MISUEとMATIKO
NORIKOとの恋は終わったが、また新しい愛が生まれる。
クラスのMISUEとMATIKO
MISUEは山梨のぶどう畑の子で今は津田沼に下宿して通っている関係で電車でよく会っていた。
MATIKOは渋谷に住む都会子、二人ともオレの好みだった。
MISUEとMATIKOはすでに女同士ですぐに友達に成ったらしい。
MISUEの方には、気楽に話しかけられたが、
MATIKOの方には、可愛過ぎてあまり話が出来なかった。
そんな時、MISUEとほかの女友達とオレの友達の4人で鎌倉に写真を撮りに行く話になった。
レンタカーを借り、初めての東京の道を走った、女の子達が弁当を造り、楽しい時を過ごした。
そんな事があって、MISUEと親しく成り、
講義の時も、オレの隣にはMISUEその隣にはMATIKOそんな仲間に成って行った。
毎日学校へ行きMISUEやMATIKOと会い一緒に現像したり、撮影したり、・・・・・
仲間は、すばらしい。
やがて夏休みに成り、MISUEやMATIKOはどのように過ごしたのか知らないが、
オレは福山に帰る事にした。
久しぶりの福山、駅を降りても何か活気が無い、東京と言う大都会に住んでいたせいか、
特に感じた。
早速HIROKOに電話した。
はずむ胸を抑えながら待つ、どんなに変わっているだろうか。
HIROKOだ、喫茶店で待つオレの所へHIROKOがやって来た。
少し大人っぽくなったような気がする。
東京、学校、写真、友達、色んなことを話した。
でも何か違っていた、東京で出会った、NORIKOやMISUEやMATIKOのように、
共通する価値観が無く成っていた。
その途端冷たい風が二人を襲う。
HIROKOは平凡な家庭で主人のために食事を作ったり、子供を育てたり、普通の生活を求めてる。
オレは違って、毎日何か新しい事に出会うような人生を夢見ていた。
そんな事を考えると早く東京に帰りたい。
福山ではゆっくりは出来るが何か刺激がない。
そんな時車を買った。
フェアレディZ真っ黒の車体は輝く、ハンドルを握ると、HIROKOの事は忘れてしまうようだ。
今は、Zに乗って色んな所へ写真を撮りに行きたい。
まだ夏休みは一ヶ月位有る。
Zに乗って福山を後にする、こんな贅沢な物を買ってくれた父や母に感謝して。
途中、伊豆半島により写真を撮った。
夜、車の中、一人真っ暗中、横に成っていると思う、HIROKOやMISUEやMATIKOの事を、
伊豆から近いせいもあった為、MISUEの生まれた山梨へ行って見ようと思った途端、
Zはもう山梨の方に走っていた。
ZはMISUEの町を知っているかのように走った。
途中、富士山が朝靄の中、赤黒く浮かび上がる、
そんな富士山を撮影しながらMISUEの町に、やって来た。
MISUEの住所も連絡先も知らないので、会えるはずの無い山梨へ。
でもそれだけで満足だった。
MISUEが子供の頃育った町を見ただけで。
東京に着いた時運転の疲れで何もしたくない。
良い写真も撮れなかった。
やっぱりオレには、貧乏旅行が合っているのだろうか。
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