本好きが昂じて始めたページなので、読んだ端からどんどん紹介していきたいのですが、
暇だった学生の頃ならいざ知らず、今となっては「本の虫」形式の紹介文はかなり労力がかかり
なかなか思うように更新できないのが実情。

 あれはあれでこだわりたいが、もっといろいろな本も紹介したい。

 打開策を考えた結果、読んだ本に短い感想を添えた 簡易版「本の虫」を新たに増やし、
「本の虫」ではあえてつけなかった私的評価なぞもつけてしまおうと作ったのが この「本の虫の独り言」です。

 …と、前置きが長くなりましたが、要は読んだ端から 書名・感想・私的評価 を書いているだけなので
「本の虫」と違ってお薦めばかりではないことと、あくまでも「私的」評価なので好みは人それぞれですよ〜
ということが言いたかっただけです。(歳をとってずるくなったとも言いますが;)

 あと、お薦め度合いの如何に関わらず、時間・気力次第では「感想」は後日追記になる場合もあることを
しつこく加えて、以上 前置き終了です!

タイトル 作家名 私的評価 感想
尻啖え孫市 司馬遼太郎 ★★★☆☆ 雑賀衆が戦国期の鉄砲傭兵集団だったことぐらいしか知らなかったが、 石山本願寺と信長との関係についてを読んだ後だったので、別の見方が生まれ面白かった。 筆者曰く「雑談」が多いそうだが、それもまた楽しい1品。
撫子が斬る 宮部みゆき編 ★★☆☆☆ 女流作家の集まりが仲間内で選んだだけあって? あからさまな「ハズレ」はなかったものの、 シリーズものから1篇…という作品が多く、単品として楽しむには少々微妙だったのが難。
疾走 重松清 ★★★★☆ 全体を貫く、悲惨ながらも絶望とは違う力強い暗さが印象に残った。 なかなかお薦めながら、文庫であれば裏表紙の軽薄な煽りは見ずに読んでほしい一冊。
まんまこと 畠中恵 ★★☆☆☆ 江戸の名主の息子が主人公な1冊。話としては面白いけれど、江戸という舞台を あまり生かしきれてない気がするのが難。 この人の作品は、「しゃばけ」から始まる病弱な薬種屋・若旦那のシリーズのほうがお薦めかも。
幽霊人命救助隊 高野和明 ★★★★★ 別々の時間・場所で自殺した4人が、天国行きの条件として出されたのは 自殺志願者100人を“救助隊”として助けること…設定はある意味突拍子もないが、 「自殺」という重くなりがちな話題を、茶化すのではなく抵抗無く入りやすい形にして真剣に扱った1冊。
逆説の日本史 10
 戦国覇王編
井沢元彦 ★★★★☆ 世に稀なる残虐非道の人として通っている戦国武将・織田信長は 実際どういう人物だったのか?についての「逆説」流解釈や、信長によってもたらされ 今の日本を形作る上で非常に欠かせない要素の話など今回も面白かったです♪
文福茶釜 黒川博行 ★★★☆☆ 贋物をテーマに、掘り出しものを巡る古物屋や技師なんかの駆け引き?を描いた短編集。 読んでると、贋物の製作や嵌め方?にも色々な手があるのに呆れを通り越して感嘆するかも。
家守 歌野晶午 ★★★☆☆ かなり緻密な展開で読んでいて惹きこまれるが、推理小説というよりは若干ホラーよりかな。 人物がしっかりしていて“嫌な人”はすごい嫌なので、話に重みが出るのが良。
食い逃げされても
 バイトは雇うな

   禁じられた数字<上>
山田真哉 ★★★★☆ 前作「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」より、さらに取っ付きやすく 即効性?のある一冊。もともと数字を得意としなかった人が書いてるから、 説明の仕方がとてもうまい。下巻が楽しみ。
クロイツェル・ソナタ 悪魔 トルストイ ★★★☆☆ 大学時代に「アンナ・カレーニナ」を映画で観た以外、彼の作品は まったく読んだことがなかったけれど“文豪”相手にものすごい言い草をするなら “なんか素直な人だな”と。無駄に苦悩に陶酔したりしてない辺りに惹かれた。
楼蘭 井上靖 ★★★☆☆ 昔、国語の教科書で読んだ「さまよえる湖」を読み返してみようかなとか、 当時の西域の情勢をもう1回ただの趣味から調べてみようかなと色々興味をそそられたタイトル作のほか、 「補陀落渡海記」「狼災記」などが話として面白かった。
100万回の言い訳 唯川恵 ★★★☆☆ 設定や展開はたしかに小説っぽいんだけど、それぞれの心の動きに 作り物臭くない“それぞれっぽさ”みたいなものがあるせいか、 その辺で実際に起こっていそうな感じがした一作。
ラストファミリー 森村誠一 ★★☆☆☆ 一所流行った(? 今もある?)角川mini文庫から一冊。 短い中でまとめなくちゃいけないという欠点はあるだろうけど、 その条件を抜いてもちょっといまいちかな。時間潰しにはとてもいいけど。
武蔵野夫人 大岡昇平 ★★★★☆ 舞台があくまでも「場」でしかなく内面が主という感じの構成。 道子の選んだ道にも理詰めではない自然さがあったし、変な説教臭さもないのは、女に対しての蔑みがないから?
権利のための闘争 イェーリング ★★★☆☆ 私人が自己の権利を法に基づき主張することによって、初めて法が法として存在し得るというのと、 損失を物量基準のみで回復するだけでは片落ちだってことが主論…だと思う。
文章自体に躁鬱の気があるので多少読みづらいけれど、警句家という評価は妥当かな。
虚空の逆マトリクス 森博嗣 ★★☆☆☆ “トロイの木馬”は相変わらずぶっ飛んでたけど、他はまぁ割と落ち着いてたように思う。
S&Mシリーズ愛読者としては最後の一作がとても嬉しかった。
司馬遼太郎 ★★★★☆ 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
行動の中からものの本質を見極めていくというのは、机上論よりよほどいいが、 それも固執すれば結局は破滅の道にしかならないのかなと。
震源 真保裕一 ★★★☆☆ 高揚感とかでは「ホワイトアウト」のほうがよかったけれど、 前作のダムや本作の気象台など、
綿密な取材を窺わせる作りこみ具合が魅力。
桜宵 北森鴻 ★★★☆☆ とても感じのよいビアバー?のマスターであり、名探偵。 多少でき過ぎな感はあるものの、
読むと手の込んだ料理が食べたくなる一冊。
白熱 結城信孝 編 ★★★☆☆ ギャンブル・アンソロジー 競馬篇。
競馬に関して言えば、ギャンブルそのものよりもその裏側を描いたもののほうが面白かった。
黒き舞楽 泡坂妻夫 ★★☆☆☆ 結末自体はそう悪くないが、張るだけ張った伏線が、触れられはしたものの まったく別な所に帰着した感じを受けるので。。
墨攻 酒見賢一 ★★★★☆ 前回の「後宮小説」が歴史物語風なら、今回は歴史中の一思想を介した哲学書風?
共犯マジック 北森鴻 ★★★☆☆ プロローグで張った伏線の展開パターンに幅があり、かつ、絡み合いに無理がないのが良。
ぬるい眠り 江國香織 ★★★☆☆ 今回の短編集はちょっといまいちかな。
でも、私がとても好きな「きらきらひかる」の
十年後を描いた作品がとてもよかったので★3。
地獄島 栗原薫 ★★☆☆☆ 前作の短編を読んでなくても飽きさせない展開はさすが? ただ、ちょっとこう独特の怪しさが。。
絶体絶命 結城信孝 編 ★★★☆☆ ギャンブル・アンソロジー ゲーム篇。
ギャンブル小説としては異色らしいが 「四で割って」や「ウォーター・レース」辺りが面白かった。
ハンニバル 
地中海世界の覇権をかけて
長谷川博隆 ★★☆☆☆ 戦略や政治手腕について、せっかく評価するならもっと具体的な記述が欲しかった。
朴伝最後の旅 池波正太郎 ★★★☆☆ この間の「黒幕」より、個人的にはこっちのほうが良作が多かった気がする。
熱い賭け 結城信孝 編 ★★★☆☆ ギャンブル・アンソロジー カジノ篇。選択軸がしっかりしてる分、まとまりがいい。
ホワイトアウト 真保裕一 ★★★★☆ なかなか面白かった。読後のイメージと映画の某俳優がしっくりこないのは私だけ?
自選 ショートミステリー2 日本推理作家協会
★☆☆☆☆ ショートミステリーは落差が激しいなと、しみじみ思う今日この頃。
その人事に異議あり 高野良 ★★☆☆☆ 時代を考えれば斬新なのかもしれないけど、
やっぱり“男の人”の作品だなと。
アームストロング砲 司馬遼太郎 ★★★☆☆ 表題作「アームストロング砲」を読みつつ、“機”の難しさを考えてみたり。
そして帝国は消えた 落合信彦 ★★★☆☆ 題材がすごく興味のある分野なので、ルポを探してみようかなと思った。
火の粉 雫井脩介 ★★★☆☆ “来る、来る”という怖さはよかったけれど、雪見がよ過ぎて勲の影が少々。。
虚の王 馳星周 ★★★★☆ 「虚」という存在が変に抽象的でなく、すごい惹きこまれた。でも、エグイ;
増上寺刃傷沙汰 松本清張 ★★★☆☆ 最初2話ぐらいはいまいちだったけれど、後半はいろいろあって面白かった。
青い山脈 石坂洋次郎 ★★★★☆ 思想がしっかりしていて受け入れ易い割に、押しつけがましくない“爽やかな”作品。
黒幕 池波正太郎 ★★★☆☆ 戦国辺りを中心とした短編。どれも読み応えはあるなと。
幽霊刑事 有栖川有栖 ★★★☆☆ コメディータッチだけれど、シリアスもあり?「幽霊」という存在の限界設定が面白かった。
悪女イヴ ハドリー・チェイス ★★★★☆ 「椿姫」だとかのように道徳臭いまとまりかたしてない辺りが4。理解放棄なら5だったかな。
ビジョとシコメ 森村桂 ★★☆☆☆ 共学だったけど「あぁ、あった、あった」と自分の高校時代を懐かしく振り返ってしまった一冊。
シュガータイム 小川洋子 ★★★☆☆ 解説にもあったけれど、最後の章辺りはいらないと思う。小川ワールドへようこそな感じかな。
ダウン・ツ・ヘヴン 森博嗣 ★★★★☆ このシリーズは私の中ではかなりヒットなので。一番のお薦めは1冊目の「スカイ・クロラ」。
だれも知らない小さな国 佐藤さとる ★★★☆☆ ほのぼのとしたメルヘン。時代が今にわりと近い日本が舞台な作品は珍しい気がする。
東京の優しい掟 佐藤大輔 ★★☆☆☆ まとまってるし、それなりには楽しめたけれど、
今一歩迫力に欠けた気がする。
休暇の土地 景山民夫 ★★☆☆☆ 面白さに落差があるのは、短編だから?;
驃騏将軍の死 伴野朗 ★☆☆☆☆ 可もなく不可もなく。
知ってる人物の別のエピソードが読めたなと。
小さき者へ
 ・生まれ出づる悩み
有島武郎 ★★★☆☆ 文学史で暗記した方も多いかと。
「小さき者へ」がよいかな。
山伏地蔵坊の放浪 有栖川有栖 ★★★☆☆ 設定は毎回与太話っぽいですが、
筋に無茶がないのでわりと良。
スイートリトルライズ 江國香織 ★★★☆☆ 彼女の不思議なテンポが好きなんですが、
これはまぁまぁかな。


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