この物語はフィクションです。

年下の男



第一章 出会い



あれは、そう真美33歳・研介22歳の7月の出来事だった。

真美の小・中学校時代からの同級生で友人の直子は、生命保険のセールスレディーをしている。

そんな直子は、マジメ一辺倒の真美に勧めた。

「ねえ、真美もそろそろ遊んだっていいんじゃない?」

研介は直子が貢いでいる年下の彼で、研介には19歳の女子大生という本命の彼女がいることも、

直子は知っていた。

真美も直子に聞いていたので、そのことは知っていた。

直子に誘われ、真美は男と遊びたい!と思ったわけではないが、社会見学のつもりで

行ってみようと思い、研介・正義・直子・真美の4人は居酒屋で会うことになった。

直子に迎えに来てもらい、チェーン店のある居酒屋へ着いた。

彼らはもう既に来ていて、先に飲み食いしていた。

「はじめまして」とありきたりの挨拶をし、この子が直子の行ってた子かぁ・確かにカッコいいけど。

としか初めは思わなかった。

研介の横に直子が座り、正義のとなりに真美が座り、研介と真美は斜め向かいになった。

研介は決して直子のことを好きなわけではなかった。

都合のいいときだけ居候して利用されているだけ、ということは、直子も百も承知だった。

その頃の真美は、心に穴が開いていた。

自分でもハッキリそうと分かる、ギザギザした穴だった。

この穴に合うものを無意識の内に探していた。

直子が研介と出会った頃もそうだった。

1度目の夫との間には子供ができず、セックスレスの日々に悩み、

ある晩、目覚めてみると夫が隣で一人でしていたのを目撃してしまった。ショックだった。

夫の勝美はアルコールが飲めない。

そんな勝美をよそに、酒豪の妻・直子は勝美の友達ともよく盛り上がった。

飲める直子は、飲めない勝美がそのことでおもしろくない思いをしていることは

薄々感ずいてはいたものの、酔ったときのその場限りの楽しさが直子には必要だった。

勝美の親友の妻、弘子は勝美が好きだった。

つづく・・・