
| ● 埼玉県 北葛飾郡 鷲宮町 ● 人口は三万五千人、のどかな田園風景が広がっています。 東武伊勢崎線「わしの宮」駅と東北線「東鷲宮」駅があり、都心まで1時間半で行けます。 東北自動車道久喜インターチェンジを降りてすぐ。大規模団地の建設や住宅地の造成によって、東京のベッドタウンとして発展して来ました。 30年前、ここは人口1万人足らずの農村でした。 関東最古の神社の一つ、鷲宮神社とお神楽が有名で、東口の商店街は現在も「門前町」の名残をとどめています。 30年前、最初に公団わし宮団地が出来て、そのあと東武わし宮駅西口に戸建て住宅が開発され、東口側の開発も進みました。 JR東鷲宮駅は、今から20年あまり前に開業しました。それまで、東北線は「久喜」の次が「栗橋」だったそうです。 このJR東鷲宮駅の開業と同時に桜田の大規模開発が開始されました。 戸建て住宅群と公団の分譲団地が次々と建設され、新しい道路も次々と造られました。 そして今、その北側に新たな住宅群が開発されつつあります。 つまり、もともとこの町に生まれ育った人よりも、よそから引っ越してきた人の方が多い町だとも言えます。 この町を自分たち家族の「新しいふるさと」として暮らしている人が沢山いるの です。 こういう土地柄なので、結婚して鷲宮に移り住み核家族で子育てをしている若いママが沢山います。 「あそぼう会」のメンバーもまた、そんな主婦たちです。 昼間は幼児と二人きり、土地には不案内だし実家は遠い。 町保健センターの主催する「母親学級」で知り合った人たち、近所の公園で知り合った人たち。 乳幼児を連れて安心して遊べる場を求める気持は一緒でした。 ● 児童館のニーズ ● ![]() 幼児の生活時間は、大体きまっています。 朝、ママの家事が終わるのを待って外遊びという子どもがほとんどだと思います。そして昼食を食べたらお昼寝。 大きなお家でおじいちゃんおばあちゃんと同居、なんていう場合を除き、近所の公園に行って同じくらいのこども達と遊ぶのが最大の楽しみという感じでしょうか。 梅雨時、降り込められてゴキゲンの悪い子どもに手を焼くママたちも多いでしょう。 11月も後半になると北関東名物「赤城おろし」が吹きはじめ、幼児の外遊びには厳しい気候がやってきます。 1日中ビデオを見せておくわけにもいかないし、朝から夕方までママがお相手するなんて、とてもとてもできません。 お友達同士、気軽に行き来できる相手がいればいいけれど、毎日毎日ではママたちが疲れてしまう。どんなに仲良しの気の合うママ友だちでも、やはり遠慮してしまいます。 2,3歳の、まだ聞き分けのない子どもを連れて行って遊ばせられる場所って、ダイエーの子ども広場しかないのかしら・・・・ 思いあぐねてやっと探し当てたのが、児童館でした。 「ここだ、これだーー!」 小さい子も遊んでいいと知った時のうれしさは忘れられません。 「町立鷲宮児童館」は設立以来、学童保育を中心に運営されて来ました。 午前10時に開館しているにもかかわらず、午前中の利用者はいつも10人足らず。ゼロという日も。 遊戯室・体育室・図書室があって、保育者の資格を持つ指導員が常駐しているのに、もったいないことだと私たちは考えました。 ![]() ママ友達やご近所さんにリサーチしてみたら、PR不足が第一の理由だということが分かりました。 児童館が乳幼児にも開かれた場所だということを知らない人がほとんどでした。場所さえ知らないという人が多いのには、驚かされたものです。 第二に、利用経験のある人たちは「いつ行っても誰も子どもがいないので寂しくてつまらない」という感想を持っていました。 第三に、何となく殺風景で小さい子にとっては面白くない場所だ、おもちゃが少ない、イベントがない等々の意見もありました。 確かに97年当時は、午前中はいつ行ってもほとんど誰もいませんでした。数人のママ友達と連れだって出かけると、貸し切り状態で遊べました。 それはそれで結構な「穴場」ではありましたが、せっかくこんな素晴らしい施設があるのに、もったいないことです。 気軽に誰でも遊びに来て新しい知り合い・仲間が作れるような「屋根付き公園」になればいいのに。 こどもが新しい友だちを作れたらいいのに・・・ そんな気持から、「じゃあ、私たちが児童館にママと子どもが来るように働きかけようよ」ということで、この活動が始まったのです。 ●利用者を増やすために● ![]() どうやれば児童館をアピールできるだろうか。 どうすれば幼児を連れたママたちがここに集まるようになるだろうか。 「何かイベントをやって、小さな子を連れたお母さんを呼ぼう! 一回でも遊びに来て楽しかったら、きっとリピーターになってくれるにちがいない! 遊びに来る親子が増えたら、きっと屋根付き公園になれる! ママが子どもを連れて行きたいと思う児童館、うちの子が楽しめる児童館になったら、きっと利用者は増える!」 というわけで、「あそぼう会」の活動がはじまったのでした。 私たちは、「いろいろ要求するだけの利用者」ではなく、自ら汗を流して職員の方々のお役に立ちながら、よりよい児童館の姿を求めて行きたいと考えています。 子どもが楽しめること。健全なあそびであること。成長の機会になるような場であること。安全であること。 児童館の規則や予算、職員の先生たちに迷惑をかけないこと。 役場福祉課のご理解、指導員の先生方のご協力、沢山のおかあさんたちのサポートのおかげで、ここまで活動が続けられました。 その1・おひなさま ![]() 久喜児童センター入り口に、2月の後半から「おひなさま」が飾られるようになりました。 いいなあ、おひなさま。 赤ちゃんがいたり住宅事情のせいで飾れないママ、男の子しかいないママにとって、7段かざりの「おひなさま」は、あこがれ。家で体験させてやれないなら、児童館で本物を見せてあげたいなあ。 そしたら、何と「古い7段かざりのおひなさま、寄付してあげる」というママが! やったーー(大喜び)。 児童館の先生たちも「本当に貰ってもいいの?」ととまどいつつ、喜んで下さいました。だけど、正しい飾り方が分からない・・・ そこで、毎年おうちに飾っている女の子のママが出動。さっさとみんなを指導して、入り口をはいってすぐのところにそれはステキな「本格的おひなさま・7段飾り」が完成したのでした。 その2・あつい日は、水あそび ![]() ある7月はじめの暑い暑い晴れ渡った日、一人のママが「児童館の庭で水あそびできないかなー」と言い出しました。 水に入るわけではなくて、外で水に触って遊ばせたいよね。このごろは公園の水道もそんな遊びには使えないし。 よし、じゃあ指導員の先生に聞いてみよう。 わーい、OKが貰えました! 玄関脇の掃除用の水道、そこから水を出させてもらいました。持参の空気でふくらませる子供用プールに10pくらいの深さまで水を入れ、プリンカップだの計量スプーンだのペットボトルだのを用意。 遊びに来たこども達は大喜びです。小さなお客様たち、直径1メートルの子どもプールの回りに押し合いへし合い。 そこで急遽、メンバーの一人が近所のスーパーに走りました。発泡スチロールの保冷箱(通称トロ箱)を何個かゆずってもらい、サブ・プール(?)として水を入れました。 発泡スチロールのトレーを小さく切ってうかべ、スプーンを使って「金魚すくい」。 ペットボトルとプリンカップでままごと。 あそんでいるうちに服が濡れちゃった子もいたけれど、なにしろ暑い夏の日。 カゼの心配もしなくていいし、とにかく楽しい一日でした。 その3・サンタさんは、福祉課職員 ![]() ミレニアムクリスマス会、とても盛大に行われました。 プランを作っている段階からどんどん盛り上がってしまい、収集がつかないほど。 リズムたいそう、運動遊び、お絵かきしてツリーに飾り付け、部屋を移動して手遊び、歌、ボードシアター。それだけでも盛りだくさんなのに、最後にはサンタクロースが登場することになりました。そうだ、気がつかなかった。これこそ「クリスマス会」ですよね。 何と、役場福祉課児童係の職員の方が自らアイディアを出して「自分がサンタになりましょう」と志願して下さったのです。 すごい、すごい!! サンタの衣装は町立保育園からお借りし、こどもたちに配るプレゼントは児童館が用意して下さいました。 50組もの親子の参加で盛り上がったイベント終了まぎわ、みんなで「あかはなのトナカイ」を歌い終わった頃、どこからともなく鈴の音が・・・ 司会者: あっ・・・みんな、何か聞こえる? 子ども: ??? 司会者: 鈴の音がするよーー 子ども: ホントだああーー ドアが開いて、大きな袋を担いだサンタさん登場!こどもたち、大興奮 司会者: サンタさんですよね? サンタ: (無言で大きくうなずく。このあと、終始サンタさんは無言。頷いたり首を横に振ったり、拍手をしたり。福祉課児童係の○○さん大熱演です) 司会者:(サンタさんから耳打ちされ、こどもたちに向かって翻訳) みんなにプレゼントを持ってきてくれたんですって!すごい!よかったねー、 みんな。 さあ、順序よく一列に並びましょう!できるかなー? こうしてサンタさんの前に並び、こどもたちは一人一人サンタさんと握手したり頭をなでて貰ったりして、小さなプレゼント(なわとび)をいただいたのでした。 その4・社会福祉協議会「子育てサロン」 ![]() 「あそぼう会」のメンバーの一人(もと幼稚園教諭、7歳と4歳の子のママ)が、鷲宮町社会福祉協議会から委託されて、月一度の「子育てサロン」を開いています。 乳幼児のママたち向けに、あかちゃん体操・マッサージ・乳幼児が喜ぶ活動・親子の手遊び等々を教えています。 全4回で終了。 同じくらいの子どもを持つママ友だちを見つけるチャンス。ママのストレス解消おしゃべり、ちょっとした悩みを打ち明け合う仲間作りができる場です。 2003年度、次の募集は10月からの回です。 参加ご希望のママは、鷲宮町役場に電話で問い合わせて下さいませ。 |
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