真美の小・中学校時代からの同級生で友人の直子は、生命保険のセールスレディーをしている。
そんな直子は、マジメ一辺倒の真美に勧めた。
「ねえ、真美もそろそろ遊んだっていいんじゃない?」
研介は直子が貢いでいる年下の彼で、研介には19歳の女子大生という本命の彼女がいることも、
直子は知っていた。
真美も直子に聞いていたので、そのことは知っていた。
直子に誘われ、真美は男と遊びたい!と思ったわけではないが、社会見学のつもりで
行ってみようと思い、研介・正義・直子・真美の4人は居酒屋で会うことになった。
直子に迎えに来てもらい、チェーン店のある居酒屋へ着いた。
彼らはもう既に来ていて、先に飲み食いしていた。
「はじめまして」とありきたりの挨拶をし、この子が直子の行ってた子かぁ・確かにカッコいいけど。
としか初めは思わなかった。
研介の横に直子が座り、正義のとなりに真美が座り、研介と真美は斜め向かいになった。
研介は決して直子のことを好きなわけではなかった。
都合のいいときだけ居候して利用されているだけ、ということは、直子も百も承知だった。
その頃の真美は、心に穴が開いていた。
自分でもハッキリそうと分かる、ギザギザした穴だった。
この穴に合うものを無意識の内に探していた。
直子が研介と出会った頃もそうだった。
1度目の夫との間には子供ができず、セックスレスの日々に悩み、
ある晩、目覚めてみると夫が隣で一人でしていたのを目撃してしまった。ショックだった。
夫の勝美はアルコールが飲めない。
そんな勝美をよそに、酒豪の妻・直子は勝美の友達ともよく盛り上がった。
飲める直子は、飲めない勝美がそのことでおもしろくない思いをしていることは
薄々感ずいてはいたものの、酔ったときのその場限りの楽しさが直子には必要だった。
勝美の親友の妻、弘子は勝美が好きだった。
つづく・・・