| 第1話らしきもの | |
| よーこ:「なになにさんってかっこいいですよね!」 おとこ:「そうかなぁー、ははは。」 よーこ:「(ばかじゃなーい)あはは。」 |
| 「“せたがやよーこ"と“きゅーしゅーだんじ"の物語第2話」 | |
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前回のおとこ、は九州出身の東大生ということとなりました。かってに。
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| “せたがやよーこ第3話-クリスマスの赤と還暦の赤は似ている" | |
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きゅーしゅーから出てきて、ゆくゆくは と言いつつ続きませんでした。 |
| 《せたがやよーこ第4話−よーこ、とりあえずお見合いしてみる。》 | |
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せたがやのサテンにて。 よーこ:「・・・・というわけでなんかお見合いすることになっちゃったんだけどさ。」 女友達:「え、すればいいじゃん。」 よーこ:「だってこの年で結婚なんてさ。それにお互い好きじゃないと結婚なんて。」 女友達:「なにいってんの、あんた。今くらいから準備して やっと人並みに結婚出来るんじゃないの。」 よーこ:「親にもおんなじ事言われた。」 女友達:「そうそう、結婚と恋愛は違うの。」 “・・・・というわけで”のうち訳を明かすと よーこの劇を見て よーこに入れ込んだいなかのぼんが、パパに頼んでよーことのお見合いをセッティング してもらったのでした。 最初はしぶしぶだったよーこ。 成人式以来袖を通す着物を着付けしてもらったころはまだ 「きっちぃなー」とかブーたれてましたが、 美容院での髪のセットとメークをすませるころにはもうごきげん。 鏡に映る自分の姿にうっとりです。 「やっぱりあたしってば着物似あうじゃん。時代劇もいけるなぁ。」 さすが女優は考えることが違います。 もう気分は“よーこ小町”といったところでしょうか。 場所は移って高級日本旅館、“有斐閣”の一室。 お見合い相手:「荒井注商事の伊集院貴彦です。 (すかさず名刺渡す。)」 よーこの母 :「あらぁ、すごいわぁ。でどちらでお学びになったの?」 伊集院貴彦 :「慶応の経済です。」 この伊集院貴彦、履歴書を名刺に刷り込んで歩きたいような男です。 きいてないのにちゃんと“経済学部”とまで教えてくれます。 貴彦 :「よーこさんは福祉について勉強なさっているんですね。」 よーこ:「(それよりあたしの劇の演技はどうだったのよ!) ええ。 わたくし弱い人(あんたみたいなね。)をみると ほおって置けないたちですの(いろいろな意味でね。)。」 貴彦 :「優しいんですね。」 よーこ:「(¨“優しい”にもいろいろあるけどね。) そんなことありませんわ。 あ、そうそう今日は伊集院さんのために クッキーを焼いてみたんですけれども、 お口に合うかしら?」 たしかによーこはクッキーを焼くのは好きですが、もっというと “クッキーを焼いてるよーこ”の方がもっと好きです。 正直言って、あげたクッキーは食べようと食べまいと 余り知ったことではないよーこでしたが、 そんな自分を自分で分かってるよーこは 「あたしってなんて自分に正直でいい奴なんだろう!」と 一段と自分にほれ込むのでした。 と、ここまで一応お見合いらしい体をなしていたものの よーこのなにげない一言が空気を一変させます。 よーこ :「そういえばあたし幼稚舎にいった友達がいるんですけどー!知ってるかなー!」 伊集院貴彦 :「(・・・・ギク!)え、まあ、で、でもたくさん人がいますから・・」 ここが伊集院貴彦の泣き所。 別に立教小学校を出てるからと言ってもピンときませんが 商学部と経済学部で異様に気にする一万円札のおしえごたち。 幼稚舎からかそうでないかが意味をもちます。 貴彦のようにちゅうとはんぱなぼんは大学に入ったとたんに 六本木で遊びまくらなければならない(本人達がそう思ってるだけだけど)のでした。 “幼稚舎”という言葉に過剰反応してしまった貴彦。 かってに「今まですべて見透かされていたんだ(何を?)」、と思い込んでしまい そのあとはしどろもどろ。いたたまれなくなった貴彦は一緒に取るはずだった 昼食も取らずに帰ってしまいました。 残されたよーこ。 ぽつんと独りぼっち。 ・・・かと思ったら「女優は体力。体力。」とか独り言を言いながら 貴彦の分まで食べてるエネルギッシュなよーこなのでした。 よーこ:「お見合いもたまにはいいか。」 またひとつ “お見合いしてるよーこ”をよーこは好きになるのでした。 |
| 《せたがやよーこ第5話−しゅーしょくしたよーこ》 | |
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課長:「よーこちゃん、今日も美人だねぇ、ぐひひ。」 よーこ:「あらぁ、課長ったらぁ。もう。なに当たり前のこといってるんですか。 そんな課長も頭の“テカリ”がせくしぃですわよん。」 課長:「“絶倫の証し”っテカ。(てかてか)」 よーこ:「やだ!課長!嫁入り前の娘にそんなこというなんてルール違反ですよ!」 課長:「よーこちゃんとならルール違反してみたい。げひひ・・・」 こんな典型的なやりとりは最近あまりみられなくなりましたが、 よーこの場合、実はこんなやりとりが嫌いというわけではないのです。 そんなよーこがいすに座ってほおづえをつきながら窓の外に写る青空を眺めています。 よーこだって悩むことだってあります。 でもちょっと人と悩み方が違います。 よーこが一番理解出来ないのが “謙遜する”とか“謙虚な態度”というやつです。 本当は自分が美人だと思ってるのに 「私みたいに・・・」とやったり言ったりするのをみているとイライラしてくるのです 。 さて窓の外を見ていたよーこはというと・・・・ 「“アンニュイ”なあたしっていうのもなかなか絵になるわね・・・」 よーこは自分の欠点一つについて悩んでいると2つかそれ以上 “よーこのいいとこ”をみつけてしまいます。 「あたしってばこんなにつまんねー仕事我慢してやれるようになったなんて “忍耐力”まで身につけちゃったわ!やりぃ! 神様、いくらよーこがかわいいからって わたくしばかり有利に扱ってくれなくてよくってよ。おーっほっほ!」 やっぱりよーこは天才です。 |
| 《せたがやよーこ最終話 せたがやよーこ、せたがや“の”よーこになる》 | |
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201X年 よーこ:「ほらほらしっかり腰入れてー!!ちょっとあんた!そうお前だよ! また女のケツばっか追いかけてたんだねぇ? おんなじ事を何回もいわせんじゃないよ! だからあんたのは腰高ですぐ負けるんだよ! うだうだやってると、本当にただの“腰抜け”になるんだからね! このあほんだら!」 よーこの罵声を浴びせられた男 :「ごっつぁんです。」 時は流れに流れてここは東京の下町両国。 「せたがやって20年後には下町になっちゃうの?」とそんなはずはありません。 相撲で有名な両国国技館のある下町両国です。 そう、実はよーこ、元大関力士の“巨晃鵬”の妻として南砂部屋の女将(おかみ) をしているのでした。 実はああみえてよーこ、恋愛に関しては意外と真正面からのどすこいずもうには弱く、 「どすこい!どすこい!」で寄り切られてしまい、当時前頭だった“巨晃鵬”と結婚。 この巨晃鵬は大型力士として期待はされていたものの、精神的な面で少々難があり 土俵上では実力を出し切れずいまいち伸び悩んでいました。 しかしよーこに毎晩毎晩、精神的な意味での“強烈なツッパリ”を受けているうちに 土俵上でも「よーこのツッパリに比べれば屁でも無い」となり、 精神的なもろさも解消。 本来期待されていたとおりの実力をいかんなく発揮し、 巨晃鵬は大関にまでのし上がったのでした。 その後引退し親方として南砂部屋の親方となり よーこもおかみになった、というわけなのです。 よーこ:「ゆきぞぅ、あんたがマワシしめて戦った方が強いんじゃないの? “どすこい”って感じ、醸し出してるし。」 ゆきぞぅ:「よーこさん、やめて下さいよぅ〜。」 よーこの妹分のゆきぞぅには だんなもいますがいまいちだんなの舵をとりきれず、 「実家に帰る」と称してよーこの相撲部屋の手伝いをしながら だんな操縦法を伝授されているのでした。 そこへだれかがやってきました。 まぉ:「ハァハァ・・ちょっと重いわ、この荷物。よーこ!来たわよ!てぇ貸して!」 よーこ:「あらあら相変わらずのご登場だわ。今行くわよ!」 ひさかたぶりに友人のまぉがやってきたのでした。 まぉ:「ほら洋輔丸!よーこおばちゃんにちゃんとあいさつしなさい。」 洋輔丸:「ぶりぶり!くそばひっかけちゃるねん。」 九州“便”と関西“便”の混じったへんな言葉を使う“クソ”ガキ。 それがまぉのこども、“洋輔丸”です。 よーこ:「どう?だんなは。」 まぉ:「いまも帰ってくるなりきつかー!ねん、きつかー!ねん。て」 よーこ:「なによ、その“ねん”ていうのは。 昔“きつかー”って言ってたのは覚えてるけど。」 まぉ:「関西に転勤になってからそうなのよ・・・・」 よーこ:「アラアラ、みぉちゃんかわいいね〜。」 まぉの小脇に挟まれた女の子の方によーこの目が行きました。 よーこ:「ほっぺたがこんなにまんまるで〜。よーこおばちゃんの子供になるか〜?」 まぉ:「ちょっとやめてよ、よーこ。いまあんた本気で言ったでしょ。」 よーこ:「ちょっとね。」 相変わらずの二人です。 よーこ:「でも女の子ってやっぱかわいいな〜。それにひきかえうちのぼーずどもときたら・・・・・」 そうです。実はよーこ、少子化のこの時代に4人も子供を育てています。 しかも全員「オス」・・・・ 実は3人目の時点で一度は女の子を産むという夢をあきらめましたが 「これが最後!」と4人目に挑戦したのでした。 ですから 産婦人科で胎内を映し出す超音波画像が小さな2つの丸い影を映し出したとき よーこは正直なところ脱力しました。 「あぁ、これがあたしの運命なのね・・・・」 そんなわけで女の子供をみるときのよーこは 鬼子母神のような雰囲気をつぃつぃかもしだしてしまうのです。 ちなみにこの4番目の男の子名前を「玲(れい)くん」といいます。 “せたがやれーこ”を産んで自分の培った能力や技術を受け継がせるのが よーこの夢だったのですが男なので“子”を取って“玲”・・・ こういう難儀な子供が年間9500人程は産まれています。 「みんな平等にかわいいあたしの子よ!」 多くの子供をもつ親は子供にこういいますが、 その裏には子供たちの知り得ぬ 深い深い「事情」というものがあるのです。 「ビシ!!ッバシ!!」 よーこ:「ほら、みて無いと思って、てぇぬいたら承知しないからね! お前、犬の散歩いっといで!ちゃんこの仕込みも忘れずにね!」 地元商店街・地元町内会もよーこが来てから盛り上がりをみせ、 活気のある町になりました。 「やっぱり“みんなのよーこ”であり続けろってことなのね」 そこまでは誰も言ってはいないのですが 女の子を持つという夢は叶わなかった 以外ではそれなりに満足で幸福な毎日です。 「こんなひとときがずっと続けば良いのに・・・・」 そんなふうにふと思うよーこなのでした。 完 |
予 告 編 !
“そして”せたがやよーこ
“それからの”せたがやよーこ
“やっぱり”せたがやよーこ
“続”せたがやよーこ
“新”せたがやよーこ
“最後の”せたがやよーこ
“それでも”せたがやよーこ
せたがやよーこU
せたがやよーこ外伝 ・・・・・・・・