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060604 スタート
42kmの教訓からすぐに並び始めた。スタートまで1時間あり、優先的に前にゆけるはずだが
なにがあるかわからないので、もうブーツもはいて並んだ。
まわりは当然韓国人レーサーのみ、日本人もいるはずだが人ごみの中に埋もれて
まったくわからない。韓国語でなにかしゃべりあっているが当然なにをいっているかわからない。
しかし
アメリカで感じるような居心地の悪さはない。やっぱりアジアの兄弟だ。
どれくらい待っただろうか少しずつ動き始める。
もう周りはレーサーヘルメットとサングラスの海で昆虫の群れのようだ。
みんな前の人間の肩に手をかけて前に入られないようにしている。
私も、名も知らぬたぶんもう二度と会うことのない韓国人レーサーの肩に手をかけちょっとづつ進む。
スタート時間が迫ってくるが日本の時のような緊張感はなく、高揚感に包まれる。
もちろん周りも同じで時々気勢を上げる声が上がり、どっと受ける。
意味はわからないが私も自然に声が出る。
やがて前のほうにスタートの垂れ幕が見えてくる。転倒時の危険防止のため腕時計をはずしていたが
スタート時間が近づいているのがわかる。ブーツとヘルメットのラチェットをきりきり締め上げる。
いやおうにも気分は盛り上がる。
みんな前につめてくるので文字通り立錐の余地もない。
特に号砲もなくスタートが始まった(ようだ)、前のほうからはじけるようにコースに出てゆく。
スタート前に飛び出し防止のさくが見えるくらい前に並んでいたが
私のスタート時には先頭はもう見えなかった。
もっとも
人の群れでコースの状況もわからない。
スタートまでブーツはいたままだったのですでに足はしびれ、腰が痛い
しかしものすごい数のレーサーがいっせいにひとつの方向に向かって
加速していく興奮が苦痛を忘れさせてくれる。