小説


 ハリーポッターと賢者の石

J.K.ローリング/静山社 

えーと、内容を説明する必要はないかもしれませんね(笑)
なかなか面白かったです。かなり読みやすいんで、こーゆーのもイイですな。もともとファンタジーとか抵抗ない人間なもんで。
感じとしては成長物語系+シンデレラ?
現在('02.1)まで3冊刊行されていますが、個人的には3巻目の『ハリーポッターとアズガバンの囚人』が1番面白いと思いました。ここまで読んで、初めて話の続きが気になったんで(笑)
てゆーか3巻におけるハーマイオニーの壊れっぷりがサイコーです(爆)

 受精

帚木蓬生/角川書店 

この人の小説って背景設定がすごいです。
著者はお医者さんなだけあって話の展開が緻密。計算尽くの展開がたまーに鼻につく時があるんだけどね(笑)でも細かいです。その取材精神には脱帽もの。
この話は体外受精を中心にしたミステリー。このテの小説(体外受精やクローンなど)にはありがちなオチなのですが、そんなに気にならないです。気になったのは、帚木蓬生の小説に出てくる人物が、9割がた心に引きずり続けるよーなキズを負っていることです(笑)精神科医でいらっしゃるので、そーゆー人と出会う機会が多いせいなのでしょーか?

 プリズンホテル夏(全4巻/〜春)

浅田次郎/集英社 

集英社文庫。書籍は徳間書店から出てました。
ああっ!もう続きが読みたい〜っ!! そんな感じで激面白かっただすv
ヤーさんの、ヤーさんによる、ヤーさんの為のホテルと、そこに紛れ混んでしまったカタギの方々のお話しです(笑)笑えて、最後にはちょびっとほろりとさせてくれる、肩ひじはって読む必要のない小説です。
巻を進めるごとにキャラの性格が立ってくるのがイイ感じですv こんなホテルあったら面白くていいなあ、なんて思いながら読んでます。
この頃の浅田次郎の小説は面白くて好きですvv

 私が殺した少女

原寮/早川書房 

ハヤカワ文庫。著者名は「宀」付きません。無いんだよ辞書に…(-_-;)
内容はハードボイルドですね〜。今、日本の小説界では彼と大沢在昌ぐらいしかこういうハードボイルドは書けませんね。王道です。外文のハードボイルドを読んでる世代にはたまらないと思う。それくらい上手いです。なにもかもが。
渋いんですよ、主人公の沢崎が!!中年の悲哀を漂わせながらブルーバード(ブルーバードですよ?! たまんないでしょ?わしはこの時点ではまりましたねー)を走らせたりなんかして。もう今じゃ絶滅してるであろう(そして、実際にいたら笑い者になっているであろう)渋い中年の男性像を切なく具現化していると思います。ハードボイルド重視で、ストーリーは後半で犯人が分かってしまうのが何なのですが。それさえなきゃー音速で全巻揃えてるところでしたね。でも話に引き込む技量は並みじゃ無いので、1読の価値はあります。つーかミステリ&ハードボイルド好きなら絶対読んでvv
第102回直木賞受賞作。

 バトルロワイヤル

高見広春/太田出版 

いや、もう中身を説明する必要はないですね(笑)
この本が発行された当初('99.4)わしの働いていた書店ですごい盛り上がり、早速平積みをかけたのですが、店員分しか売れなかったとゆー哀しい思い出がある本なんです実は(笑)
でもその時にわしは買わなかったので、人の薦めもあって、今になっていい機会かな−なーんて思ったりしてやっと購入にこぎつけました。
面白いな、と思ったのは時代設定。現代ではあるのですが、ある意味平行世界を舞台にしています。
どーゆー風にかは皆さんの目で確かめてくださいv
社会的経済的にありえない世界なのですが、ああ、なるほどね、こういう解釈なのかーと思ったりします。
わし的にはザ・サードマン三村とマル暴川田(笑)がお気に入りですv

 ミッドナイト・ブルー

ナンシー・A・コリンズ/早川書房 

ハヤカワ文庫。最近の中では一番良い出来の吸血鬼モノです。主人公のソーニャ・ブルーが、自分を吸血鬼にしたモーガン卿を滅ぼそうとする話なのですが、ここでは吸血鬼化する前の人格デニーズ・ソーンに関わった、ある新興宗教団体と対決します。ここまでクールでパンクな吸血鬼モノって、ありそうで無かった。物語を面白くしているのは、ソーニャ・ブルーに怪物性と人間性という二面を上手く持たせているからだと思う。すごくクールでカッコイイ! これは第一作目という事で、ソーニャの生い立ちや他の吸血鬼達とのかかわりなどに重点が置かれているので、途中で間延びする感があるけど、それらはすべてこれ以降の話の布石になるので全然OK。巻を進める程に世界が広がって、面白さも増します。イメージ的には、とんでもなく良く出来たTRPG小説に近いかも。

 少女地獄

夢野久作/筑摩書房 

ちくま文庫の『夢野久作全集8』に収録。角川文庫でも出ています。夢野久作といえば"ドグラ・マグラ"ですが、自分的には"少女地獄"が一番だと思う。"ドグラ・マグラ"は途中でテンポが悪くなるんですよねー。おっと、少女地獄のコトを書かねば(笑)。少女地獄は、「何でも無い」「殺人リレー」「火星の女」3編からなる短編集みたいなもんです。自分的には何でも無い→火星の女→殺人リレーの順で好きっす。「何でも無い」は、強烈な虚言癖のある少女姫草ユリ子が、嘘に嘘を重ねて(周りの人を巻き込んで)自滅していく様を描き出しています。夢野久作の作品というのは、いろんな意味で「どうしようもない」という含みをもたせた作品が多いですね。社会的背景や時代考証、ひいては人間的にもう「どうしようもない」世界。きっかけはあるけど後はもう転がっていくしかないとこまで追い詰められてる人々。強烈なエネルギーで転がっていった昭和初期というのを上手く具現化している作家だと思います。時代背景を頭に浮かべながら読むと面白さ(でいいのだろうか ^_^;)が増すと思います。

 夏への扉

ロバート・A・ハインライン/早川書房 

ハヤカワ文庫です。SF好きな方なら知らないヒトはいないでしょう。超大御所っす。それまで外文のSFって敬遠してたんだけど(翻訳がよくないのかなー、話のテンポが悪いんだ)これは本当に時間を忘れて読みふけった覚えがあります。なんていうんだろう…娯楽SFとはこーいうもんだ!みたいな。最初失意の主人公が、過去と未来とを行き来する間にすべては上手く運んでハッピーエンド!SFなんだけど勧善懲悪みたいな部分があって読後感はスッキリします(笑)。猫のピートがとても猫らしくって(猫好きなんでしょーね、ハインラインも)かぁいいっす。

 東亰異聞(とうけいいぶん)

小野不由美/新潮社 

帝都、明治時代、魑魅魍魎…はい、わたしのだーい好きな設定です(笑)文庫の裏表紙にある説明をひと読みして、速攻買い(^^;)。ちょっと官能美が片寄るきらいがあるように思いますが(ティーンズ向けの小説も書いてらっしゃるようですし)、なかなか面白く読みました。全体にただよう退廃感がすんごく良い!伝奇ミステリです。

 チグリスとユーフラテス

新井素子/集英社 

先日SFの賞(SF大賞だった?)とられましたね、おめでとうございます。新井先生の作品はあの独特の語り句調で、好き嫌いが分かれるところですが、あの世界観が大好きです。ある植民惑星の衰退をいろんな女性のいろんな感性で見ていく。惑星最後の女性とともに(ややこしいけど読めば意味がわかる!)。人々のエゴや願いが集約した先に何があるんだろう。そう考えさせられる作品だと思います。一番好きな作品は『ディアナ・ディア・ディアス』なんですが、受賞がタイムリーだったのでこれにしました。先日雑誌にこの続編が掲載されているのを見たので、早く単行本化しないかな〜と思っているところです。

 蒼き影のリリス

菊地秀行/中央公論社 

これは新書(ノベルズ)です。菊地秀行=魔界都市とゆー構図が出来上がってしまっているとは思いますが、これはオススメ! 菊地先生得意の吸血鬼モノ。読んでると切ないです。しかもバイオレンスありだし。とりあえず読め!って感じっす。


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