「・・・」
「ねえねえちゃん、ねー。
ねえったら、ねえv」
・・・この状況。
このよっぱらい。
いったい、どうしろっていうの・・・!!!(涙)
Get Drunk? - Go to the Sea! -
うーん。
最初から、こんな予感はしてたんだよね。
だって、清純くんから夕方もらったメールには。
「今日は飲み会だよーんv
会社の飲み会なんで、女の子もいるけど、
ぜーったいちゃんしか眼中にないから、だいじょぶだからねっ!
キヨスミ」
って、書いてあったし・・・(笑)。
これは、かなり酔っちゃうだろうなって、思ってたけど。
ちゃんと女の子もいるけどだいじょうぶだよって
ただしがきをつけてくれるところが、
なんともほわりとした気分にさせてくれるのです。
ありがとう、清純くん。
でも。
まさか、夜の11時すぎにピンポーン!ってチャイムがなって、
ドアの向こうから、
「はいはーい、ちゃんの未来のだんなさま、
千石清純が参上ですよーんvv
最愛のちゃん、早くドアを開けてーっ!!」
という、元気な声が聞こえてくるなんて、
思わなかったんだもん・・・(笑)
って、い、いけない!
さっきの出来事を思い出してる場合じゃないわ、早くドアを開けないと!
「清純くん、あの、」
「ちゃーん!!
逢いたかったよマイハニーvv」
ドアを開けたとたんに、清純くんの薄緑色のシャツで
視界がふさがれた。
し、しまった、いきなり抱きしめられた・・・!(///)
「な、何言ってるの、清純くん!」
「えー、だってホントのことだしさぁ。
俺、世界中にちゃんのことが好きだって叫びたいくらいだよ!」
・・・話が、つながってない。
だめだわ、これはもう・・・(笑)
ここで怒っちゃ、逆効果だわ。うん。
この場合下手にでるほうが得策よね。
「清純くん、あの、ご近所に声が響いちゃうから・・・」
とりあえず後ろ手でなんとかドアをしめて、
清純くんの顔を見上げた。
「あ、そっか。ごめんごめん、ちゃんに迷惑かけちゃうよね。
ちゃんとドアは閉めなきゃ、うん。」
あれ。
なんだか妙にうんうん、とうなずいてるよ、清純くんってば。
?
こんなに、聞き分けがいいなんて・・・?
「それじゃ、部屋に入っていいかーい〜?」
「あ、うん。いいよ」
「よっし!ありがと、ちゃんv愛してるv」
そして、意味もなくガッツポーズ。
・・・清純くん・・・楽しいひとだよね、ホント・・・(笑)
「はい。
もう、酔っぱらっちゃって。
たくさん飲んだんでしょ。だめだよ、飲み過ぎちゃ」
コップにくんできたお水を、こつんとおでこにあてると
清純くんはにへーって笑った。
「飲み過ぎてないよ。全然、酔ってないし!」
「酔っぱらいはみんなそう言うの」
「ちゃんにはかなわないなぁ。へへへー」
しまりのない顔して、笑っちゃって。全く、もう。
・・・怒れなくなってしまうではないですか。清純くんめ。
「でさ、今日、飲み会も楽しかったんだけど、
なんかどーしてもちゃんの顔が見たくなってねえ」
わがやのソファの上でクッションを抱えながら、
いつもより数段おぼつかない口調で、清純くんが話し始める。
・・・嬉しい。
あ、どうしよう。今顔、かなりにやけてるかも。
「あー、ちゃん笑顔だーv
ね、嬉しい?
俺が来て、嬉しい?」
・・・このひとはもう、なんでこんなことを
素直に言えちゃうのかなあ・・・(///)
清純くんの素直さが、私にもうつっちゃうよ。
「・・・うれしい、です。」
「やった!俺も嬉しいよ、ちゃん。
ふふふー、かーわいいv」
「こ、こら、ちょっと!」
清純くんが、ほっぺたをすりすりとすりよせてきた・・・!(///)
「清純くん!」
「うん?」
いつもの、どうかしたの?っていう普通の顔で、
清純くんが聞き返すから。
・・・何もいえなくなってしまうのです、いつも、私・・・。
なんというか、清純くんのん?って顔に、私、逆らえないんだよね。
ああ、惚れた弱みがここにも・・・(笑)
「・・・・いいもの、発見。」
「え?」
どう返事しようか迷ってたら、清純くんの目線は
さっきまで読んでた雑誌の一ページへ。
・・・そこに、写っていたのは。
「ねえねえちゃん、海いこーよ、海!」
「いきなり何言ってるの。だめです。」
「えー、そんなぁ。ちょっとは考えてみようよ!
ねえ、ちゃん」
「だーめ。」
・・・ダイエットが、間に合わないからだーめ。(笑)
ハ「・・・」
「ねえねえちゃん、ねー。
ねえったら、ねえv」
「だめといったらだめなの!
それにそんなの、今もう寒いから無理だよ、海で泳ぐなんて」
「別に、日本じゃなければいい話でしょ、寒さなんて。
ふっふっふー、とっておきの南の島を知ってるんだな、これがv
よーっし、だんぜん目がさえてきた。
ちゃん!」
「う、うわあはい?!」
がし!と、捕まれた両手。
目の前には、清純くんのきらきらした、何かたくらんでそうな瞳。
「今年の俺たちのバカンスは、これで決まりダネ!」
「は?」
「手配は俺に任せて。うん、飛行機のチケットは明日の朝一番で電話してみなきゃ」
「あの、ちょっと・・・」
「あーーーー!!」
な、なにごと?!
清純くんがぱしんって手を叩いて、天井をあおいだ。
「この千石清純としたことが、一番大事なことを
忘れていたなんて・・・くうっ」
お酒で少し赤くなったほっぺたのまま
私に向き直ると。
清純くんが、涙ながらに、謝ってきた。(なんで・・・笑)
「まず、ふたりで水着買いに行かなきゃ、だよね!
あーもう俺ってば、ホントに気がきかなくてごめん、ちゃん!」
「・・・あのね、清純くん・・・」
「もうだめ。今から楽しみでおにーさん顔がにやけてとまんないよー、ちゃんっv」
「ちょ、ちょっと、何ひとりで浮かれたこと言ってるの。
は、はなせー!」
「だめー、一緒に行ってくれるっていうまで離さないv」
「・・・」
酔っぱらってるから明日の朝には忘れてるかもしれない、
なーんて甘い期待が胸をよぎるけど、それはやめにして。
ああ、かみさま。
このおもいっきりにやけた顔の私の彼氏の根性を
叩き直すすべを、どうか、教えてください・・・(笑)
fin
あとがき
よっぱらいシリーズ第二弾は、千石くんになりましたv
彼はお酒が強そうですが、そのぶんよっぱらったふりも
上手そうだなあ、と・・・(笑)
きっとおねだりした内容も、しっかりちゃっかり明日の朝まで
覚えていることでしょう。
さてさて、次のよっぱらいさんを誰にしようか・・今から自分でも
楽しみですv
酔わせてみたい人を考えてみまーすっ(笑)