HIROKOへの想い
どれ位経っただろう、数日が過ぎ僕の部屋には一つ一つ物がそろってきた。
今では、食事も出来るように成った。出来ると言っても、ラーメンかカレーか野菜炒め位で、
後は、外食か、パンと牛乳、丁度アパートの斜向いに、パンなどを売っている店が有りそこによく買いに行った。
ずっと昔から住んで居るように、日増しに自分の部屋に愛着を持ち、一番落ち着ける部屋に成った。
学校がもうすぐ始まる、学校へ行くのが楽しみだ。
心の準備も終わり、僕の為に明日が来るようだ。
一日一日が早い、今日も、カメラを持つて町へ出た。
見る物すべてが違った、特に女の子は魅力的だ。
ザワザワした感じを好み行く所は決って、銀座、新宿、渋谷、原宿へと足が向く、
しかし、町へ出かけると決って一人歩きのつまんなさ、
皆、カップルで肩を組んで歩いている。
そんな時、福山のHIROKOに、手紙を書こうと思う。
今頃、HIROKOはどうしているだろう・・・・・
高校の時、友達の中学卒業アルバムを見て、この子可愛いと人目惚れしてしまい。
友達を拝み倒して紹介して貰ったHIROKO、
学校は違ったが、電車通学で彼女が帰って来る姿を見ているだけでよかった。
映画にも二人でよく行ったものだ。
喫茶店で待ち合わせてコーヒーを飲みただそれだけで良かった。
東京へ行ってもずっと文通しょうと約束して別れた日のことが浮かんでくる。
彼女も本当に、別れるのが辛かったのか、目には光る物さえ見えた。
心のどこかで一人前に成ったら彼女と一緒に成ろうと思っていた。
このまま一緒に東京に行こうと言いたかったが、それも出来ない。
彼女の親とか色んな事考えると、とても言えない。
今でも、一番心に残って居る事は、HIROKOと夜行列車に乗ってスキーに行った事だ。
僕は、首元に彼女が編んでくれた真黒のマフラーをして、駅で待っているとHIROKOがやって来た。
電車は、たしか11時頃出発し、四、五時間位かけゆっくりと進む、この時間がこのまま止ればと思う。
まだ暗い朝方電車は着く、そこは、別世界のように、山も、樹木も、家も、雪をかぶり、
ただ二人の足跡が、果てしなく続く。
そんな真っ白の中の二人、HIROKOも子供に返り、楽しそうに微笑む。
僕も、無邪気に雪の中でHIROKOと遊んだ。そんな思い出を一人アパートで思いふける。
しかし、
今は、写真の勉強をしてプロカメラマンに成ることだ。
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