欲しいから盗った

むかついたから傷つけた

ためらったけれど 誰も見ていないし

君は鈍感だし 大丈夫だと思った

一度やれば簡単なもので

一度やれば麻痺するもので

何回かそうした

何回もそうした

 

いつだったろうか

どうしてだったろうか

あの異様に晴れた日だったろうか

君が初めて泣いたからだったろうか

盗んだものと一緒に背負わされていたものに

殺した君と一緒に無くしていたものに

愚かな私は

 

 

はじめて気がついてしまった

 

 

 

震えた

後悔した

欲望は満たされなかった

すっきりなんてもしなかった

償いきれるのか

直せはしないのか

結局

 

 

覚悟なんてなかったんだ

 

 

どうしようか

どうしたらいいんだろうか

考えた

けれど

よくわからないまま

とりあえず眠った

 

 

どうしようか

どうしたら許されるんだろうか

許されないことなんだろうか

そうなんだろうなと

予想はしながら

立ち上がる

何もなかったように笑った

忘れるために

まだだめになりたくなかったから

知らないふりを続けた

 

もう澄んだ目では笑えない

汚れにまみれた道を

 

あの日から進んでいた