東欧旅行から帰ってきて2ヶ月。この次ヨーロッパに行けるのはいつだろう?と遠く思いを
はせていたら、思いがけず9月下旬にイタリアに行くことと相成った。姉が会社を辞めることに
なり、ずっと働いてきた自分へのご褒美にイタリアへ行きたいのだと言う。旅行に行けそうな
お友達は、4月にお母様とイタリアに行ったばかり。う〜ん。ここは夫の慈悲にすがってみる
ことに。
以前、独身だった頃に、姉と2度ほど個人旅行でフランスとイギリスを廻ったことがあったの
だが・・あれは大変だった。若くて無謀だったから出来たとした言いようがない。イタリアには
若かりし頃、卒業旅行などで行ったことはあるけれど、ここはやっぱりツアーにした方が無難
ではと思い至る。ダヴィンチ・コードの映画も観たし、やっぱり「最後の晩餐」ははずせない。
バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂は修復が終わっているからそれも見たい。最近イタ
リアでは美術館の混雑がすごいと聞く。バチカン美術館、ウフィチ美術館の2時間3時間待ち
は当たり前。「最後の晩餐」に至っては、完全予約制。行ったことはあるのだから、出来るだけ
フリーの時間は欲しいのだけれど、確実に絵を見たいと思ったら、団体予約を入れてくれる
ツアーでなければ難しい。10日間くらいまでのツアーで、美術館の見学がパンフレットに明記
されていて、なるべく食事が付いてないツアー?なかなか難しい。
ようやく見つけたのが、某日系航空会社関連の旅行会社のツアー。その名も「よくばりイタリア
夢紀行9日間、10日間」。その旅行会社のパックツアーのセカンドラインなので、お値段は比較的
手頃。航空会社は決まっていてマイルもたまるし、バチカン美術館、ウフィチ美術館、最後の晩餐
は確実に予定に入っている。気になる食事に中華や日本食はなし。朝食8回、昼食5回、夕食
3回は、ツアーとしては少ない方と言える。フィレンチェとベニスではAグレードのホテルが確約。
10月になるとイタリアではオペラも始まるが、雨も多くなるとガイドブックに書いてあったので、
音楽会より日差しを取ることにし、9月23日出発とした。
そして1週間前に旅行日程表が届く。行きか帰りのどちらかは直行便だといいな・・などと淡い
期待も持っていたのだが、とんでもない。帰りのアムステルダム経由はいいとして、行きは最も
怖れていたロンドン、ヒースロー経由になってしまった。テロに対する保安強化として、ヒースロー
空港では、液体は一切、ジェル、クリーム、ペースト状の物も持ち込みが禁止されている。通常
はハンドバック以外に手荷物が認められているが、厳密にかばんは一つだけ。サイズにも制限
がある。コンタクトの保存液や洗浄液も認められないし、歯磨き粉、ファンデーション、口紅などの
化粧品もだめ。成田空港の免税店で買った化粧品も認められない。姉は「成田で化粧水を買おう
と思っていたのに・・」。私は「コンタクトの保存液どうしよう・・」。急遽、使い捨てコンタクトレンズを
購入し、装用の練習をし始める。旅行の準備って、もっと楽しいはずじゃ・・?
それから毎日、英国大使館、航空会社、ヒースロー空港のウェブサイトをチェックして、準備を
整えていたところ、前日22日になって突然更新されている?更に厳しくなったのか?と思いきや、
若干緩くなったらしい。持ち込みのサイズが一回り大きくなり、口紅などはOKになった。お陰で
手荷物用バッグを急に変えることになり、前日はばたばた。当日の朝も、練習していた使い捨て
コンタクトレンズを装用出来なくて、焦る、焦る。
姉と一緒に成田に着いて、団体用カウンターでチェックイン。「現在ヒースロー空港ではこの
ような手荷物の制限があり・・」「あっすいません。それは一昨日までのものですね。昨日、更新
されて若干内容が変わっていますよ。」お若いカウンターのお嬢さんはたじたじ。私達姉妹は
口うるさい小姑のようである。ツアーは全部で10人と聞いていたのだが・・今日出発するのは、
添乗員さんと私達2人だけらしい。10日間にした私達には最初から添乗員が同行するが、
一日遅れで到着する9日間の人達は、ローマ空港で係員が出迎える。ってことは・・案の定
成田から直行便らしい。いいなぁ。ヒースローには無事到着。添乗員さんと3人でターミナル
移動。いよいよセキュリティ検査。アメリカでは当たり前だった靴も脱がないし、開封検査も
してないし、思ったより緩い感じ。ローマ行きの出発までには暫く間がある。お酒が強くて
お酒好きな姉と、お酒は弱いのに味にうるさい妹は、ロンドンまでの機内でワインが不味いと
文句言いっぱなし。席の近くには年少のお子様姉妹がいて、ほとんどずっと泣きっぱなしだった
ため、あまり眠ることが出来なかった。なので、ヒースローで気分を変えようと、ちょっと高級そう
なシーフードバーの席に座る。まずビール、あぁやっと一息ついた。そしてサーモンとシーフード
サラダを頼み、姉は白ワインも頼む。一口もらって飲む。シャルドネ、美味しい。徐々に気分が
よくなってきた。
ローマ行きの飛行機は若干遅れて出発したものの、予定通り23日の23時30分ローマ到着。
スーツケースが出てきたら、既に午前0時を回っていた。ここからバスで市内までは40分。
渋滞はないし、ライトアップされたカラカラ浴場などは幻想的で美しかったけれど・・早くホテル
で寝たいよぉ。ホテルでチェックインして部屋に入ったらほとんど午前1時。このスケジュール
はちょっと無理があるんじゃ・・シャワーを浴びる気力もなくベッドに倒れる。一日目終了。続く。