東京への旅立ち
今日は、すばらしく天気がいい。
僕は、今、東京に行くところ、写真専門学校に入学することになった。
きっかけは、高校の時、両親に買ってもらったカメラで、ある撮影会で最優秀賞に選ばれ・・・・
僕には、素質があると思いこみ、その気に成ってしまった。
父も母もすこし悲しそうだけど、東京という都会に憧れもあったし、
初めて親から離れて暮らす、誰からも束縛されない自由なようなものを求める。
そして、写真を勉強するはりきりがあったのか胸が弾む電車の中だった。
電車の外は、民家や田畑、空や雲、海や川、ビルや車、すべてが写真の素材のように、
さまざまな形で目の前を通り過ぎて行く。
だから、外を見ていることで退屈さは感じなかった。
東京に着いたのは早朝だった。
車内がざわざわ、眠っていた東京に真赤な朝日が差し込めていた。
こんなにも静か、これが東京、これが東京、東京の電車に慣れていなかったが、
迷いながらも中央線の電車に乗った。
御茶ノ水で今度は、総武線の電車に乗った。
福山を出るときいいろいろ教えてもらっていたので、何の不安もなく飛び乗った。
朝が早かったので、椅子には、
新聞を見ているおじさん。
大きな荷物を持っているおばさん。
そんな人達が乗っていた。
僕は、椅子に座ることなく外の東京の風景を満喫していた。
つぎは小岩つぎは小岩と車掌の声・・・・・
いよいよ僕の部屋と対面そんな事を考えながら歩く、足がどんどん前に進む。
未来の為に。
ア見えた、屋根が青のブルーハウス(アパート名)二階建のこじんまりしたアパートだ。
早速部屋に入る、四畳半で小さい台所とトイレが付いている。
一人で暮らすには、十分過ぎる。
部屋には、母が買ってくれたふとんが部屋の真中に座っている。
その上には、はだか電球、窓からはほんのりと優しい光が入る。
そんな時、福山の父や母はやっと仕事が終わっているころ、皆元気で仕事やっているだろうか?
まだ一日も経っていないのにホームシックに成ったようだ。
よし部屋の整理して、たらない物でも買いにでも行くか。
この小岩あたりは、さほど大きなビルも無く福山の街と変わりない。
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