ヨーロッパ旅行記も終わっていないというのにヨーロッパ旅行で一緒だったカップルに会いに
ニュージーランドへ行った。
「これくらいやすみがあったらな」なんて思って休みの希望出したら
「なんじゃこりゃあ!」「あ、すいません!いいです、休みません」「お前休むなとはいわんが・・・」
「いや、ほんとに・・・」
なんてやりつつ、とれたんでヤッパもったいないしいくかって。
ニュージーランドは冬だからシーズン的にはそんなにいいわけでもないけど
12月、1月なんていけっこなさそうだし。てことで速攻格安チケットとって
往復14万くらい。ニュージーランド航空。ジャルでいくともう少し高くてシンガポール経由すると
10万切るけど20時間くらいかかる。時間のほうが大切なので11時間かけて南島のクライストチャーチへ。
8月23日土曜
出発の日。旅行のときはいつもそうだが夜寝る前に準備しようとするといつも眠くなってしまう。
結局行く直前にならないとだめ。
ヨーロッパのときは3週間だったので荷詰が大変だったけど、五日くらいだとそんなでもない。
やっぱ楽しむんだったら3日から5日くらいが好きだ。
夕方6時半のフライト。
ニュージーランド航空は意外と地味な感じ。おじさんおばさんスチュアートスチュワーデス。
ユニフォームも濃い緑。飛行機も中古なかんじ。でもなんか落ち着く。
機内食もそこそこおいしいし。まずいっていうひともいるけど、なんか食べないと
旅の雰囲気が盛り上がらない。キウイワイン(キウイフルーツのワイン。キウイはニュージーの愛称。)
飲んだけど、結構おいしい。当然どれくらい飲むとやばいかは経験上熟知しているのでほろ酔い程度に。
ニュージーとの時差は3時間。ちょうどむこうの時間で朝の八時半とかにつくのでそんなにはねないようにする。
飛行機には英語の本とかいろいろな本を持ち込んで読書。
8月24日日曜
空港に着いてゲートを出るとすぐにジェイとアニータ(カップル)がいるのに気づいた。
このときが8度。日本を出るときには34度とかだったから冷蔵庫にいるみたいだった。
久々にみるジェイは3月のときよりもっとマッチョになっててでかかった。
3人でアニータの白のマツダに乗り込んで二人の家へと走り出す。
道は広いし、なにしろ右ハンドルで左車線。景色以外は全く日本と変わらない。
いすずとかマツダとか日本では少しマイナー目の車が多い。
トヨタとかホンダは少しぜいたく品なのかも。
車種も日本でもみかるけどメジャーではない系、といった感じ。
ニュージーは電車がないことはないけどメインではない感じ。
むしろ遠いところだと飛行機で1時間くらいであちこち移動するようだ。
クライストチャーチ空港も町の中心部から2,30分のところにあって羽田空港みたいな感じ。
まあ成田みたいな方が珍しいんだろうけど。
ジェイは興奮しちゃって運転しながらずっと「どうだ、ニュージーランドは?」「ほらあっち見てみろ」とか
いつもそうなんだけど支離滅裂に聞いてくる。雰囲気はカナダとかに似ている。
要するに広くて特には特徴がない、って言う。
だけどすごいだろ、すごいだろ、ってきいてんのに悪いからいろいろ考えてるともう違う話してる。
二人はつい最近家を買って元同僚に間貸しして3人で暮らしている。
ジェイはクライストチャーチに移ってくるために2週間前から新しい仕事(エレベーターの修理)を
はじめたばかりだ。この日は休日ということもあって二人で空港に迎えにきてくれたわけだ。
20分くらいで二人の家につくとまあびっくり。1戸建てでキッチンリビング、
8畳間くらいの部屋が3つ。
自分と同い年なのにね。正直こんなにいいうちは想像してなかった。
日本の建売みたいなかんじ。日本の栃木くらいで3000万くらい出して買うくらいの家、っていうと
わかるかな。
飛行機のたびで正直疲れていたので早速シャワーを浴びさせてもらってリビングでしばし3人でくつろぐ。
冷凍のパスタとレモネードの朝食を食べながら。「なにがしたい?」とかたわいもない話をしたり、
テレビをみたりして2時間くらい。そういえば日本から八橋を買ってきていたので食べてみろ、というと
ゴキブリの死骸をみるかのような顔で八橋をつかんでいる。日本の伝統的なおやつだ、と説明しても
手触り、それからもちそのものを知らないのか、わからないけど、それもだめでかつあんこも
おいしくないらしい。
基本的に欧米人は「これは健康にいい」とか、「これは日本のリゾットだ」とか
何らかの説明を要する。しかも案外許容範囲は狭い。
車に乗ってアートギャラリーに出かける。休みの日になると屋台があつまってくる、ちょっとした
お祭りのようなもの。ソーベルスキー?名前はよく覚えていないけど、トルコトカあっちのほうの
お好み焼きみたいのを食べた。一応肉はラムにして。結構うまかった。
でもよくよく考えてみると「ニュージーランド料理」といわれる典型的な料理はない。
要はスシ、チャイニーズ、フィッシュアンドチップス、そういった料理の「素材がニュージーランド産でおいしい」、
というのがニュージーランドの食事のあり方。ちょっとした博物館に行っても
「マウントクックが発見した」という固有名詞が違うだけでどこかにあってもおかしくない歴史。
独特な歴史とかあるいは「料理」を持っているということは案外当たり前のことではないのだと思った。
ぷらぷら歩き回ってパターゴルフやったりメガストア行ったり。なんかすごい普通のノリ。
まあでもそんなゆるいかんじのほうが逆にリラックスしていろいろ話なんかもできて逆によかったかもしれない。
5時半には家に帰ってジェイがラザニヤつくってくれた。
6時のニュース見てテレビみてダラダラ話す。そういえばこの2,3日前に大地震があったらしい。
ほんとおれが行くトコは台風やら地震やら戦争やら。
次の日普通に仕事だし10時にはみんな寝にはいる。
8月25日月曜
この日は二人とも仕事。昼間でだらっとする。
電車は近くにはない。バスはあるけど、アナウンスとかないし難しい。
なんで昼にジェイが家に昼を食べにきた時に車で街の中心まで乗せてってもらうことにした。
とりあえず街につくとすしを試してみる。
おいしい。
けど量が少ない。なんでマックでも食べた。
パンティング。要は川下り。急流じゃなくてのんびりしたやつ。カルガモとかが泳いでる。
でもすぐ終了。
アクアリユウム。水族館。すごい太いうなぎがいた。鮭もいた。でも小さい水族館なんで10分くらいで終了。
でもその中にあった小さい映画館でやっていたペンギンの話は面白かった。
ニュージーランドは暖かいというイメージがあるけど、大陸としてはこれ以上南にいくと
南極。ニュージーランドにもペンギンがいる。しかもフィヨルドなんかもあって、
南に行けばいくほど暖かい、という感覚からするととても不思議な感じがした。
実際北島のオークランドは南島のクライストチャーチより10度近く暖かい。
大聖堂。大聖堂という割には大きくはない。上からの眺めはあたりが見渡せるほどというわけでもない。
その後街をぶらぶら。店はいろいろあるけど特にこれという店はない。
ただ、おみやげものやとか、インフォメーションセンターとかタクシー乗り場とか
主要なものの場所が頭に入ったのでその後役立った。
家にはタクシーで帰る。
「おもしろかった?」
「おもしろかったよ。パンティングと水族館に行って大聖堂にも行った。」
とはいっても街での主要なアトラクションはこれがすべてなのだ。
感想を言えと言われても。うなぎがでかかったことをことさら強調したり。
「でもひとりだったから少しつまらなかった」
この日はジェイの作ってくれたビーフストロガノフを食べながら、
そんな話をする。
なんで夕食後ふたりは港にあるバーに誘ってくれる。
港の見えるビリヤード台やダーツ、サッカーゲームのあるバー。
変に気取ってないバーだ。
1時間くらいだらっとして、Ten Pin Ballに行こうと言うのでワンゲームやる。
要はボーリングだ。
二人とももともとお酒は飲まなくてたまに飲むときにおかしくなるまで飲む。
バーでもコーヒーしか飲んでなかった。
ボーリングもほとんどはじめてみたいなもんだという。
自分もおんなじ。あんまりボーリングとかもやらないし、普段は飲まない。
なんだかこの2日間は旅行としてはどちらかというとつまらなかったんだけど
二人の普通の生活スタイルは逆によくわかった。
だらだら無駄なお金も使わない。
この3人は年も同じだし考え方も結構似ている。
帰ってきて見せたいテレビがあるっていうから
みてみるとほんと俗悪としか言いようのない番組。
「Fear Fact」っていうアメリカ番組。
コックローチをカップルで口移しで何匹ボールに入れられるか、
とかついでに負けたほうのカップルには‘食べる‘と敗者復活できる、とか。
「Yuck,Yuck(げぇ)」といいながら観ていた。
次に日は日本人二人が合流するのでアニータが仕事休みとってくれた。
なんでこの日も早く寝る。
8月26日火曜
アニータと二人でクライストチャーチ空港に二人を迎えに行く。11時くらいの便。
この空港はほんと小さい空港ですごい落ち着く。
が、待てども待てども待ち人きたらず。
「国内と国際便間違えたんじゃないの?」とかいろいろ二人で話す。
カウンターで聞くと
「二人の名前はちゃんとあるけど、搭乗してない」と。
やっべーってことで家に一度帰る。
「もしかしたら違うやつに乗っちゃったのかも」とか「そもそも日本で乗り遅れちゃったのかも」
とかいろいろ不安に思う。なにしろ二人、英語ほとんどしゃべれない。
結局オークランド空港に電話したら、
次の便にのったらしい(実際にはサービスセンター。空港自体はプライバシーのため情報は教えない。)。
二人でほっとした、なんていいながらまた迎えに行くと、国籍不明な小人2名。
ウェストポーチの中にお守りがあって、しかもその中に塩が入ってるっていう、
しかも国籍不明な二人組。塩なわけねェだろって思われて税関でつかまってたらしい。
荷物を家にささっと置いて4人で車で90分ほどのハンマーという温泉街に向かう。
ジェットボートをやりに。
時間が少なかったので「食事はハンマーに行く途中でいいよね」
って聞いたら「ハンマーに行く途中には食事をするところはない」と。
実際、見えるのは草原草原草原。羊羊羊。ウマウマウマ、だった。
最初はあっひつじだ、なんて見てるけど10分もすれば飽きる。
ましてやこっちに住んでる人ならなおさらだ。
というわけでアニータは車のホーンをならしまくって
羊がびっくりするのを楽しむ。
ジェットボートつうのは要はエンジンボートで川を疾走するって言う単純な遊び。
平日なんで人は自分たち以外いなくてボート貸切。
これやっちゃうと普通のジェットコースターとかツマンナイね。
なんともいえず。
「予定はどうする?」なんてずっと言ってて
クイーンズタウンにいっちゃうのもいいかな、なんて話してたんだけど、
これやっちゃったらやっぱスカイダイビングがやりたい、ってことで帰ってから予約してもらう。
8月27日水曜
アニータはこの日は仕事なんで
日本人3人。
スカイダイビングの学校から家まで車で送迎してくれる。
スカイダイビングって言うのはあれね、飛行機からパラシュートつけて飛び降りるって言う。
インストラクターとベルトで縛ってもらって落ちる。一人で落ちるやつは1週間くらいトレーニングが必要。
これもジェットスキーと同じでやらないとしゃあないって感じ。
料金は9000フィートからの昇降でかつビデオ撮影込みで
405ニュージーランドドル(1ドル80円)なんで3万ちょっと。
ビデオ抜きだと2万弱くらいだけど、絶対ビデオとってもらったほうがいい。
「高いからどうしようか・・」なんて少し迷ったけど
「ココまできて変にケチると損するから」ってとってもらってよかった。
後でみると「えーこんな高かったんだあ」って感じになる。
実際他の二人が飛行機で飛んでいくのを下で見てたけど、
飛行機は雲のはるか上を飛んでいってみえなくなっていた。
AWESOME!AWESOME!(すげぇ!すげえ!)というのをこの日覚えた。
この日の夜はジャパニーズナイト。
「寒いし、みんなで楽しめるからなべやろう」って
単純な発想で言い出したのは自分だけど、
100円ショップでなべとかお箸とかお茶碗とか買って
味ポンもってきてくれたのは二人。
「なべってどんな食べ物?」っていわれて
「なべ自体は食器の名前なんだけど野菜とか肉とかをお湯でゆでてみんなで食べる」と説明したら
「じゃあ、フォンデューね。」なんて。八橋と違って「説明がついた」からなんとか受け入れられそう。
「これはなんだ」ジェイが雑炊を見て聞く。
「ジャパニーズリゾット」
「オーケェーイ」
説明がついて納得したようだ。やるな、日本の女。
八橋もとんこつラーメンもいまいちだったんだけど、
なべにはとても興味を抱いたようだ。
特にポン酢。
「これはなにでできてるの?」
「ソイソースとビネガーだね。」
「今度友達にも教えてみんなとやるわ!」
あと葛きりもめずらしいようだ。
「透明なヌードルだ!」
しかもそれをずるずるすする日本人の姿が
「バキュームクリーナーのようだ」と
食べるたびに笑う。そんなに面白いのか、というほどいちいち笑う。
そんなこんなでこの日が一番盛り上がった日だったと思う。
8月28日木曜
「今日は払込の日だな・・」なんて
旅も終わりに近づくと少し現実的になったりもする。
この日はバスーツアーに参加する。
バスツアーといってもクライストチャーチ市内だけなので一つ一つの移動は10分くらい。
パスもマイクロバス。80ドル(6400円)でトラム(チンチン電車)、ゴンドラ、南極センター、
動物園のチケットがこみこみというやつ。
ツアーの出発は町の中心からなので家からはタクシーで。
電話はあまり得意でないんだけどちゃんと呼べた。
でも最初にツアーバスとトラムと間違えた。
ので予定が少し狂った。
「ねぇ、これってさぁ線路の上走ってるからぐるぐるまわってるだけだよねぇ。
でも線路の上には動物園もゴンドラもないからぁ・・・・」
実はインフォメーションセンターのお姉さんに
「バスは何色ですか?」って聞いてその通りのやつに乗ったんだけどね。
要は英語の問題じゃなくてそれ以前の問題。
あとの二人は英語できないけどなんとかする。
おれ、英語できるし、アイデアはいいんだけどその通りに行動できない。
ある意味もちつもたれつ。
ゴンドラは普通。南極センターは個人的にペンギンにぞっこんだったので
おもしろかった。ニュージーって南国で暖かいっていうイメージがあるんだけど、
実はもっと南いっちゃうと南極になっちゃっうわけね。実際ニュージーにもペンギンがいたり
フィヨルドがあったりして結構感動。
でも感動しすぎてここでデジカメを置き忘れる。
Ahh,excuse me?It seems I've left my camera in this center・・・・
(すいません、カメラを置き忘れたみたいなんですが・・)
「ホント!どんな形の?」
「スクエアでシルバーカラーの・・」
「もしかしてこれぇ?」
なんかわかってたみたい・・・
What a relief!(あーよかった!)
英語のできない二人はできなくてもなんとかしてしまう。
英語の少しはできるほうは必要もないのに悶着を起こして
そのたびに新しい言葉を覚える。
「詩人とは、ひとよりよけいな経験の多いろくでなしである。」
皇太子ご夫婦も南極センターにいらしたみたいで入り口のところに
大きなパネルが展示されていた。
最後が動物園。
そんなに期待してなくていったらココが一番面白かった。
日本の動物園だと檻に閉じ込められてる動物見るだけだけどここは自然動物園という感じで
一応柵とかあるけどそんなにちゃんとしたやつじゃない。
しかもディズニーランドみたく一応テーマパーク風に原生林とか開拓期のニュージーという風に
パートわけされてるので飽きない。ワラビーとかあの首かしげてうごくカワウソみたいのもみれて、
超楽しかったです。
この動物園にはマウイ族のセンターも併設されていたけど時間がなかったのでいけなかった。
アニータによると夜一緒になってマウイ族の踊りに参加するやつがおもしろいらしい。
ところでこのツアーは(といっても幼稚園の送り迎えのバスみたいの)に客は自分たち3人だけで
しかも運転手のおばさんはところどころで自分たちを降ろしたあとはどこかで時間をつぶした後
時間になるともどってきてまた違う目的地へ向かうというスタイルでなんだかとってものんびり。
「わたしの孫がねぇ佐賀と山梨にいるの」なんていってた。とっても微妙なトコへ嫁を送り出したのね。
次の日の朝は早くに出て行かなきゃいけないので今夜がニュージーでの最後の夜。
昨晩のジャパニーズナイトに引き続いて今宵はニュージーナイト。
アニータが料理作ってくれた。5日間だったけど充実してたなぁなんて。
「ジェイのこと。」
料理も洗濯物干すのもアイロンも、という感じで
家事はほとんどジェイがやってた。
ちょっと前までエアーフォースで働いてたみたいだけど
ここでアニータと暮らすために転職した。
南極センターへ行ったよ、といったら
エアーフォースで働いてたころあそこで仕事したことあるぞ。
と言っていた。やっぱエアーフォースで働いてるころのことを話すときのジェイは
生き生きしている。同い年だけど仕事を取るか、家庭を取るかみたいな
ジレンマはなんとなく共感できて。でもあいつアニータにはメロメロだしな。
「アニータのこと。」
アニータはほんと頭のいい人。
テコンドーの黒帯持ってて、高校もアジア人の多くいる環境で過ごしたから
普通に比べると日本人にも抵抗がないのかもしれない。
ただニュージーのアジア人は高い車乗り付けたりして
どちらかというとよい印象をもたれているわけではないらしい。
ジェイとの馴れ初めはお互いに仕事仲間と飲んでるときに
アニータのほうから「一緒におどりましょ。」って誘ったらしいけど
いまやジェイは完全にアニータの支配下。
でもアニータはジェイのばかさ加減をよく知ってて扱いがうまいから
ほんとナイスカップルって感じ。
「サルに徹する。」
海外に行くときは「サルに徹する。」
なにがそんなに面白いんだろう?と思うくらいに
あーっひゃひゃあーひゃひゃ!ゆぅそぅふぁにぃぃ!
なんて笑ってるんだけど、変に受けなんて狙わないで思うがまま
やると海外ではとっても受ける。
要するにサルが「反省!」ってやったり、お酒飲んだりしたら面白いでしょ。
あれとおんなじ感覚があるんだと思う。
「ちょっとお酒のませてみよう。あ、のんだ!酔っ払ってるみたいだなぁ・・・
ア、踊りだしたぞ!やっぱ酔っ払うんだ。」みたいな。
サルの惑星とかグレムリンとかが日本人がモデルっつって怒るより、
「日本人に12時過ぎてから水やると大変なことになるよ。」って教えてくるほうが楽しいと思うんだけど。
8月29日
二人が仕事に出かける前にまだ暗い空の中をタクシーに乗って空港へと向かう。
別れのときはいつでもあっけない。
部屋のフォトフレームのところに3人分のお礼の手紙を残してきた。
クライストチャーチから1時間程度でオークランド空港へ行き
そこから成田へ。クライストチャーチは南島、オークランドは北島にあるのだが、
南半球だと「北」の方が暖かいというのを体感する。当然と言えば当然ではあるのだけれど。
名古屋からの二人は「ちげのうちはディズニーに近い」というのをよく覚えていて
どうせ成田いかなきゃイカンならちげんちに泊まってディズニーいくっていう心づもり。
じぶん飛行機の中とか寝れないタイプなんだけど、ふたり乗り物乗るといつでも乗った瞬間から
催眠にかかったかのように寝てる。
8月30日
この日は英会話があったのでディズニーに行くのは日曜である翌日にしてもらう。
二人はまだまだ休みが続くが一応月曜から仕事だし。
つうことで二人には「靖国」にいってもらうことにする。
「どこがいいかなぁ」なんて話してるときにお金はないから新宿とか渋谷は別にいいって言ってたんで
なら「靖国へ行け。」と。別に日本人なら、というわけじゃなくて皇居の周りっていうのは
国会議事堂やら東京駅やら武道館やら案外いい散歩コースなわけで。
それに土曜日は人も少なくてラクだしね。
夕方、英会話が終わって神保町で二人と待ち合わせ。
「いもや」でてんぷら食べながら
「どうだった?」なんて聞くと「ドおもしれかった。」そうだ。
「武道館でウィンズのコンサートやってたで。」とか守衛のおっさんに「裁判所ってどこですか」とか
きいて一日中見て回って意外にも面白かったらしい。
ほらな。新宿とか渋谷は九州とか東北から出てきた田舎もんがいってカモられるとこなんだよ。
なんつったって千代田区1−1だからな。なんちて。
8月31日
前日はあのあと3時間くらいキャラオケやってしかも
「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」のノリで「3キロ走ダッシュ」みたくやっちゃったんで
さすがに疲れて「ディズニー午後からにしよう」って。
そう思ってると日曜なんでかずお(父)が「あの子達何か食べないの」なんて
言ってる。(あ〜、やるぞ、やるぞ)ってこっちじゃ内心思ってる。
基本的に「理論化された一之江」である父は客人のもてなし方なんてわからなくて
100パーセント善意のもてなしをするだけなので、かつてはそれを
(みっともないなぁ)なんて思っていたが最近では
「やるからやるから。」ってもうアトラクションとして来る人には言っておく。
なんで、かずおには「食べるんじゃない?」なんてとぼけとく。
買い物とかね、普段しないからしてみたいんでしょ。
で、帰ってきたらお客のいる前で
「なんで冷凍食品なんて買ってくるの?冷蔵庫がたくさんでどこに入れるの!
こんなの出したらあたしが料理してないみたいに思われるじゃないの!あ〜やだ!
頭おかしくなりそう!もうお願いだから買ってこないで!・・・あら、ごめんなさいね。
人が50円でも切り詰めようと思ってるのにこんなにたくさん冷凍食品なんて買ってきて・・・」
「じゃあ、おれが食べるからいいよ」
「そういうことじゃないでしょ!」
「食べさしてやろうとおもって買ってきたんじゃないか。」
「そりゃ気持ちはわかるけどさぁ。」なんてやってる。
客人二人愛想笑いのみ。
自分、薄ら笑い(なっなっ?なんて二人に目で合図送りながら。)。
「しげ、冷蔵庫にアプリコットあっただろう、あれ出してやれば。」
「あれっ、このフォークじゃとれないな、しげちいさいフォークとって。」
「あ、そのハムはねこのこしょうをかけて食べるとおいしいんだよ。
やってごらんなさい。」
「からいの苦手なんだってさ。」
「じゃ、試しにこれくらい・・・からいの苦手な人でもたべてみるとねゼンゼン辛くないから。」
「もうお父さんはしきんなくていいの、自由に食べたいんだから、ねぇ?」
客人二人愛想笑いのみ。自分、しらばっくれて薄ら笑いのみ。
「おかわりいる?」
「・・・あ、いいです。」
って言ってるのに、お替り盛り付けるマム。
「’ディズニーランド’どうだった?」
「??」
「ニュージーランドでしょ。」
「ヤダ!あたしもぼけちゃった!」
こんな「ユダヤ人家族の食卓」みたいな食事を終えて
どこでも寝れる二人もこんときばかりは
食べなさい食べなさい、っていわれて
かずおに悪いと思って満腹になるまで食べたらしい。
「おれがこんな風なのなんでかわかったでしょ?」
「うん。ちげがまともにみえた。」
夏休み最後の日曜日にしかも午後からディズニーに行くなんて
自分の感覚だと基地外沙汰(むちゃくちゃ混んでると言う予想)なのだが、
まぁどうにでもなれ、って車の中じゃあMDかけてまたみんなで大騒ぎ。
夏休み最後だから、とかなんとかいちいち理由つけてやってることは毎日同じ。
でも混んでた割には15分くらいで着いちゃって、
しかもディズニーシーっていうのは入場制限してるからいつ行っても
むちゃくちゃ混んでるってことはないのね。
その上幾つかは待たないで乗れるようなファーストチケット出してもらえてたり。
ディズニーの難点をうまく克服してると思った。
たしか3時だかすぎるとそこからは入場料安くなるし。
6個か7個くらい乗れた。夜景もきれいだし、
朝から子供連れてく、というよりのんびりデートなんていうのにはいいとおもった。
二人はキャっきゃ言っていって楽しんでてまぁこっちのほうが「ディズニーに連れてきてもらった」
って感じだったけど。
「サマーイズオーヴァー」
遊び疲れで9月の1週目はずっと変なせきしてた。
やっと落ち着いたかと思ったころには出張だ、異動だなんて、9月の終わりから10月にかけては
毎日飲むような生活。こんな風にあっという間に1年なんてすぎちゃうんだなぁ。