージャマールに行ってみたかったのだ。
昼間のシャージャマールはとても静かで気持ちがよかった。
そこに住んでいる人も何人かおり、彼らにお茶をご馳走になったり
梵をご馳走になった。
夕暮れの風景がとても美しかった。

私たちなりの初めての自虐祭。
宿の大将に言わせると、
『皆に羨ましがられるよ。君たちは今日、
とても大きな力を神から得ることができたのだから』

とても充実した一日だった。

NEEN


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